『LOOPER/ルーパー』☆☆☆☆☆☆ 違和感のオンパレード ネタバレ映画レビューブログ

ルーパー ☆☆☆☆☆☆




ルーパー

とりあえずジョセフ・ゴードン=レヴィットの眉

【ストーリー】

未来からタイムマシンで送られてきた標的を消す、“ルーパー”と呼ばれる殺し屋のジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。ある日、ジョーのもとへ送られてきたのは、何と30年後の自分(ブルース・ウィリス)だった。ジョーは、未来の自分の殺害をためらい逃がしてしまうが、その後未来の自分から、やって来た理由を明かされ……。

【キャスト】

ジョセフ・ゴードン=レヴィット:ヤング・ジョー

ブルース・ウィリス:オールド・ジョー

エミリー・ブラント:サラ

ポール・ダノ:セス

ノア・セガン:キッド・ブルー

パイパー・ペラーボ:スージー

ジェフ・ダニエルズ:エイブ

ピアース・ガニォン:シド

シュイ・チン:オールド・ジョーの妻

ギャレット・ディラハント:ジェシー

【スタッフ】

監督:ライアン・ジョンソン

製作総指揮:ダグラス・E・ハンセン/ジュリー・ゴールドスタイン/ピーター・シュレッセル/ジョセフ・ゴードン=レヴィット/ダン・ミンツ

脚本:ライアン・ジョンソン

音楽:ネイサン・ジョンソン

2012年 119分

<シネマトゥデイより>

LOOPER/ルーパーは違和感だらけだ

ルーパー

ルーパーは見ててモヤモヤした映画だ。僕はあまり楽しめなかった。

設定よし。

未来から送られてきた自分を殺さなければいけない。

これは期待できるぞ!オチはどうするんだ!何で送られてきたんだ!何で殺さなければいけないんだ!

キャストよし。

大好きなジョセフ・ゴードン=レヴィットに、禿げ上がったブルース・ウィリス、エミリー・ブラントにポール・ダノまで出ている。

なかなか力入ってる!これは大作なのかな?映像も良さそうだ!

始まりよし。

ルーパーは始まり方が最高だ!いきなり布を被せられた人が出てきて撃ち殺される。

なかなか前情報や序盤で期待させてくれる映画だったが、、違和感だらけだ。

SFだからって何でもオーケーじゃないでしょ。

キャストもこれなら無駄に豪華にしなくていいよ。

SFだからってそんな無理してCG使わなくても。

めっちゃ勿体ない映画だと思う。もっと良く出来たはずだ。

あと、中国資本!この映画だと邪魔だ!露骨すぎる!

ブルース・ウィリスの嫁が中国人て!舞台どうなってんだよ!1人だけ浮いててかわいそうだったぞ!彼女が悪いんじゃないですよ!

この映画はA級映画を作ったはずが違和感だらけでB級に見えてしまう残念な映画です。

監督のライアン・ジョンソンは『スターウォーズ 最後のジェダイ』の監督に抜擢された人だ。

ディズニーは何でこの人を抜擢したんだろ。この映画を見て決めたと思うんだけど、、これで?

LOOPER/ルーパーはあらすじだけ見ると楽しい。

ルーパー

舞台は2044年のカンザス州(めっちゃ田舎)。

ヤング・ジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は未来から送られてきた犯罪者を殺す仕事、通称ルーパーの仕事をしている。

そこに30年後の自分が送られてきた。自分が送り込まれた場合、金の延べ棒が入っているので自分だと分かる。通常だと銀。

普段は頭に布が巻かれていて顔が見えない状態で現れるはずが、そいつは顔が露わの状態で現れる。

戸惑ったヤング・ジョーは殺害に失敗。オールド・ジョー(ブルースウィリス)に逃げられる。

未来ではオールド・ジョーはギャングで殺し屋。そこで偶然出会った中国人の嫁に惚れて静かな田舎町で暮らす。

だが、そんなオールド・ジョーの元に犯罪者集団が来る。

その時代はレインメーカーなる人物が犯罪組織をどんどん潰していたのだ。

そこで多分過去に犯罪に関わっていたオールド・ジョーも標的に。もしくはただの過去に因縁かもしれんけど。

そこに居合わせた嫁さんを殺される。雑に。

オールド・ジョーは連れ去られ、過去にタイムトラベルさせられて殺されるはずが、何とかピンチを切り抜ける。さすがブルース・ウィリス!

オールド・ジョーは嫁さんが殺されない未来を作る為に、レインメーカーを殺しに過去にタイムトラベルする。

なので、頭の布が取れてたんです!

そこからはオールド・ジョーを殺したいヤング・ジョーとルーパーを取り仕切る組織。

オールド・ジョーは数少ない手掛かりを頼りに幼いレインメーカーを探しに。

色々とあり、ある家族の元にたどりつく2人のジョー。

そこにいた幼い息子がレインメーカーなのだ。

何とか殺そうとするオールド・ジョー。

だが、その息子は”TK”という超能力が半端ないのだ。しかもコントロールがあまり出来ない。

母が息子を助けようと銃を構えたオールド・ジョーの前に立つと息子は暴走。

母とジョー2人とも宙を浮く。この時の格好がマヌケで笑える。

暴走しそうになる息子を宥めて能力を落ち着かせる母。

でもオールド・ジョーが殺そうとする。

そこに現れるヤング・ジョー。息子と少し交流を持ち仲良くなっていた。母とは何故か寝ている。

自分を撃つ事によってオールド・ジョーを消滅させる事に成功。助かった母と息子。

終了。


これまた雑にまとめたー。長いのに雑ですみません。でも説明難しいんですよ。

ここからハマらなかった幾つかを書いていきます。

この映画を好きな人はすみません。


まず、舞台の2044年。TKっていう超能力がある事が序盤に雑に語られます。

10%ぐらいが能力に目覚める。コインを浮かすぐらいしか出来ない。みたいに。

いや、伏線の張り方下手くそなの?

こんなん絶対に最後出てくるでしょ。TKのモンスターが。そしたら案の定でした。

この能力を出すなら最後だけじゃなくて途中でも能力者をはさまないと違和感あるよ。最後だけって。

未来から送られてくるってだけで十分なのに、そこに超能力まで足しちゃって。監督欲張りすぎ。


過去の人物と未来の人物は同じ時代にいた場合、傷などがリンクします。

オールド・ポールダノがヤング・ポールダノから逃げた時の描写が良くて、ヤング・ポールダノはルーパーを組織する人物に捕まって拷問されるんです。

そしたらオールド・ポールダノも指が1本づつ無くなり、足もなくなり、鼻も削がれていくっていうね。これは怖かった。

っで、気になったのが2人のジョー。

リンクしてる時としてない時が多々あるんですよ。

マンションから落ちた時は何もないのに、岩塩で打たれたら痛い顔したり。

ヤング・ジョーは傷だらけなのに、オールド・ジョーは無傷だったりと、、

最後、ヤング・ジョーが自分を撃った後にオールド・ジョーは綺麗に消えます。

いや、胸に風穴は?ヤングジョーはデッカい銃で胸を撃ったんだよ?血も吹き出してたよ?

何でオールド・ジョーは綺麗に消滅やねん!

丁寧の描いたポール・ダノの描写はなんだったの?

あとはリンクしてるって事は、エミリー・ブラントと寝てる時も、、、これは邪推です。

LOOPER/ルーパーのジョセフ・ゴードン=レヴィットの違和感。

ルーパー

これが一番残念だった。彼の特殊メイクである。

ジョセフ・ゴードン=レヴィット好きとしてはショック。彼だと分かりにくい。爽やかさもない。良さが全部消えている。

特殊メイクをしたのは辻一弘さんなんですけどね。アカデミー賞とった。

もちろん彼が悪いんじゃなくて、意味のない特殊メイクだ。

舞台が未来だからかわからないけど、気持ち悪い。顔に違和感がある。

これならジョセフ・ゴードン=レヴィットが演じなくても、、。。

他の人は普通の顔だし、ブルース・ウィリスは禿げたまんまだし。

何で彼だけあんな特殊メイクしたんだろ。謎だ。


ブルース・ウィリスは未来から来ようが、何してようが彼は彼です。

何を演じてもダイ・ハード。ジョン・マクレーン。

レインメーカー候補が3人いて、そのうちの1人を殺すんだけどあれは無かったなー。

子供を殺すってのはなー理由が嫁が殺されるのを止める為っていう完全に私怨だし。

しかもその子がレインメーカーって確定してないのに。

嫁が殺されたのは自分のせいもあるし。

あまり感情移入できなかった。


エミリー・ブラントと息子。最高です。

息子はモンスターかもしれないけど、母は母。息子が可愛いんです。

息子と遊びながら九九を教えるんです。おもちゃを使って。

それを息子が間違えるんです。しかもわざとなんです。反抗期なんでしょう。

母は怒りますよね?ちゃんとやりなさい。反省したいの?と。

そしたら息子もイライラして普段の不満も溜まってるのか感情爆発。能力が暴走しかけるんです。

母親、デッカい金庫みたいな頑丈な箱に逃げ込む。

息子、力尽きて眠ってしまう。起きたら母に甘える。

なんだこの親子は!息子の沸点が低すぎる!そして見捨てない母親!

いやー最後までこの親子は良かった。

息子の表情も良かった。

『LOOPER/ルーパー』のまとめ

ルーパー

細かい所に目を瞑って見てください!絶対に!

それだけでルーパーは楽しめます。

SFアクション映画だぞ!ブルース・ウィリスだぞ!

細部はいいじゃないか。大きな心で受け止めよう。

それが出来なかった僕は酷評していますが、、それでも星は6個です!

決してつまらない映画ではありません。て説得力ないか、、、

U-NEXT/PrimeVideo/Hulu/Netflixで配信中。

『LOOPER/ルーパー』のスタッフとキャストの他の映画

監督:ライアン・ジョンソン:『スターウォーズ 最後のジェダイ

ジョセフ・ゴードン=レヴィット:『50/50 フィフティフィフティ』/『ドン・ジョン』/『プレミアム・ラッシュ』/『陪審員』/『(500日)のサマー

ブルース・ウィリス:『ムーンライズ・キングダム

エミリー・ブラント:『ボーダーライン

ポール・ダノ:『LOOPER/ルーパー』/『リトル・ミス・サンシャイン』/『ルビー・スパークス』/『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』/『スイス・アーミー・マン

ジェフ・ダニエルズ:『ペーパーマン』/『イカとクジラ


*本ページの情報は2018年10月時点のものです。
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