『ラースと、その彼女』☆☆☆☆☆☆☆☆ 決してコメディではない。ネタバレ映画レビューブログ

ラースと、その彼女 ☆☆☆☆☆☆☆☆




ラースと、その彼女

リアルドールが出てきても、コメディではない!

【ストーリー】

幼いころのトラウマから人とのつながりを避けて生活し、毎日地味な仕事に従事する青年ラース(ライアン・ゴズリング)。そんなある日、彼はガールフレンドを連れて自分を心配する兄夫婦(エミリー・モーティマー、ポール・シュナイダー)と食事をすることに。しかし、ラースが連れて行ったガールフレンドとは、インターネットで注文した等身大のリアルドールだった。

【キャスト】

ライアン・ゴズリング:ラース・リンドストロム

エミリー・モーティマー:カリン

ポール・シュナイダー:ガス

ケリ・ガーナー:マーゴ

パトリシア・クラークソン:ダグマー・バーマン医師

【スタッフ】

監督:クレイグ・ギレスピー

製作総指揮:ウィリアム・ホーバーグ/ブルース・トール/ピーター・バーグ

脚本:ナンシー・オリヴァー

音楽:デヴィッド・トーン

2007年 106分

<シネマトゥデイより>

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ラースと、その彼女はリアルドールが出てくるのにコメディじゃない!

ラースと、その彼女

この映画のよかった所は安易な笑いに走らなかった所だと思う。

ライアン・ゴズリング演じるラースが連れてきた彼女がリアルドールだった。

こんなストーリーだけ見たら完全にコメディ映画だろう。

でも、この映画にコメディ要素はない。少なくとも笑わせようとはしていない。

登場人物全員が真剣なのだ。ラースとその彼女に。

街の皆が真剣にリアルドールとの付き合い方を考え、仕事を与え、おしゃれをさせて、お葬式も執り行う。

ラースの事を大好きだからこそ真剣に怒り、世話を焼く。

ストーリーだけを見てこの映画を見始めた人は驚いただろう。

こんな良いドラマはなかなか見れない。誰が見ても心が温かくなる本当に良い映画だ。

でも思わず笑ってしまう場面はある。

リアルドールと初めて対面して時の兄夫婦の表情だったり、

教会に連れて行っていいか神父達に意見を求めた際に、「それは偶像崇拝だ」と熱心な信者に真剣に怒られたりと、

真剣だからこその面白さがこの映画にはたくさんあります。

街に愛されているラースとその彼女。完璧に演じたライアン・ゴズリング。

ラースと、その彼女

この映画は舞台が田舎町だったのが良かった。

よく描かれる田舎の舞台は排他的だ。頭が硬い人が多くよそ者には厳しい。

でもこの田舎町はリアルドールのヴィアンカを受け入れる。

何故なら街の皆がラースの事を好きだから。

これが都会だったら全くリアリティが出なかっただろう。

ラースの事を幼い頃から知っており、悲しい生い立ちを知っている。

彼は産まれた時に母親を亡くし、父親も最近亡くした。

そのせいで人との触れ合いを恐れるようになり殻にこもってしまったのだ。

その事を街の人は知っているので皆が優しいのだ。

そんなラースを見事に演じきっているのがライアン・ゴズリング。

最近はすっかりイケメンキャラになってしまったので、なかなかこんな姿は見れない。

舞台が田舎町なのだが完璧に馴染んでいる。

ダサいダウンジャケット、ダサいセーター、ダサい寝巻き。

こっちのライアン・ゴズリングも魅力的だ。

全く表情の変わらないリアルドールとの演技なんて難しいに決まっている。

それでも優しく微笑み、心配し、ダンスを踊り、膝に乗せ、愛に溢れていた。

リアルドールとの絡みを見ていて何でこんな優しい気持ちになれるんだろうと誰もが思うはずです。

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ラースと、その彼女における田舎娘マーゴの魅力。

ラースと、その彼女

ケリ・ガーナー演じるマーゴのお陰でこの映画の名シーンが生まれた。

マーゴは典型的な田舎娘役ではっきり言うとそんなに可愛くない。

そんなマーゴはラースに恋をしているのだが、ラースがあんな事になってるので相手にしてもらえない。

それでも一生懸命アピールし続けると変化が起きる。

ラースが周りの人との関わりの中で少しづつ成長し、周りに気遣いが出来るようになってくる。特に兄の一言が良かった。

ラースがマーゴの大事にしているぬいぐるみを生き返らせるシーン。

見てるこっちが恥ずかしくなるようなシーンだが、何故かラースなら見ていられる。

マーゴが美女だったらきっと成立していない。美女にぬいぐるみは似合わない。

見た人にしかわからない温かい空間がそこにはあった。

『ラースと、その彼女』のまとめ

ラースと、その彼女

この映画は名シーンが多い。

幼い頃によく行ってた森にヴィアンカを案内するシーン。ラ・ラ・ランドより前から歌ってます。

ラースがカリンに声を枯らしてまで怒られるシーン。殻に閉じこもってる人にそんな事言う?ってぐらい怒ります。でも間違いなく名場面。

ヴィアンカが病に倒れた時(意味わからないでしょ?)に部屋に集まっておばあちゃん達と話すシーン。

この映画は言葉だとうまく伝わらない。

ライアン・ゴズリングの殻に閉じ籠ってる時から、それが徐々に崩れていく時の表情。

うまく感情が表に出てこないけど、目で伝えようとしている所。

この映画は本当に心が暖かくなる名作です。舞台の田舎町は真冬でめちゃめちゃ寒そうですけど。

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*本ページの情報は2018年10月時点のものです。
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