『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』 ☆☆☆☆☆ 不快なゲーム ネタバレ映画レビューブログ

NERVE/ナーブ ☆☆☆☆☆




NERVE/ナーブ

こいつら全員嫌いだ!

【ストーリー】

高校生のヴィー(エマ・ロバーツ)は、ひょんなことから裏オンラインゲームに参加する。それは視聴者が出す指令をクリアして賞金をつかむというもので、彼女は見知らぬ者と5秒間キスをして賞金の100ドルを得る。同じゲームのプレイヤーでもあったキスの相手イアン(デイヴ・フランコ)と一緒に、繰り出される指令を遂行していくヴィー。人気プレイヤーコンビとなって多額の賞金を手にする二人だったが、イアンの怪しい一面が浮き上がり、さらに指令の過激さもエスカレートしていき……。

【キャスト】

エマ・ロバーツ:ヴィー・デルモニコ

デイヴ・フランコ:イアン

ジュリエット・ルイス:ナンシー・デルモニコ

エミリー・ミード:シドニー

マイルズ・ハイザー:トミー

キミコ・グレン

マーク・ジョン・ジェフリーズ

【スタッフ】

監督:ヘンリー・ジュースト/アリエル・シュルマン

原作:ジーン・ライアン

脚本:ジェシカ・シャーザー

音楽:ロブ・シモンセン

2016年 96分

<シネマトゥデイより>

NERVE/ナーヴは世界一危険というより、世界一不快なゲーム。

NERVE/ナーブ

まさに今を現した映画だと思う。

パソコンの画面から始まるオープニング。

Spotifyで曲を流し、ビデオチャットで話し、SNSの通知が来る。

なんて今っぽいんだ。ビデオチャットの画像が乱れる所とか妙にこだわりも見せる。

これはかなり期待できるオープニングだった。

ちなみにエンドロールもこだわっている。

だが、肝心の世界一危険なゲームがいまいち盛り上がらない。

さらに盛り上がらないだけでなく不快でしかなかった。

スマホに指令が来る。

下品な事や不快な事、命を危険に晒す事など様々な指令だ。

何が不快なのかというと周りの連中だ。

その指令をやっている人を撮影し焚き付け汚い言葉を浴びせる。

こいつらが本当にイラつく!だけどリアルだ!

なんか先日のハロウィンで軽トラックをひっくり返すシーンとダブってしまった。

僕はこの人種が死ぬほど嫌いだ。リスクを犯さず楽しむだけ。

こいつらのせいでこの映画の評価が低くなってしまった。

NERVE/ナーヴのゲームのガバガバ感。

NERVE/ナーブ

高校生のヴィー(エマ・ロバーツ)は奥手で引っ込み思案な性格。

そんな彼女は親友のシドニー(エミリー・ミード)にその性格をからかわれる。

彼女は裏オンラインゲームのナーヴで数々の指令をこなし得意げになっていた。

からかわれたヴィーはシドニーを見返す為にナーヴに参加する。

ナーヴとはサイトにアクセスした人がそれぞれ「挑戦者」と「視聴者」のどちらかを選択し、「視聴者」は視聴料金を支払い、「挑戦者」は「視聴者」たちが出す指令に「やる」「やらない」を選択できる。視聴者数をもっとも集めた「挑戦者」2人が最終的に決戦に挑み、大金を手にするというものだった。

ナーブには3つのルールがある。

1.全ての挑戦は『挑戦者』自身の携帯で撮影する。

2.挑戦に失敗または棄権した場合、それまでに手にした賞金は没収される。

3.「NERVE/ナーヴ」の事を警察に言ってはならない。

<NERVE/ナーヴ公式サイトより>

最初の指令は見知らぬ人と5秒間キスをするという指令。

それをこなしたヴィーは100ドルを手に入れる。

キスした相手はイアン(デイブ・フランコ)で、彼もゲームの参加者だった。

ヴィーは彼に誘われるままゲームを続ける。

あるドレスを試着しろ。そのまま店を出ろ。などの軽い指令。

タトゥーを入れろ。目隠しをしてバイクで97キロを出せなどの危険な指令が出される。

ヴィーとイアンは協力しながら指令をこなしていき人気を獲得していく。

それに嫉妬したシドニーはより危険な指令を視聴者に求める。

出てきた指令は「建物の10Fの間に渡したはしごを渡って隣の建物に移動する」だった。

シドニーはこの指令を遂行する事が出来ず脱落する。

そしてその場に現れたのはヴィー。

イアンの提案で彼女のいる所に行こうと提案されたのだ。

実はイアンはヴィーとシドニーを喧嘩させる指令が出ていた。

その事実を知ったヴィーはイアンを不審に思う。

そして命を危険にさらした事で目が覚めたのかヴィーは警察にナーヴの事を言って助けを求める。

だが、密告を許さないナーブはヴィーを襲い連れ去ってしまう。

イアンの事を調べたヴィーの友達のハッカーはイアンがナーヴのリピーターだと知る。

連れ去られたヴィーはルールを破った事で囚人という扱いになる。

囚人は全てのデータを監視される。家族や未来まで支配される。

囚人から助かる方法は決勝で勝つ事。

イアンはヴィーを見つけて決勝で会う約束をする。

そして自分が負けてヴィーを助け出す事も約束をする。

実はイアンも以前密告をして囚人扱いになっていたのだ。

厳しい指令をこなして決勝に進んだイアン。

ヴィーとイアンは対峙する。

決勝の指令は先に相手を撃てば勝ち。

2人には銃が手渡されていた。

どうしても撃てない2人を見かねて乱入する男。

そいつがヴィーを撃とうとする。

参加者に撃っていいかどうかアンケートをとった結果、撃つが過半数を占める。

その結果撃たれたヴィー。

賛成をした参加者のスマホには「殺人の共犯者」とメッセージが現れる。

徐々に自分がやってしまった事に気づく参加者。

そしてナーヴの参加者はいなくなった。

一方、ハッカー達の手によってナーヴはコードを書き換えられ消滅。

ヴィーは撃たれた風に見せて実は空砲。

最後に撃った男を含め全てはヴィーの計画通りだったのだ。


だいぶ雑なストーリーの説明になってしまった。

でも話は簡単です。混乱する事はないでしょう。

指令が出る→クリアする→エスカレートした指令が出る→クリアする。

これの繰り返し。

途中までは楽しく見れた。不快だったけど。

登場人物全員が視聴者数を気にして指令をクリアしていく。

その承認欲求の強さに吐き気がするが、リアルだ。

ただ、このゲームはだいぶガバガバ。

指令を視聴者が出すとなっているが、その描写はない。

というか視聴者が多すぎる中どうやって出すんだ?

そしてイアンが決勝に進出する為に挑んだ指令が鉄塔からぶら下がるってやつ。

確かに命の危険はある。怖いのもわかる。

でも、、画が地味すぎるのだ!

ただ5秒間ぶら下がるだけ。当然下を眺めて見える景色はCGで作られたもの。

本人はやってやったぜ!って感じだったけど、、こっちは何の緊張感もないから!

それなら目隠しバイクの方が楽しかったし緊張感あったよ。

後はあっさりハシゴを渡って隣の建物に歩いて行ったヴィー。

いやいや、もっと緊張感を!

後は密告された警察!

なんか意味ありげな表情をして、もしかして警察も共犯かと思いきや特になし!

ただの無能警察だった。

むしろ、裏オンラインゲームのはずが参加者が多すぎて社会現象になってる辺りからおかしいのだ。

めちゃめちゃ表に出てきてるじゃん!

そして、何でこのゲームはオープンソースでいじれる仕様なんだよ!ガバガバかよ!

NERVE/ナーヴのエマ・ロバーツは進化する。

NERVE/ナーブ

ヴィー役のエマ・ロバーツ、そして人気者役のエミリー・ミード。

2人ともハッとするほど可愛いわけではない。失礼なのは承知である。

特に人気者役のエミリー・ミードがホットな女役なのかサッパリ分からなかった。

アメリカだと人気なのだろうか。

でも、エマ・ロバーツは映画の途中で進化する。

ちなみに伯母さんはあのジュリア・ロバーツ。

緑色のドレスを着て髪を下ろしたあたりからだ。

可愛いと綺麗が共存し、さらに若さも相まって危うさを漂わせる。

女性って服と髪型でこんなにも変わるのかと思わされた。

それに比べて相手役のデイブ・フランコよ。

何故ボウズなんだい。いつも髪は短いけどさ。

タキシードも全然似合ってないじゃないか。体も中途半端に鍛えて。

いつまで少年のままなんだよ。

兄貴の色気は弟にはでないのか?

正直この役柄は合っていなかった。

坊主頭のチンチクリンがイケメンな振る舞いをしても、、様にならん!

『NERVE/ナーヴ』のまとめ

NERVE/ナーブ

SNSが大嫌いな性格も相まってイラついてしまいました。

でも、その辺が特に気にならない、特に若い人は楽しめる映画だと思います。

ちなみに、この映画は最後まで主催者的な人は出て来ません。

それが僕は気になってスッキリしなかった。

あんな事させられて気にならないの?

参加者は最後まで脳みそ空っぽか?と思わずにいられない、、

でも、これはプラットフォームだけ用意したら人はどれほど残酷になれるかを試したのかなとも思わせる。

承認欲求の為に人はどこまでやれるのか。

そう考えたら怖い映画だ。

何故なら本当にそんな事件が起こりそうだからだ。

というか、現に起きているか。

しょうもない事をYoutubeに挙げるような奴が、、、

そしてそれにイイねを押す連中も、、、

U-NEXT/PrimeVideo/Netflixで配信中。

『NERVE/ナーヴ』のキャストの他の映画

エマ・ロバーツ:『ビリオネア・ボーイズ・クラブ

デイブ・フランコ:『ウォーム・ボディーズ』/『21ジャンプストリート』/『22ジャンプストリート』/『グランド・イリュージョン』/『グランド・イリュージョン2 見破られたトリック


*本ページの情報は2018年11月時点のものです。
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