『幸せの行方…』☆☆☆☆☆☆ 実際の事件を映画化!でも、作るのが早すぎた! ネタバレ映画レビューブログ

幸せの行方 ☆☆☆☆☆☆




幸せの行方

幸せだったのは最初だけでした。

【ストーリー】

実在の未解決事件をモチーフに、「ブルーバレンタイン」のライアン・ゴズリングと「スパイダーマン」シリーズのキルステン・ダンストの共演で贈るラブ・サスペンス。監督は、デビュー作のドキュメンタリー作品でアカデミー賞候補となり、本作が劇映画デビューとなる期待の新鋭、アンドリュー・ジャレッキー。ニューヨークで不動産業を営む富豪一家の御曹司、デイビッドは、父の反対を押し切り、平凡な家庭の女性ケイティと恋に落ちる。2人は結婚し、ニューヨークを離れて自然食品の店を営み、つましくも幸せな日々を送っていた。ところが、父親はそんな息子を強引にニューヨークへと連れ戻してしまう。父の仕事を手伝うことになったデイビッドは、次第に奇妙な行動が目立ち始めていくのだが…。

【キャスト】

ライアン・ゴズリング:デヴィッド・マークス

キルステン・ダンスト:ケイティ・マークス(キャサリン・マッカーシー)

フランク・ランジェラ:サンフォード・マークス

フィリップ・ベイカー・ホール:マルヴァーン・バンプ

クリステン・ウィグ:ローレン・フレック

【スタッフ】

監督:アンドリュー・ジャレッキー

製作総指揮:ボブ・ワインスタイン/ハーヴェイ・ワインスタイン/ミシェル・クラム/ジャニス・ウィリアムズ/バーバラ・A・ホール

脚本:マーカス・ヒンチー/マーク・スマーリング

音楽:ロブ・シモンセン

2010年 101分

<allcinema ONLINEより>

幸せの行方は実話!だからこそ作るのが早すぎた!

幸せの行方

うーん。この映画は微妙だ。

つまらない訳じゃないんだけど面白いって訳でもなく、、微妙だ。

幸せの行方は、ニューヨークの実在の不動産王ダースト家の周囲で起きた「史上最も不穏な事件」として世間を騒がせた未解決事件を題材にしている。

実際の事件だからしょうがないが後味が非常に悪い。

何故なら未解決事件だから。

でも、幸せの行方を見た人は全員デヴィッドが犯人に決まっていると思うだろう。

そういう演出をしている。

でもデヴィッドは無罪になる。

何故なら証拠がないからだ。

それがモヤモヤしてしまう。『ゾディアック』の時と同じ感じだ。

幸せの行方は作られたのが早すぎた。

何故なら2017年に幸せの行方のモデルとなったロバート・ダーストが、テレビ収録の際にマイクのスイッチが入ったままトイレに行って呟いたからだ。

「なにをやったかって!もちろん全員殺したんだよ」

この呟きにより逮捕され、訴追されました。

不謹慎な話だが、もし幸せの行方を今作っていたら、このトイレのシーンが山場になっていたに違いない。

そして最後は逮捕されてハッピーエンドを迎えていただろう。

そっちのバージョンを作ってくれないかな。

マジで。

幸せの行方の最悪親子。俺様社長の親父とサイコパスな息子

幸せの行方

ストーリーは裁判のシーンから始まる。

歳をとったライアン・ゴズリング演じるデヴィッドが容疑者だ。

そして過去に戻る。

NYで不動業を営むお金持ちの長男デヴィッド(ライアン・ゴズリング)がケイティ(キルスティンダンスト)と出会う。

そこからトントン拍子で仲良くなり、デヴィッドは父親の反対を押し切り結婚。

田舎に夢だったオーガニックのお店を開くが、すぐに父親の会社に戻る。

子供が出来てからデヴィッドの態度がおかしくなる。

デヴィッドは望んでいなかった。

中絶をさせ、DVをし、飼い犬を殺し、妻を失踪させ(未解決だけど)、女装をし、隣人に友人を殺させ、その隣人は殺してバラバラにし海に捨て、無罪を主張する。

雑な説明ですみません。

何が言いたかったというと、デヴィッドはサイコパスです。

サイコパス??

  • 良心が異常に欠如している
  • 他者に冷淡で共感しない
  • 慢性的に平然と嘘をつく
  • 行動に対する責任が全く取れない
  • 罪悪感が皆無
  • 自尊心が過大で自己中心的
  • 口が達者で表面は魅力的

デヴィッドは全て当てはまる。

口が達者で表面は魅力的以外。

顔面は魅力的だけど。

一番ヤバい発言はこれだ。

ケイティに中絶させといての発言。

「いい母親になれたのに」

この後ケイティは発狂します。

デヴィッドは7歳の頃に母親を亡くしている。

目の前で。

母親はビルから飛び降り自殺をしたのだ。

一応それがトラウマになっているかもしれないが、サイコパスの言い訳にはならない。

その頭が割れる瞬間を目撃させたのがデヴィッドの父親であるサンフォード。

デヴィッドに「何でその瞬間を見させたのか」と聞かれ、

「お前がいたら飛び降りないと思った」と答えるヤバイ親父。

息子が家業を継がない事をひどく不満に思い、それを直接本人に言ってしまうような人だ。

デヴィッドが田舎でお店を開いた時にはわざわざ来て「仕事に戻らないと 息子の生活を支える為に」こんな捨て台詞を吐く。

確かに援助をしていたみたいだけど、そんなん言うかね?

お店開いたばっかりの息子に。

嫁も目の前にいるのに。

その後デヴィッドは店を売却してこの父親の会社に入ります。

こんな残念な親子はなかなか見れない。

普通どっちかはマトモだろ。

幸せの行方見て思ったのは、キルステン・ダンストってこんな可愛かったっけ?

幸せの行方

彼女のイメージは『スパイダーマン』で止まっていた。

恐らく日本人男性の好きなタイプではないはず。 (完全に主観)

こんな子を助ける為だったらピーターもやる気でないだろうに、、と思った。

『アメイジング・スパイダーマン』の一番良かった所はヒロイン(エマ・ストーン)が可愛くなった所だ!と胸を張って言っていた。

そんな彼女が幸せの行方だと妙に可愛い。

素直に可愛い訳ではない。妙にである。

恐らく自分が年齢を重ねた事と、彼女のむっちりした体が年齢に合って来たのだろう。

妙な色気があるのだ。

これは見た人にしか分からない。

幸せの行方のキャラクターの境遇も相待って好きになってしまった。

ライアン・ゴズリングはサイコパスがお似合いでした。無表情がよく似合う。

完全に悪い事をしているのに、まるで表情に表れない。

完全犯罪クラブ』の時から大きく成長しました。

女装も以外と似合っています。

ムキムキ抑えめです。

『幸せの行方…』のまとめ

幸せの行方

つまらない映画ではないです。

でも、面白い訳でもありません。

最後がすっきりしないので、そこで評価が分かれそうです。

良くも悪くも実話がベースになっている所ですかね。

幸せの行方が完全にフィクションだったら絶対つまらない。

主人公がただのサイコパスやん。で終わる。

ただ、実話のせいでもやっとする。

やはり、映画化するなら今なんじゃないか。

ライアン・ゴズリングのギャラが倍以上になってるかもしれないけど。

U-NEXTで配信中。 

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キルステン・ダンスト:『オン・ザ・ロード』/『ギリシャに消えた嘘』/『エターナル・サンシャイン


*本ページの情報は2018年10月時点のものです。
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