『エターナル・サンシャイン』☆☆☆☆☆☆☆☆ 消した所で繰り返す。 ネタバレ映画レビューブログ

エターナル・サンシャイン ☆☆☆☆☆☆☆☆




エターナル・サンシャイン

歴史は繰り返す。

【ストーリー】

ジョエル(ジム・キャリー)は、別れた恋人・クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が自分との思い出を消すために記憶除去手術を受けたことを知り、自分もその手術を試すが……。

【キャスト】

ジム・キャリー:ジョエル・バリッシュ

ケイト・ウィンスレット:クレメンタイン・クルシェンスキー

キルステン・ダンスト:メアリー

マーク・ラファロ:スタン

イライジャ・ウッド:パトリック

トム・ウィルキンソン:Dr.ハワード・ミュージワック

ジェリー・ロバート・バーン

トーマス・ジェイ・ライアン

ジェーン・アダムス

デヴィッド・クロス

【スタッフ】

監督:ミシェル・ゴンドリー

製作総指揮:デヴィッド・ブシェル

音楽:チャーリー・カウフマン/ジョルジュ・ベルマン/グレン・ウィリアムソン/ジョン・ブライオン

脚本:チャーリー・カウフマン

2004年 107分

<シネマトゥデイより>

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エターナル・サンシャインでアカデミー賞脚本賞を受賞。

エターナル・サンシャイン

ある日、彼女に会いに行ったら自分の事を完全に忘れていた。

それを友人に愚痴ったら彼には彼女の事を話さないようにという手紙が。

彼女が記憶を消す手術を受けていた事実を知る。

別れるとか、会いたくないとか、消えてくれと思う事はある。

でも、記憶から消してなかった事にされる。

これって一番ショックなんじゃないか。

消された側は。

悲しみのどん底に落ちてもいい展開の映画。

それを軽快な音楽と、愉快な登場人物、はちゃめちゃなCGで楽しい映画に変えている。

そして終盤に畳み掛ける回収。

記憶を消す、消されないように脳内で抵抗する。

こんな到底リアリティのない設定を気にさせない脚本。

そりゃアカデミー賞をもらうわ。

脚本家のチャーリー・カウフマンは『マルコヴィッチの穴』の脚本も書いている。

この人はとんでもない設定の映画にリアリティを持たすのが本当に上手だ。

エターナル・サンシャインで分かる。記憶を消した所で。

エターナル・サンシャイン

季節は冬。バレンタインデー。

ジョエル(ジム・キャリー)は目覚めの悪い朝を迎える。

会社に行くため車に乗ろうとしたら、車にはひどい傷がついていた。

会社に向かう電車に乗ろうとした時、思いつきで反対方向モントーク行きの電車に乗る。

モントークで海辺を歩き、ある女性を見かける。

凍えた体をカフェで温めていると、先ほ海辺で見かけた女性と再開する。

帰りの電車でも彼女と出会い、話しかけられる。

彼女の名前はクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)

本屋の店員でジョエルの事を何度か見かけた事があったのだ。

降りる駅も一緒だった2人は急接近する。

凍ったチャールズ川の上で星を見たりしていた。

彼女を家まで車で送り届けるジョエル。


場面が変わり、車で号泣するジョエル。

聞いていたテープを外に投げ出す。

家に帰ったジョエルは封筒に入っていた薬を飲み眠りにつく。

ジョエルはクレメンタインと喧嘩をしていた。

謝る為に会いに行った先で他の男と一緒にいる所を見てしまう。

クレメンタインはジョエルの事を完全に忘れていたのだ。

ジョエルはその事を友人に話す。

すると友人は一通の手紙を渡してきた。

「クレメンタインはジョエルを記憶から消去。過去を話さないように」

と書かれていた。

ジョエルは手紙に差出人のラクーナ社を訪れる。

記憶削除を行った担当医師のハワードに「彼女は不幸な現実から抜け出したかった その手助けをした」と言われる。

納得のいかないジョエルは再度ラクーナ社に行き、自分もクレメンタインの記憶を消してもらう事に。

クレメンタインとの思い出の品をかき集めるように言われ、それを持ち三度訪ねる。

そこで彼女との思い出をハワードに話す。

彼女とは2年前に友人夫婦が開いた海辺のパーティーで出会った。

施術をしながらジョエルが持ち込んだ思い出の品を見せて記憶を蘇らせ消していく。


場面が変わりジョエルの部屋。

彼は自分の部屋でラクーナ社のスタン(マーク・ラファロ)とパトリック(イライジャ・ウッド)の手で施術を受けていた。

パトリックはクレメンタインの記憶を消した後、彼女と付き合っていた。

ジョエルは自分の脳の中に入りこんで過去の記憶を見ていた。

記憶の中でクレメンタインとの出来事を思い出す。

喧嘩をした所だ。

彼女は深夜に飲酒運転をしてジョエルの車をぶつけていた。

それをたしなめて喧嘩をしたのだ。

他にも彼女との喧嘩した記憶が色々と思い出される。

施術中のジョエルの部屋にメアリー(キルステン・ダンスト)遊びに来る。

彼女はラクーナ社の受付で、スタンの彼女だ。

そんな中パトリックに電話が入る。

彼女のクレメンタインから「頭が混乱している」と言われる。

施術の手伝いを放棄して会いに行くパトリック。

クレメンタインは不安定になっていた。

彼女の提案で凍ったチャールズ川に行く事に。

施術を自動モードにした為、やる事のなくなったスタンとメアリーはハッパでハイに。

ジョエルは記憶を徐々に消されていく中、クレメンタインとの幸せだった頃の記憶に行き着く。

その記憶だけでも残したいと思うジョエル。だがどんどん記憶は消えていく。

止めてくれと言ってもそこは自分の脳の中。見えているのは全て幻なのだ。

それでも止めたいジョエルは脳の中のクレメンタインからアドヴァイスをもらう。

「連中が来る前に私が存在しない記憶へ連れてって 隠れるのよ」

そのアドヴァイスによりジョエルは自分が子供の頃の記憶に隠れる。


施術をしていたスタンは記憶抹消装置が止まった事に焦る。

記憶のマップからジョエルがいなくなった事に気づいたのだ。

手に負えないスタンはハワードを呼ぶ事に。

ハワードの手によりジョエルは記憶の場所を特定され、また記憶を消されていく。

深い記憶に逃げようとするジョエル。

だが、そこすらも特定されて消されていくのだった。

施術がひと段落した為、スタンは外の空気を吸いに行く。

残されたメアリーとハワード。

メアリーはハワードの事が好きだった。

強引にキスをするメアリー。

だが、その現場をハワードの妻に見られる。

ハワードの妻はつけていたのだ。

何故ならハワードは過去に不倫をしていたから。メアリーと。

メアリーはハワードとの不倫の記憶を消していたのだ。

それをハワードの妻に言われる。

ショックを受けたメアリーはその場を去り会社に向かう。

自分の施術中に話した記憶を残したテープを見つけてショックを受けるのだった。


場面は変わり、ジョエルはクレメンタインと話す。

「君に消されてもずっと愛していた」

「私を覚えていて お願いよ 信じてる」

そう言って消えるクレメンタイン。


また場面は変わり2人が初めて出会った海辺でのパーティーの記憶に。

パーティーが苦手だった2人はそれぞれ1人で過ごしていた。

そしてその姿に惹かれあった。

海辺にあった廃屋に忍び込む2人。

楽しんでいたがジョエルは急に怖くなり帰ってしまった。

その事を後悔していた。

そしてこれが彼女との最後の記憶。

これも消えるのだった。


会社に戻ったスタンは荷物を片付けるメアリーと会う。

彼女は会社を辞めるのだった。

今まで施術をした人の記憶のカセットテープを持ち出して。


ジョエルは目覚めの悪い朝を迎える。

会社に行くため車に乗ろうとしたら、ひどく傷がついていた。

会社に向かう電車に乗ろうとした時、思いつきで反対方向モントーク行きの電車に乗る。

そこで初めて出会ったクレメンタインと仲良くなり家まで送り届ける。

ジョエルの家に行く前に家に寄りたかったのだ。

部屋に入ったクレメンタインは荷物が届いている事に気づく。

その荷物を持って再度車に乗り込むクレメンタイン。

荷物の中には手紙とテープが入っていた。

手紙には記憶を消した事。

テープにはその時話した記憶のカセットテープが録音されていた。

混乱する2人。

そのテープにはジョエルの記憶を消した理由が語られていた為、ジョエルは怒ってクレメンタインを降ろす。

後悔をしたクレメンタインはジョエルを追う。

ジョエルも部屋に戻りクレメンタインの記憶を消した理由を語ったテープを聞いていた。

ジョエルの部屋で混乱する2人。そして後悔も。

「私はいかれた女よ 安らぎに飢えているの」

「嫌う理由がない 本当だ」

「今に嫌になるわ そして私は息が詰まるの」

「いいさ」

「いいね」


非常に混乱する映画です。

2回見るとより楽しめるかも。

1回付き合って喧嘩して記憶を消去。また出会って記憶を消した事が分かるけど、付き合う。

そんな流れです。

正直細かい所が気になる映画。

何で記憶の中に入って行動出来るんだ?

記憶の中のクレメンタインてどういう事?

記憶が消される前に逃げるってどういう事?

などなど気にはなる。

でも、そもそも記憶を消す事が普通に行われているのだ、気にしない方がいい。

こんな複雑なストーリーで時系列は混乱するかもしれないけど、綺麗にまとめた脚本はやはり凄い。

あとは最後の終わり方。これは最高だと思う。

何で記憶を消したのかを録音したテープ。

そこには相手への不満がふんだんに録音されている。

それを聞いた上でこの2人はまた一緒になろうとしているのだ。

恋愛は理屈じゃない。それを教えてくれる。

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エターナル・サンシャインのケイト・ウィンスレットの可愛さよ。

エターナル・サンシャイン

脚本の凄さに目が行きがちなこの作品。

キャストも豪華かつハマっています。

イライジャ・ウッド/マーク・ラファロ/キルスティン・ダンスト

この若手3人組はエターナル・サンシャインにいい感じに軽さを出してくれます。あと純粋さも。

イライジャ・ウッドは患者に一目惚れしてパンツを盗み、仕事では使えないポンコツ。

マーク・ラファロは切ない。教授が好きだった事を知っていて彼女と付き合う、、そしてブリーフが似合う。

キルスティン・ダンストは何なんでしょう。妙に可愛いって言葉が一番似合う。

美女ではないと思うんです。失礼だけど。

やっぱり肉付きと色気か。

白衣姿がめちゃめちゃ似合います。

悲しい役柄だったけど。

ジム・キャリーは笑いを封印すると本当に名優ですね。

「ごめん 退屈な人生だから話のネタがない」

これを何回も言うような特徴のない男。

それを普通に演じている。それが似合う。これ褒めてます!

そして記憶を失っていく悲しさに気づいた時の表情。

やっぱりこの人は顔がよく動く。

ただ、誰よりも良かったのはケイト・ウィンスレット

すっかり出来る大人の女性ってイメージがついてしまっている。

でも、この映画の彼女はキュートでちょっとおかしいのだ。

髪色を頻繁に変えていて、それが彼女の心情を表している!とかはどうでもいい。

1秒たりとも時間を無駄にしたくないと考えているパワフルさ。

全てを衝動で動いてしまう迂闊さ。

相手の全てを知りたいと考えてしまう傲慢さ。

自分に自信のない脆さ。

常に相手に安らぎを求める不安さ。

この様々な感情を見事に表している。

エターナル・サンシャインで彼女はアカデミー賞、ゴールデングローブ賞にノミネートされた。

納得です。

『エターナル・サンシャイン』のまとめ

エターナル・サンシャイン

時系列で混乱はするけど、それでも楽しめる映画です!

可愛いケイト・ウィンスレットを是非エターナル・サンシャインで知ってください!

エターナル・サンシャインは過去の偉人の引用が使われるシーンがある。

メアリーが使う引用だ。

彼女は教授に好かれる為にこの言葉を引用したと思うけど、この映画を表している。

ニーチェ「忘却はより良き前進を生む」

この言葉の受け入れ方は人それぞれだと思う。

忘却をした事で不幸を生んだメアリー。

忘却をした事で不幸になりかけたけど、再出発するきっかけとなった主人公達。

どちらが良いかは分からない。

ただ、この記憶を消す会社はめっちゃ流行っていた。

みんな消したい記憶はあるものだ。

PrimeVideo/Hulu/Netflixで配信中。

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*本ページの情報は2018年11月時点のものです。
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