『ラウンダーズ』☆☆☆☆☆ 5分ぐらい真面目に生きろ! ネタバレ映画レビューブログ

ラウンダーズ ☆☆☆☆☆




ラウンダーズ

ただのギャンブラー。

【ストーリー】

マット・デイモンが名ギャンブラーに扮したスリリングな青春劇。闇のポーカー・ゲームに魅せられた天才的な勝負師(ラウンダーズ)の青年と、その世界に息づく人間模様をクールに捉える。緊迫感漲る心理ゲームが妙味の、男臭い正当派ギャンブル映画。脇を固めるジョン・マルコビッチの怪演が見もの。他の共演にエドワード・ノートン、ジョン・タトゥーロ。NYに住む法学生のマイクは、学費をポーカーで稼ぐカード・ゲームの天才。そんなある日、彼は闇カジノを仕切るロシアン・マフィアのテディKGBに惨敗し、全財産を巻き上げられてしまう。これを機に、ギャンブルから足を洗う決心をしたマイクだったが・・・

【キャスト】

マット・デイモン:マイク・マクダーマット

エドワード・ノートン:ワーム

ジョン・タトゥーロ:ジョーイ・クニッシュ

ファムケ・ヤンセン:ペトラ

グレッチェン・モル:ジョー

ジョン・マルコヴィッチ:テディーKGB

マーティン・ランドー:ペトロフスキー

マイケル・リスポリ:グラマ

ゴラン・ヴィシュニック

メリーナ・カナカレデス

マーウィン・ゴールドスミス

レイ・イアニチェリ

【スタッフ】

監督:ジョン・ダール

製作総指揮:ボブ・ワインスタイン/ハーヴェイ・ワインスタイン/ボビー・コーエン/ケリー・オレント

脚本:デヴィッド・レヴィーン/ブライアン・コッペルマン

音楽:クリストファー・ヤング

1998年 121年

<allcinema ONLINEより>

ラウンダーズは勿体無い。

ラウンダーズ

ラウンダーズは非常に勿体無い出来となっています。

微妙に面白くない。

若かりし頃のマット・デイモンとエドワード・ノートンが共演しているこの映画。

まず、この2人の共演が見れるのは嬉しい。

純粋に豪華だなと思うし、今は重厚さや怪演が目立つけど、この映画では年相応の純粋さが見れて新鮮だ。

脇を固めるジョン・タトゥーロの存在はえらい軽いけど、ジョン・マルコヴィッチの存在はこの映画に締まりを出してくれていた。

だけど、ラウンダーズはキャスト以外に見所がないと言っても過言ではない。

ポーカーで人生が狂わされる話。

これを見ただけである程度ストーリーの予想は出来る。

そして開始5分でやっぱりかと思う。

っでそのままエンディングを迎える。

全く裏切りのないストーリー。

それが120分続くのは正直しんどい。

ポーカーの知識はある程度あった方がいいです。

じゃないと一応緊張感を演出している部分が伝わりづらいので。

ちなみにタイトルの「ラウンダー」とはカードゲームで生計を立てている人物の事。

ラウンダーズの脚本を見て2人は本当にこれでいいと思ったのか?

ラウンダーズ

法学生のマイク(マット・デイモン)はポーカーで学費を稼ぐ天才。

ある日、有り金全部をロシアンマフィアのテディーKGB(ジョンマルコヴィッチ)との勝負に負けて失う。

そこから彼女の説得に受けポーカーから足を洗う事に。

マイクは刑務所から出所をしてくる旧友のワームを迎えに行く。

ワームもポーカーをやるのだが、実力ではなくイカサマ師だ。

彼は刑務所に入る前から借金があり、それを返すためにポーカーをやる必要があった。

マイクはワームに説得されポーカーをしに行く事に。

それが彼女にバレて愛想を尽かされる。

さらにワームのトラブル処理などにも巻き込まれて学業にも支障が出始める。

ワームの借金はいつの間にかテディーが債権者となっていた。

2人は借金の返済を迫られポーカーで稼ごうとするが、ワームのイカサマがバレて無一文に。

ワームはほとぼりが冷めるまで街を出ようと提案する。

だがマイクは断り、ワームの借金を肩代わりをして返済する事に。

マイクは目をかけてくれている教授からお金を借り、テディーの所にポーカーをしに行く。

そこでテディーを負かし、借金を全額返済しても余る金額を受け取る。

マイクはそのお金でラスベガスへ向かうのだった。


お金全部失う→友達の借金を背負う→最後の勝負で勝つ。

めっちゃ簡単な話です。

何も捻りのないストーリー。

おいおいマジかと思ってしまう程に。

これで良かったの?

マット・デイモンは脚本書くでしょ?

エドワード・ノートンも作品選ぶ人でしょ?

まあ若い時だからしょうがなかったか。

「自分は常に自分 宿命からは逃れられん」

この言葉はお世話になっている教授に言われる。

この言葉でポーカーにのめり込むマイクを正当化されても、、と思ってしまった。

宿命ってか、ただのギャンブル中毒者じゃん!

あとはマイクとワームのポーカーに対する姿勢の違いを描いてるけど、そんな話しじゃないよね?

マイクはポーカーを高尚なゲームとして捉えている。言ってしまえばスポーツみたいなもの。

だからイカサマをしない。

ワームは金を稼ぐ為。

だからイカサマをする。

もちろんイカサマは駄目で褒められたもんじゃないけど、結局マイクもお金を賭けているのだ。

それで最初は全財産を失ってるし、彼女に振られた時は憂さ晴らしに観光客をカモにして稼ぎに行ってたし。

そこに魅力を感じている時点で2人は同類だ。

だからマイクを綺麗なギャンブラーみたいな描き方をしてるけど、あまり腑に落ちなかった。

ラウンダーズのキャストは悪くない。

ラウンダーズ

ラウンダーズはイマイチだけどキャストは悪くない。

マット・デイモンの初々しさと純真さがこの映画のキャラにはまっていた。

だけど、彼が演じたマイクの気持ちは全く共感出来ない人が多いだろう。

「昨夜ゲームをした時 この前負けて以来 初めて命を実感できた」

これは彼女に問い詰められた時に言ったセリフだ。

完全なるギャンブル脳。

これは分かる人にしか分からない。

案の定彼女には

「ポーカーで命を実感するの? 到底理解できないわ」

そりゃそうだ。理解できる訳が無い!

そしてこの彼女との最後は「あなたから教わったやり方よ ルールその1 ダメとわかったらすぐカードを捨てろ」

この捨て台詞を吐かれ捨てられます。

よく言った彼女!


エドワード・ノートンはクズ野郎のワームを好演しています。

このワーム。

なかなか見れないクズさ。

全ての人を逆なでする言動。

普通どこか良い所ってあるじゃないですか。

好青年の主人公の腐れ縁ですよ?

なのに本当に本当に1個もない。

そしてイカサマ師としても無能。

観ていて腹たちます。

そして最後は借金を肩代わりさせて逃げる。帰ってこない。

もしかしたら最後にひょっこり謝りに来るのかなと思ったらそのままフェードアウト。

徹頭徹尾クズ野郎でした。

主人公に言われる「5分でいいからまともに生きてみろ」

このセリフにワームの全てが詰まってます。

こんなにイライラさせられるって事は映画に入り込んでいたからか。

やはりエドワード・ノートンの演技は凄い。


ラスボスの位置にいるのがジョン・マルコヴィッチ。

あの威圧感のある怖い顔がロシアンマフィア役によく似合ってた。

でも、ラスボスとしての凄さを感じなかったのが残念。

簡単に癖を見破られる迂闊さ。

しかもその癖はいつも食べているオレオからバレる。

ダサい。

ちょっと巻き返してからもピンチになったら口や態度が悪くなる感じ。

ただの小悪党に成り下がっていた。

だから、こいつを負かした時の爽快感が薄いのだ。

ちょっとこのキャラは残念だった。


ジョン・タトゥーロはかわいそうだ。

ポーカーのプロとして日々稼いでるんだけど、ワームには馬鹿にされ、最後には主人公のマイクにも小言を言われる。

一番魅力のなかったキャラでした。

『ラウンダーズ』のまとめ。

ラウンダーズ

少しでもギャンブルをした事があって、ポーカーを知っている人は楽しめるかもしれません。

でも、そんな人でも凄い面白かったとは言わないだろう。

何の驚きも用意されてないストーリー。

キャラも魅力的とは言えない。

これで最後がバッドエンドで身ぐるみを剥がされるとかだったら良かったかもしんないけど。

全くギャンブルに興味が無い人が見たら、ただのギャンブル依存症の主人公の話しです。

世界大会が開かれるぐらい頭を使うゲームなんだみたいな説明をするけど、それで納得する人はいないでしょう。

最初から最後までお金絡んでたし、、

ラウンダーズはなんか勿体無い!

U-NEXTで配信中。

『ラウンダーズ』のキャストの他の映画。

エドワード・ノートン:『エドワード・ノートン おすすめ映画ランキングまとめ

マット・デイモン:『リプリー』/『幸せへのキセキ

ジョン・マルコヴィッチ:『ウォーム・ボディーズ

ファムケ・ヤンセン:『ヘンゼル&グレーテル


*本ページの情報は2018年12月時点のものです。

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