『リプリー』☆☆☆☆☆☆☆ 何でリプリーを憎めないのか。 ネタバレ映画レビューブログ

リプリー ☆☆☆☆☆☆☆




リプリー

マット・デイモンが酒井宏樹に似すぎている件。

【ストーリー】

「太陽がいっぱい」として映画化されたパトリシア・ハイスミスの原作を「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラが映画化。アメリカ人の富豪から、ヨーロッパで放蕩三昧の息子ディッキーを連れ戻してほしいと頼まれたトム・リプリー。彼は大学時代の友人と偽りディッキーに近づくが、次第に彼の魅力に惹かれていく。だがバカンスは永遠には続かない。ディッキーの本心を知ったリプリーは、やがて彼に成り代わろうと考えた……。

【キャスト】

マット・デイモン:トム・リプリー

グウィネス・パルトロー:マージ・シャーウッド

ジュード・ロウ:ディッキー・グリーンリーフ

ケイト・ブランシェット:メレディス・ローグ

フィリップ・シーモア・ホフマン:フレディ・マイルズ

ジャック・ダヴェンポート:ピーター・スミス=キングスレー

ジェームズ・レブホーン:ハーバート・グリーンリーフ

セルジオ・ルビーニ:ロヴェリーニ警部

フィリップ・ベイカー・ホール:アルヴィン・マッキャロン

セリア・ウェストン:ジョーン

【スタッフ】

監督:アンソニー・ミンゲラ

原作:パトリシア・ハイスミス

脚本:アンソニー・ミンゲラ

音楽:ガブリエル・ヤーレ

1999年 140分

<allcinemaONLINEより>

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リプリーの事を何で憎めないのか。

リプリー

パトリシア・ハイスミスが原作のリプリー。

以前ブログで紹介した『ギリシャに消えた嘘』と同じ原作者です。

リプリーは名作『太陽がいっぱい』の再映画化作品。

ちなみに主演はかの有名なアラン・ドロン。

リプリーに話を戻します。

不思議な映画です。

ストーリーを聞くと気分が悪くなる。

主人公リプリーが金持ち男に成り代わり、都合が悪くなると相手を殺す。

人に成り代わる事を楽しんでいる。

周りを翻弄する事を楽しんでいる。

警察に追われるスリルも楽しんでいる。

注目を浴びる人物になりたかったって発言が終盤にあったけど、それは建前だと思った。

リプリーには悪意がない。

人殺しといてだけど、、、

純粋に成り代わりを楽しんでいる。

だから目的がある訳ではない。

最初についた小さな嘘が自然と大きくなっていっただけなのだ。

だからなのか、最低な事しかしてないリプリーの事を憎めなかった。

彼は純粋だった。

リプリーの最初の言葉を信じられない。

リプリー

ストーリーは長くなるので簡単に説明します。

リプリーが金持ちのディッキーを殺し成り代わる。

疑われる度に相手を殺したり、嘘をついてその場を凌ぐ。

最後までリプリーは自分の嘘を突き通す為、心を許した友人さえも絞め殺すのだった。


「もし やり直せるなら 全てを消せるなら 僕の過去を消したい 上着を借りたことから」

冒頭はこの一文から始まる。

これはリプリーの言葉だ。

この後起きる様々な事件を回想して言っているセリフ。

これだけを見たらリプリーはひどい後悔をしているのだろうと思う。

だけどこの映画を観終わった今、この言葉を信じる事は出来ない。

いや、リプリーのセリフはどれも信用できないのだ。

「他人に成り代わりたかった 注目される誰かに つまらない自分は嫌だ」

たとえどんなに酷く恐ろしい行為でも 頭の中では理にかなってるんだ 誰も自分を悪人と思わない 自分の過去を暗い地下室に押し込め鍵をかければいい」

「でも大切な人と出会い 鍵を預けたいと願う」

「自分でもわからない あの地下から出られない 一生秘密が眠る恐ろしい場所 僕は独りきり 真っ暗だ 僕は偽った 自分が誰か どこにいるのか 誰も僕を見つけられない」

リプリーはディッキーに成りすます事に楽しみを見出していた。

サインの偽造・嘘をつく事・他人の物真似

この3つを自分の才能だと自覚している。

そんな彼は最後まで周りを騙し抜く。

ディッキーの父親、彼女、友人、警察、探偵。

その事に快感を得ていたのは間違いない。

リプリーの殺人に計画性はない。

最初のディッキーはカッとなってしまったから。

フレディとピーターは嘘がバレそうになったから。

彼は人を殺す事に快感を得る人物ではない。

ただ、周りを騙し成り代わった人物の人生を楽しんでいただけなのだ。

その結果、人を殺してしまっただけで。

その動機が楽しむからという点で弱いのは否めない。

それがリプリーの浅さに繋がっている。

もう少し、リプリーの過去に言及があれば納得感がでたと思う。

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リプリーで見れる超豪華キャストの若い頃。

リプリー

マット・デイモン/ジュード・ロウ/グウィネス・パルトロー/ケイト・ブランシェット/フィリップ・シーモア・ホフマン

全員好き!

めちゃめちゃ豪華です。

目の保養です。

しかも誰も無駄に使ってない。

全員が適任!

短めに紹介していきます。


マット・デイモンは芸達者です。

ダサダサのリプリーと成り済ましたディッキーの使い分けが見事!

さらにゲイという事で常に孤独を抱えている。

1950年代が舞台で、当時のイタリアでは表向きはゲイがいない事になっている時代だ。

リプリーの根底にある孤独をマット・デイモンは上手く演じていました。

ただ、成り済ましを楽しむだけに見えたのはちょっと残念。

殺してしまう動機がちょっと薄い。

これはマット・デイモンのせいではないけど。

あと、サッカー日本代表の酒井宏樹に似すぎていて笑わないように。


ジュード・ロウは本当に金持ち放浪息子なのかってぐらいのはまり役。

「太陽のような人 あなたの上では輝いてくれるけど 飽きると忘れて冷たく曇ってしまう」

この言葉がディッキーを表している。

気分屋で、傲慢で、自己中心的。

彼はこの映画で英国アカデミー賞 助演男優を賞受賞。アカデミー助演男優賞ノミネート、ゴールデングローブ賞 助演男優賞ノミネートされてます。


グウィネス・パルトロー演じるマージの可愛さよ

大人びた顔立ちにあどけなさを併せ持ち知性も感じさせる完璧さ。

ディッキーの事を一途に愛し続ける純真さ。

こんな子を泣かせるディッキーに腹たちます。

一番かわいそうなキャラクターでした。


ケイト・ブランシェットは出演時間の短さに反してキーパーソンとなってます。

リプリーの事を最後までディッキーと信じ、船の上でキスされた時に涙を流す、、

このシーンはグッとくるものがあります。

ちなみに彼女もこの映画で英国アカデミー賞 助演女優賞にノミネートされてます。


フィリップ・シーモア・ホフマンのアクの強い演技。

そして底に秘めた怖さ。

リプリーが一番恐怖を感じたのは彼が演じたフレディでしょう。


こんな感じで豪華キャストの魅力を余す事なく伝えてくれる映画です。

『リプリー』のまとめ

リプリー

不愉快になってもおかしくないストーリー。

それなのに観終わった後に思うのは、リプリーの過去や未来を知りたい。

不思議な魅力がある映画です。

オリジナル版との比較で酷評する人もいますが、そんな人は無視です。

リプリーにはこの映画なりの魅力が詰まっていました。

U-NEXTで配信中。

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『リプリー』のスタッフとキャストの他の映画

監督:アンソニー・ミンゲラ:『コールドマウンテン』

マット・デイモン:『ラウンダーズ』/『幸せへのキセキ

ジュード・ロウ:『ガタカ』/『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』/『サイド・エフェクト

グウィネス・パルトロー:『ダイヤルM

ケイト・ブランシェット:『シッピング・ニュース』/『ギフト

フィリップ・シーモア・ホフマン:『25時』/『その土曜日、7時58分』/『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』/『マネーボール


*本ページの情報は2018年12月時点のものです。
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