
ゾンビに甘える女の子
【ストーリー】
ゾンビと人類が戦いを繰り広げる近未来。ゾンビのR(ニコラス・ホルト)は、仲間と一緒に食糧である生きた人間を探しに街へと繰り出す。人間の一団と激闘する中、彼は自分にショットガンを向けた美少女ジュリー(テリーサ・パーマー)に心を奪われてしまう。ほかのゾンビに襲われる彼女を救い出し、自分たちの居住区へと連れ帰るR。彼の好意をかたくなにはねつけていたジュリーだったが、徐々にその純粋さと優しさに気付き出す。ついに思いを寄せ合うようになった二人は、ゾンビと人類の壁を打ち壊そうとするが……。
【キャスト】
ニコラス・ホルト:R
テリーサ・パーマー:ジュリー
ロブ・コードリー:M
デイヴ・フランコ:ペリー
アナリー・ティプトン:ノラ
コリー・ハードリクト:ケヴィン
ジョン・マルコヴィッチ:グリジオ大佐
【スタッフ】
監督:ジョナサン・レヴィン
製作総指揮:ローリー・ウェブ
製作総指揮:コーリ・シェパード・スターン
製作総指揮:ニコラス・スターン
原作:アイザック・マリオン
脚本:ジョナサン・レヴィン
音楽:マルコ・ベルトラミ/バック・サンダース
2013年 97分
<シネマトゥデイより>
ウォーム・ボディーズはジョナサン・レヴィン得意の良い映画

以前ブログで紹介した『50/50 フィフティ・フィフティ』のジョナサン・レヴィン監督作品。
今回は何とゾンビ映画。ゾンビが恋する話し。
ゾンビ映画もラブストーリーも得意ではないので避けて来ましたが、これは見てよかった!
面白い!めちゃめちゃラブストーリー!
テリーサ・パーマー演じるヒロインが可愛くて可愛くて、、
主演のゾンビ、ニコラス・ホルトに甘えるんです。ゾンビに。お腹減ったって。出会って2日目に。
早い段階でゾンビを受け入れたなーとは思いましたが、いつまでもビクビクしてたら話が進まないんでね。よしとします。
あとカッコイイのが親友のゾンビを演じたロブ・コードリー。
彼の事は知らなかったんですが、ハゲかたがジェイソン・ステイサムそっくり。
最初はほとんど喋れないのに、後半は普通に喋るっていうね。ニコラス・ホルトとこの人との友情は良かった!
ジャケットと設定がB級感が強すぎるので避けている人も多いと思いますが、間違いなく良作です!
ウォーム・ボディーズにおけるテリーサ・パーマーの適応能力/受け入れの良さ

ゾンビと骸骨が蔓延る近未来が舞台。理由は分かりません。そんなのどうでもいいんです。
普段は高い壁の内側に暮らしている人間(進撃の巨人みたい)が、物資を取りに壁の外へ向かう。
そこに普段は何故か空港に暮らすゾンビ達も食料(人間)を求めて街へ出ていて、この人間達と遭遇。
そこでゾンビのR(ニコラス・ホルト)と大佐の娘ジュリー(テリーサ・パーマー)が出会う。
R、ショットガンを構えるジュリーに一目惚れ。
さらにRはジュリーの彼氏ペリー(デイブ・フランコ)を襲い食べる。脳を食べると相手の記憶が自分に入り込むのだ。
R、ジュリーにさらに惚れる。その場からジュリーを助けるべくRはジュリーを空港に連れて帰る。
そこで数日間の共同生活。数日したら人間の所に帰れるとRは説明。
ジュリーは2日目からRに甘える。「お腹減った。食べ物は」と。この子はいちいち可愛い。
Rは食料を探しに行く。その間に逃げようとするジュリー。
だがゾンビだらけの空港ですぐに囲まれる。またも助けるR。
そこからは無理に逃げようとせず、暇を持て余した2人はいちゃいつく。恋人未満て感じで。
数日たっても帰れなくて我慢できなくなったジュリーは逃げ出す。っが、またもゾンビ達に囲まれる。懲りない。
またまた助けるR。さらにRの親友Mも助けに加わりジュリーを人間の所に帰そうとする。
Rはジュリーとの共同生活で徐々に人間の心を取り戻していた。
さらにその2人を見た他のゾンビ達も変わって行く。人間の心を持ち始めるのだ。脈を打ち出します。
さらにさらにそれを見ていたのが骸骨。骸骨はゾンビの成れの果て。骸骨は脈打つ者は全て食べる。
という事で、ゾンビ達は空港から骸骨に追い出される。何で食べられなかったのかは謎。
ここから、ゾンビは変われるんだと人間を説得しに行くジュリー&M。ジュリーの親父が軍の大佐です。
大佐はなかなか認めないけど、Rを銃で撃った時に血を流した為、ゾンビが変わったと信じる。
人間&ゾンビで骸骨を一掃。無事にゾンビと共同生活を送ってめでたしめでたし。
主人公の設定がゾンビなだけで、王道のラブストーリーです。
めちゃくちゃ分かりやすい展開だらけですし。
この分かりやすさに拍車をかけるのがヒロインのジュリー。
彼女は序盤に彼氏を食べられ、さらにゾンビとの共同生活を強いられるのだが、2日目には適応しています。
一緒にレコード聴いたり(ボブ・ディラン最高)、お腹空いたーと甘えたり、空港内をドライブしたり。
適応能力半端ないな!もっと悲しんだり受け入れられないとかないんか!
さらに、ストーリーの中盤でRが「彼氏を食べたのは僕なんだ」と意を決して告白するシーンがあって、その次の日にジュリーは一緒にいた所から1人で逃げ出します。
人間の居る所に戻り友達の女の子に言った言葉が「彼の事が恋しい」この彼はゾンビのRね。
おい!食べられた元カレの事は!もおいいの?忘れたの?ジェームズ・フランコの弟だよ?グランドイリュージョンにも出てるよ?
こんな感じで何でも受け入れ適応してしまうジュリーの軽さがちょっと気になりました。
仕草はいちいち可愛いんですけどね。ブロンドの髪も似合ってるし。えっと、、好きです、、
ウォーム・ボディーズのB級に拍車をかけるキャスト達

いい意味で言ってますよ。みんな良かったし。
ゾンビ映画(って言っていいのかな)だから豪華キャストの必要もあまりないですしね。『ゾンビランド』は別だけど。
それでも、このキャスト達を見て思ったのがB級感だ。
他の映画で見た事あるな〜3番手とかで。みたいな感じ。伝わるかな?
『グランド・イリュージョン』のフォーホースメンの1人だったり、ラブ・アゲインのベビーシッターの子だったり。
そして大御所ジョン・マルコヴィッチ!絶妙な大御所!大物すぎない!(いい意味で)
彼がいるだけで、ただのB級映画じゃ無くなります!
この映画のキャスティングは100点だと思います。
『ウォーム・ボディーズ』のまとめ

ちょっと設定は変わってるけど、王道ラブストーリーです。
話は分かりやすいし、キャストもいいし、隠れた良作です。
序盤のRのコメディタッチのノリもいいです。ちょっと笑えます。
ゾンビがipodよりレコードの方が音が良いって言いますからね。そんなゾンビ見た事ない。
ジョナサン・レヴィン得意の、名作と言うと荷が重いけど、良作なのは間違いない。そんな映画です。
U-NEXT/PrimeVideo
で配信中。
『ウォーム・ボディーズ』のスタッフとキャストの他の映画
監督:ジョナサン・レヴィン:『50/50 フィフティ・フィフティ』
ニコラス・ホルト:『シングルマン』
テリーサ・パーマー:『トリプル9 裏切りのコード』
ロブ・コードリー:『クレイジー・パーティー』
デイヴ・フランコ:『グランド・イリュージョン』/『グランド・イリュージョン2 見破られたトリック』/『21ジャンプストリート』/『22ジャンプストリート』/『NERVE/ナーブ 世界で一番危険なゲーム』
*本ページの情報は2018年10月時点のものです。
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