『マジック・マイク』☆☆☆☆☆☆☆ チャニングよりもマシュー ネタバレ映画レビューブログ

マジック・マイク ☆☆☆☆☆☆☆




マジック・マイク

マシュー・マコノヒーが最後に持って行く!

【ストーリー】

実業家を名乗って複数の仕事を抱えるマイク(チャニング・テイタム)は、夜になると男性ストリップクラブ「エクスクイジット」のスターダンサーとして活躍。ひょんなことから知り合った、19歳のアダム(アレックス・ペティファー)に女性を惹(ひ)きつける天賦の才を見いだしたマイクは、彼をクラブへと連れていく。異様な世界に驚きながらも、ステージに上がった彼は女性客たちの圧倒的支持を得てダンサーの一員に。弟分のようなアダムの面倒を見てやるマイクだったが、彼が金の絡んだトラブルに巻き込まれたのを知る。

【キャスト】

チャニング・テイタム:マイク

アレックス・ペティファー:アダム

マット・ボマー:ケン

マシュー・マコノヒー:ダラス

ジョー・マンガニエロ:ビッグ・ディック・リッチー

コディ・ホーン:ブルック

オリヴィア・マン:ジョアンナ

アダム・ロドリゲス:ティト

ケヴィン・ナッシュ:ターザン

ガブリエル・イグレシアス:トビアス

ライリー・キーオ:ノラ

【スタッフ】

監督:スティーヴン・ソダーバーグ

製作:ニック・ウェクスラー/グレゴリー・ジェイコブズ/チャニング・テイタム/リード・カロリン

2012年 110分

<シネマトゥデイより>

マジック・マイクはチャニング・テイタムの実体験がベース!

マジック・マイク

「マジックマイク』は主演のチャニング・テイタムが18歳の時の実体験がベースとなった映画です。

簡単に言うと、男性ストリッパーのお話です。

日本ではなかなか馴染みのない言葉。

そして興味の湧かないテーマ。

男が裸で踊ってるのを見てもね、、、

と、思って見てないあなた!

損してます。

男が裸で踊るだけの映画じゃない。

30歳のマジック・マイクは悩むんです。

このままでいいのかと。

やりたい事、やれている事、付き合いたい人、付き合わなければいけない人。

自分が思っている自分と、周りから見られる自分。

派手な生活をしているけど、悩みは普通の30歳の男なんです。

そんなマイクをチャニング・テイタムが熱演してるんです。

彼がただの筋肉バカだと思ってる人は、この映画を見てください。

この映画でも筋肉凄いけど。

キレのあるダンスは必見です。

ただ、彼の熱演よりも目が行ってしまうのがマシュー・マコノヒー。

当時42歳。

その体の仕上がり具合。

これは見なければいけません。

マジック・マイクのストーリー(ネタバレ)

マジック・マイク

マイク(チャニング・テイタム)は複数の事業を運営しつつ、男性ストリップクラブ「エクスクイジット」のスターダンサーとして活躍していた。

そしていつかオーダー家具の事業を始めようと計画しているのだった。

自身が事業を行っている瓦葺きの現場で、アダム(アレックス・ペティファー)と出会う。

アダムはアメフトの奨学生だったが、大学1年の時に監督と揉めて、今はフラフラしているのだった。

あるクラブでマイクはアダムと再開し、「エクスクイジット」に誘う。

マイクはアダムに男性ストリッパーとしての才能を見出したのだ。

マイクはエクスクイジットのオーナーであるダラス(マシュー・マコノヒー)にアダムを紹介する。

アダムはその初舞台で客から評判を呼ぶのだった。

アダムと一緒に住む姉のブルック(コディ・ホーン)は、弟が未知の世界に入ることに不安を覚えたが、マイクがアダムの面倒を見る約束をする。

マイクは一目見てブルックに惹かれる。

アダムはステージを重ね順調に成長していくが、徐々に女性や金やドラッグに溺れていく。

マイクは1万3000ドルの貯金を銀行に持っていき、この頭金でオーダー家具の事業の為の借り入れを行おうとしていた。

だが、銀行側はマイクの過去のクレジット事故を問題視し、融資は下りないのだった。

ある日、ダラスが以前から進めていたマイアミへの進出計画発表する。

マイクはダラスに共同経営者にしてくれと頼むが、はぐらかされる。

一方アダムは、DJのトビアスからドラッグ売買に誘われ、二つ返事でOKするのだった。

女子寮での出張ストリップに向かったマイクとアダム。

その時にアダムはドラッグを客に飲ませる。

だが、そのシーンを見ていた客の彼氏が怒ってアダムに殴りかかるのだった。

慌てて女子寮を後にした2人。

マイクはアダムに対して、何でドラッグを飲ませたのかと怒る。

アダムは女子寮に置いてきた荷物にドラッグを100錠ほど忘れてきたと焦る。

その足でストリップクラブに戻った2人は、ダラスに店の評判を落とすなと注意される。

マイクは自分たちのおかげで、今があるとダラスに反抗するが、ダラスはあしらうだけだった。

アダムはトビアスにドラッグを失くした事を報告し、弁償しろと言われる。

その夜のショーが終わった後、マイクは憂さ晴らしをしようとクラブに向かい、酒とドラッグと女でハイになっていた。

マイクは家の呼び出し音で目が覚める。

立っていたのはブルックで、アダムと連絡が取れない事と、不審な留守電があった事をマイクに伝える。

2階で眠っているはずと、ブルックを案内したマイク。

そこには吐瀉物を撒き散らし、床で倒れているアダムがいるのだった。

ブルックはマイクを責め、アダムを連れて帰る。

ブルックの事を好きだったマイクは、海辺でぼーっとしていた。

そして家に帰ると、部屋が荒らされているのだった。

アダムが失くしたドラッグの返済日が過ぎていて、マイクが狙われたのだ。

返済額は1万ドル。

マイクは貯金から1万ドルを払うのだった。

後日、マイクはアダムに謝罪をされるが、その態度は真摯なものではなかった。

タンパでの最終公演。

マイクは出番の前に抜け出す。

ダラスは慌てるが、アダムを看板ダンサーに任命し、アダムも引き受ける。

一方、マイクが向かった先はブルックの元だった。

ブルックはマイクが1万ドルを肩代わりしてくれた事を感謝する。

マイクはダンサーを辞めた事、そしてこれからの事をブルックと話すのだった。

マジック・マイクも普通の30歳

マジック・マイク

ただの男性ストリッパーの話じゃないでしょ?

マイクは普通に野心のある30歳なんです。

ストリッパーとして成功してるけど、悩みがある。

自分が思っている自分と、周りから見られる自分。

この差に悩むのだ。

自分は実業家だと思っている。

瓦葺きの事業と洗車の事業を行っている。

やりたかったオーダー家具の事業にも手を付けようとしている。

でも、周りはストリッパーとしての”マジック・マイク”としてしか見てくれないのだ。

銀行では多額の現金や事業プランがあるにも関わらず、融資をしてくれない。

アダムの面倒をずっと見てきたけど、一度の失態でブルックからもただのストリッパーと言われる。

仲良くしていた女はマイクに黙って婚約をしていた。

マイクは周りからしたら、ただの”ストリッパー”なのだ。

何をしていようと、”マジック・マイク”なのだ。

それを巧みに利用してたのがダラスだ。

ダラスは分かっていた。

マイクの事を可愛がり、自身の右腕として重宝していた。

だけど、共同経営者にはさせず、ストリッパーとしてしか見なかった。

何故なら周りが求めるのは”マジック・マイク”だからだ。

経営者としてのマイク、実業家としてのマイクには価値を見出さなかった。

投資する価値がないと判断したのだ。

 

そんなマイクは最後にストリッパーを卒業する。

ダラスとの確執やブルックからの言葉も影響したんだろうけど、何よりもアダムだ。

ストリッパーとしてのし上がっていくアダム。

生活が一変し、様々な事にルーズになり不遜になる。

その姿に自分を重ねたんだろう。

周りからみたマイクは、自分が見ているアダムなんだと。

だから、やりたい事、付き合いたい人を選ぶには辞めるしかなかった。

マジック・マイクよりもマシュー・マコノヒー。

マジック・マイク

マイク演じるチャニング・テイタムのダンスは凄い。

さすが元本物のストリッパーだ。

ダンスシーンだけでも十分に楽しめる。

他のダンサーも素晴らしく、ストリップという事で様々な下品な演出があるけど不快ではない。

ただ、1人を除いては。

その1人はターザン事ケヴィン・ナッシュだ。

古くからのプロレスファンは絶句しただろう。

あの”nWo”のケヴィン・ナッシュがそこにいたのだ。

あの2mを超える長身から繰り出されるパワーボム(ジャックナイフ)は忘れられない。

そんな彼が男性ストリッパーの1人としているじゃないか。

そして、嫌な予感は的中する。

全く踊れないのだ。

1人だけボロボロなのだ。

見ていて悲しくなった。

あのカリスマがこんな事になってしまうなんて、、、

何でキャスティングしたんだよ!

まあこれは本筋には全く絡んでこないので、気になる人は気になるってやつです。

っで、この映画で度肝を抜かれるのがマシュー・マコノヒー。

なんて完璧なんだ。

経営者としての顔。

マイクをたしなめる時の顔。

仲間を鼓舞する時の顔。

ダンサーとしての顔。

もう全てが完璧です。

これは男でも惚れる。

そして、ダンサーとしては最後しか踊らない演出。

これは憎い!

『マジック・マイク』のまとめ。

マジック・マイク

ソダーバーグ作品の中でも好きな映画です。

ストリッパーのダンスは見ごたえがあり、ストーリーも分かりやすい。

キャストも素晴らしく、特にマシュー・マコノヒーを見てほしい。

アダムにはイライラするけどね。痛い目にあえ!

マイクとブルックが最後に結ばれるのは安易な終わり方だなとは思ったけど、、

でも、ブルックは可愛いからね。

弟思いで、お固い感じだけど水着は際どいのを着てたりね。

ちょっとブリー・ラーソンに似てます。

もっとこの人見たいって思ったのに出演作品がマジで少ない、、、

誰かコディ・ホーンをキャスティングしてくれー!

 

ちなみに続編で『マジック・マイクXXL』が作られています。

監督はソダーバーグじゃないけど、、、

U-NEXT/Hulu/Netflixで配信中。

『マジック・マイク』のスタッフとキャストの他の映画。

監督:スティーヴン・ソダーバーグ:『エージェント・マロリー』/『ハイ・フライング・バード 目指せバスケの頂点』/『サイド・エフェクト

チャニング・テイタム:『21ジャンプストリート』/『22ジャンプストリート』/『エージェント・マロリー』/『ドン・ジョン』/『アン・ハサウェイ/裸の天使』/『ワン・ナイト

マシュー・マコノヒー:『セレニティー:平穏の海』/『フレイルティー 妄執


*本ページの情報は2019年2月時点のものです。
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