
男は1人でみよう。
【ストーリー】
家族関係は良く教会通いも欠かさないジョン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、ナンパにかけては無敵で周囲からは伝説のプレーボーイ、ドン・ファンにちなみドン・ジョンと呼ばれていた。誰もがうらやむモテ男なのだが満たされない彼は、さらなる快楽を求め日々ポルノ鑑賞に熱中。そんなある日、正反対のタイプの女性2人と出会った彼は、接していくうちに自身の人生を見つめ直していく。
【キャスト】
ジョセフ・ゴードン=レヴィット:ジョン・“ドン・ジョン”・マテーロ・Jr.
スカーレット・ヨハンソン:バーバラ・シュガーマン
ジュリアン・ムーア:エスター
トニー・ダンザ:ジョン・マテーロ・Sr.
ロブ・ブラウン:ボビー
グレン・ヘドリー:アンジェラ・マテーロ
ブリー・ラーソン:モニカ・マテーロ
ジェレミー・リュック:ダニー
アン・ハサウェイ
ミーガン・グッド
キューバ・グッディング・Jr
【スタッフ】
監督:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
製作総指揮:ニコラス・シャルティエ
脚本:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
音楽:ネイサン・ジョンソン
2013年 90分 R-15
<シネマトゥデイより>
ドン・ジョンの監督/脚本。頭のおかしなジョセフ・ゴードン=レヴィット。

ドン・ジョンはジョセフ・ゴードン=レヴィット初監督作品。ちなみに脚本も手がけている。
それでこの映画だ。
頭おかしいんじゃないか?もちろんいい意味でなんだけど。
ナンパ無敗で名前がジョンだからドン・ジョン。ドン・ファンのもじりです。
プレイボーイで日毎に女性を変え、相手の容姿に平気で点数をつける。
ここまでなら分かる。別によくあるラブストーリーの序盤だ。
ただ、ドン・ジョンのおかしな所はジョンがポルノ中毒という所だ。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットが初監督で脚本も手がけた映画である(2回目)
どうしても撮りたかった作品がこれなのか?
スピルバーグ監督『リンカーン』ではリンカーンの息子役を演じ、『(500日)のサマー』では草食男子の理想形を演じ、『50/50 フィフティ・フィフティ』では全国民を感動させた、あのジョセフ・ゴードン=レヴィットがどうしてもやりたかった映画がこれなのか?
今までも好きだったけど、もっと好きになったじゃないか。最高。
ドン・ジョンを撮った後に、『スノーデン』の主演とか最高のフリじゃないか。
男が惚れる男ジョセフ・ゴードン=レヴィット誕生の瞬間である。
ドン・ジョンはテンポよくサクサク進むラブコメ。

簡単にストーリーを説明すると、ナンパで連戦連勝のジョンが、バーバラに一目惚れ。
順調にいっていたけどポルノを鑑賞している所を見られて破局。結果、過去を抱える大人の女性エスターといい感じになりハッピーエンド。
こんな話しです。
テンポがよく時間も90分と短いのであっという間に終わります。この映画で120分とかだったら絶対駄作だったと思います。
ジョンは最高だ。はっきり言うとジョンはリアルだ。女性はショックを受けると思いますが。
彼女とセックスの後にポルノを鑑賞して自慰行為。
流石にそんな事する男は少ないと思うけど、彼女とポルノは別だ。
ジョンも言っている「ポルノは完璧なセックス」だと。これに頷く男性は多いはず。ただ言えないだけで。
全国の男性はそれを自ら脚本を書き演じている(3回目)ジョセフ・ゴードン=レヴィットには拍手を送るしかない。
よく言ってくれた。こんなイケメンで売れっ子でも男の中身はこうなんだぞと堂々と映画にしてくれたのだ。
そんなジョンもジュリアン・ムーア演じる年上のエスターにセックスをたしなめられ大人になる。
自分だけが没入しているセックスは駄目なんだと。
ポルノは一方的でセックスは相互的。
今更気づいたんかい!と思いはしましたが、ジョン大人になれてよかったねと思わずにいられませんでした。
ドン・ジョンのヒロインはスカーレット・ヨハンソンじゃなかったらグーでいってました。

そんなジョンを一目惚れさせたのがスカーレット・ヨハンソン演じるバーバラ。
最近はブラック・ウィドウで有名ですね。
彼女には点数もつけられない。
全男性納得のキャストだろう。非の打ち所がない。
可愛さ、色気、体、全てが完璧。僕は声が好きだけど。
ちなみに『her/世界で一つの彼女』では声だけで出演してます。
このバーバラの中身は典型的な女の子。女性というより女の子です。
男がポルノを見るのが気持ち悪い。
ベタベタなラブストーリーが好き。
男に掃除なんてして欲しくない。
両親に会いたい/紹介したい。良い仕事に就いてほしい。
などなど、、正直見た目以外に魅力を感じなかった男性が大多数だろう。
バーバラに言うことは一つ。うるせえ。
別れた後、ジョンが謝るシーンでも、
J「君の望みは1つどころか色々ありすぎて叶えきれなかった。」
B「誠実な男は愛する女の為に何でもする。」
J「それって一方的な話しだと思わない?]
B「ちっとも ポルノの女は何も望まないものね。」
アカン。こいつ腹たつ。
と思ったのは僕だけじゃないはず。
スカーレット・ヨハンソンじゃなかったらグーでいってたね。
ドン・ジョンはジョンの妹役としてブリー・ラーソンが出ています。
ずっと携帯をいじっていて途中まで一言も話さないのですが、ジョンがバーバラと別れたと家族に話した時だけ話します。
両親は何で別れたのかと慌てふためく中、1人冷静に。
「彼女には自分しかない 彼女が望んでたのは言いなりになる男よ 別れてよかった」
さすが同性!ナイス妹!ちょっとふっくらしてるけど可愛かったな。兄妹の絆が見れました。
ちなみにこの家族のくだりが僕は一番好きです。両親がいかしてるんで。
『ドン・ジョン』のまとめ

ラブコメが苦手な男性でも楽しめる映画に仕上がっています。構えず気楽に見れるので。
ただ間違ってもパートナーと見ないように。気まずくなる事必至です。
そんなある意味どんな映画よりも勇気ある作品の監督・脚本・主演を務めた(4回目)ジョセフ・ゴードン=レヴィットに大きな拍手を。
ちなみに俳優が監督を務める映画あるあるで友情出演があります。
アン・ハサウェイ/チャニング・テイタム/ミーガン・グッド/キューバ・グッディング・Jr
ちょっとだけ出演しているので、見逃さないように。
U-NEXT/PrimeVideo/Hulu/Netflixで配信中。
『ドン・ジョン』のスタッフとキャストの他の映画
監督:ジョセフ・ゴードン=レヴィット:『50/50 フィフティ・フィフティ』/『プレミアム・ラッシュ』/『陪審員』/『LOOPER/ルーパー』/『(500日)のサマー』
スカーレット・ヨハンソン:『タロットカード殺人事件』/『マッチポイント』/『幸せへのキセキ』
ジュリアン・ムーア:『ジュリアン・ムーア おすすめ映画ランキングまとめ』
ブリーラーソン:『21ジャンプストリート』
チャニング・テイタム:『エージェントマロリー』/『21ジャンプストリート』/『22ジャンプストリート』
*本ページの情報は2018年10月時点のものです。
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