『コラテラル』☆☆☆☆☆☆☆☆ 有無を言わせぬトム ネタバレ映画レビューブログ

コラテラル ☆☆☆☆☆☆☆




コラテラル

可哀想なマーク・ラファロ、、、

【ストーリー】

タクシー運転手のマックス(ジェイミー・フォックス)はロサンゼルスで12年間まじめにタクシー運転手という職業をこなしていた。ある日、客として乗せた女性検事アニー(ジェイダ・ピンケット=スミス)との会話をするうちにささやかだが心が通じ合い、アニーはマックスに自分の名刺を渡して車を降りる。

【キャスト】

トム・クルーズ:ヴィンセント

ジェイミー・フォックス:マックス

ジェイダ・ピンケット=スミス:アニー

マーク・ラファロ:ファニング

ピーター・バーグ:リチャード

ブルース・マッギル:ペドロサ

イルマ・P・ホール

バリー・シャバカ・ヘンリー

ハビエル・バルデム

ジェイソン・ステイサム

【スタッフ】

監督:マイケル・マン

製作総指揮:フランク・ダラボン/ロブ・フリード/ピーター・ジュリアーノ

脚本:チャック・ラッセル/スチュアート・ビーティー

音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

2004年 120分

<シネマトゥデイより>

この映画。まさにコラテラル。

コラテラル

冒頭のシーンで心を掴まれる映画だ。

唐突のジェイソン・ステイサム。トム・クルーズと荷物の受け渡し。

彼が数々の殺し屋役を演じているからこその説得力。

こんなにピッタリのカメオ出演もないだろう。

この映画、誰が見ても面白いかっこいいと思う映画でしょう。

ストーリーも簡単で分かりやすい。

タクシー運転手が殺し屋を乗せてターゲットの所まで運ぶ。

冷静に考えたらありえないでしょ。

それをリアルに見せるトム・クルーズの有無を言わせぬ威圧感。

あの声音と眼光。白髪に無精髭。

めちゃめちゃかっこいい。眉毛と目が近すぎ。

悪役なのにやっぱりヒーローに見えてしまう。

ただこの映画、トムよりもジェイミー・フォックス。

タクシー運転手似合いすぎ。オスカー俳優ですよ。彼。

彼がこの殺し屋映画にいい感じに抜け感を出してくれるんです。

コラテラルの意味は従犯。納得のタイトル。

コラテラルは分かりやすさが良し!ただ警察とFBIの無能さよ。

コラテラル

舞台はロサンゼルス。

真面目なタクシー運転手のマックス(ジェイミー・フォックス)がたまたま乗せた客がヴィンセント(トム・クルーズ)

ヴィンセントは朝までタクシーを貸し切りたいと言う。

マックスは最初は難色を示したが、高額の支払いに心が動き朝まで付き合うはめに。

ヴィンセントは幾つか寄りたい所があるとマックスに行き先を伝える。

最初の目的地に到着した後、タクシーの中で待っていたマックスの車の上に死体が降ってくる。

ヴィンセントが撃ち殺した相手がたまたま窓ガラスを突き破り降ってきたのだ。

殺し屋という正体を知られたヴィンセントはマックスを脅し、引き続きターゲットの場所までタクシーを走らせる。

ターゲットは5人。ヴィンセントを雇ったボス(ハビエル・バルデム)を売った人物の殺害と検事がターゲットだ。

途中幾つかトラブルがあったり、 FBIやロサンゼルス市警の邪魔が入りながらもヴィンセントは手際よく殺していく。

最後のターゲットである検事を殺しに行く時、マックスも遂に反撃。

車を暴走させ事故を起こす。

それでもヴィンセントはターゲットの検事の場所まで行く。

その検事はマックスがその日に乗せた検事で、会話をし少し気になる感じになっていた人物だった。

彼女を守りに行くマックスは検事と一緒に電車で逃げようとする。

だが、その電車にヴィンセントに乗り込まれる。

対峙した2人。撃ち合った結果勝ったのはマックス。

ヴィンセントは死体に気づかない街の電車に乗ったまま死亡した。


冒頭にある、「ロスの地下鉄で男が死にそのまま6時間死人だと気づかれなかった。」

ヴィンセントのこのセリフが最後に効いてくる。

この分かりやすさ。

アクション映画は分かりやすさが大事だと思う。

キャラも出来るだけ少ない方がいい。

この映画はまさにそれだ。

ロス市警やFBIも途中登場するが、実質何もしない。

解決したのはただのタクシー運転手。

テンポの良さとトムのかっこよさ、ジェイミーフォックスの抜け感が存分に楽しめる。

ただ、1つ言いたい。マーク・ラファロの扱いだ。

彼は潜入捜査官だった。

途中まで冴えた推理でヴィンセントを追い詰め、FBIの領域にも関わらずグイグイ介入する。

だが、本当に呆気なく殺されるのだ。

ヴィンセントは彼の名前すら知らなかっただろう。

そしてそこから最後まで警察の出番はなかった。

これはうーーんだ。じゃあ何でちゃんと見せ場も作って登場させたのだ。

そして、最後のジェイミー・フォックスがあっさり撃ち勝つ所。

まあそうしないと映画は終わらないんだけどさ、ちょっと呆気なかった。

コラテラルの見所はトム・クルーズとジェイミー・フォックスの絶妙な掛け合い!

コラテラル

この2人の関係が良かった。

トム・クルーズのサイコパスの言動とジェイミー・フォックスの生真面目な返事と表情。

「地球の人口は60億 あのデブはその1人にすぎん 関係ないだろ ルワンダを知ってるか 1日で何万人も殺された 長崎と広島以来の記録だ それを聞いて君は抗議運動に参加したか? まばたきもしなかったはずだ デブ1人で騒ぎ立てるな。」

トム・クルーズ演じるヴィンセントはこれらの事を無表情で語るのだ。

そこに感情はない。

何で人を殺してはいけないのか本当に分からないって顔をする。

そこにオーバーリアクションで対応するのがジェイミー・フォックス演じるマックス。

次のターゲットの場所をヴィンセントが述べる。

「何分かかるんだ」

「17分」

生真面目なんです。彼。殺し屋の手伝いさせられてんのに。それでピッタリ着くし。

でも一回反撃するんすよ。

ヴィンセントのブリーフケースを盗んで高速道路に投げ込むんです。

その時の表情ね。俺、、勢いに任せてやっちゃった、、、って顔。最高です。

相手は殺し屋なんすよ?なのに勢いに任せる所がね。そして似合う。

『コラテラル』のまとめ

コラテラル

トム・クルーズが演じるキャラクターで、イーサン・ハントを除けば、僕はこのヴィンセントが一番好きだ。

アクションがかっこいいのはどれも同じだけど、彼は基本的に無表情。

でもユーモアがあり、相手の話をちゃんと聞けて、花を買っていく優しさもある。

このギャップがたまらない。

最後の呆気なさと警察の無能さが気になったけど、誰もが楽しめる映画に仕上がっています。

これの続編があったら見たいな。

トムは死んじゃったから、今度はジェイソン・ステイサムを乗せて走ってくれないかな。

U-NEXT/PrimeVideo/Hulu/Netflixで配信中。

『コラテラル』のスタッフとキャストの他の映画

監督:マイケル・マン:『ヒート』

トム・クルーズ:『ワルキューレ』/『オブリビオン』/『アウトロー

ジェイミー・フォックス:『ドリームガールズ』/『完全なる報復

マーク・ラファロ:『キッズ・オールライト』/『ブラインドネス』/『それでも、やっぱりパパが好き』/『グランド・イリュージョン』/『グランド・イリュージョン2 見破られたトリック』/『エターナル・サンシャイン

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*本ページの情報は2018年11月時点のものです。
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