『ラリー・フリント』☆☆☆☆☆☆☆ 俺より低俗な人間はいないからさ ネタバレ映画レビューブログ

ラリー・フリント ☆☆☆☆☆☆☆




ラリー・フリント

俺より低俗な人間はいないからさ

【ストーリー】

社会と戦い続けた、過激なポルノ雑誌“ハスラー”を創刊した男の姿を「アマデウス」のミロシュ・フォアマン監督が映画化。70年代のアメリカ。フリントは、自分がオーナーをつとめるストリップ・クラブの客寄せのため、ヌード写真入りの新聞を発行した。この成功に目をつけた彼は、出版社を設立し、“ハスラー”を創刊。巨万の富を得るフリントだったが、その過激な内容に良識派からの非難が集中する……。

【キャスト】

ウディ・ハレルソン:ラリー・フリント

コートニー・ラヴ:アルシア・リージャー

エドワード・ノートン:アラン・アイザックマン

ブレット・ハレルソン:ジミー・フリント

ドナ・ハノーヴァー:ルース・カーター・ステイプルトン

ジェームズ・クロムウェル:チャールズ・キーティング

クリスピン・グローヴァー:アーロ

ヴィンセント・スキャヴェリ:チェスター

マイルズ・チャピン:マイルズ

【スタッフ】

監督:ミロス・フォアマン

脚本:スコット・アレクサンダー/ラリー・カラゼウスキー

音楽:トーマス・ニューマン

1996年 130分

<all CINEMA onlineより>

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ラリー・フリントもこんな事になるなんて思わなかっただろう。

ラリー・フリント

この映画はポルノ雑誌”ハスラー”の創業者であるラリー・フリントの成功と闘争を描いた話しだ。

ラリー自身も絶対にこんな事になるなんて思わなかっただろう壮絶な人生を歩んでいる。

貧しい生い立ちで密造酒を売って暮らしていた幼少期、大人になりストリップバーを経営しているが破産寸前。

そんな中店の女の子達の色気を宣伝すれば客が来ると思い、ヌード写真を掲載したPR誌をだす。これが雑誌”ハスラー”の前身となった。

この雑誌は結局売上が良くなかったのだが、ファーストレディであるジャクリーン・ケネディ・オナシスのヌード写真(盗撮)を掲載し売上を伸ばす。

しかしハスラーの人気が出ると弾圧が起きる。こんな低俗な物を売るなと。

ここからこの映画は変わっていく。

ラリーが修正1条を盾に政治家や宗教家と戦う法廷映画に変わっていくのだ。

まさか本人もポルノ雑誌を発行しただけで最高裁判所で戦う事になるなんて思ってもいなかっただろう。

ましてや刑務所入ったり、宗教にはまったり、銃で打たれたりなんて思わなかったはずだ。

この映画は実話というのが一番のポイントだと思う。

ラリー・フリントと揉めるのはゼロか100かでしか考えられないから、、

ラリー・フリント

ハスラー発行に大義なんてなかった。

そもそもお金儲けの為に始めた雑誌だし、本人達も言っているように低俗だ。

オズの魔法使いをネタにしたポルノは本当に秀逸な発想だと思う。

じゃあ何で最高裁まで争うような大事になってまったのかというと、周りの偉い人たちのせいでありラリーの煽りが度を過ぎていたからだ。

反ポルノを標榜している政治家や活動家は自分たちが正しい行いをしていると思い上がっているのが一番の困りどころである。

ポルノを子供の目の届く所に置くな。そんな物を置くような店には不買運動だ。こんな出版社の社長は逮捕しろ。

ゼロか100かでしか物事を語れないから相手に火に油を注ぐのである

これらの連中から標的にされたラリーは修正1条(表現の自由等が書いてある)を盾に徹底的に戦うのだ。

ラリーはノリで雑誌を作っていた。少なくとも表現の自由の為ではない。目の敵にされたのがただ不愉快だっただけなのだ。

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ラリー・フリントでは髪のあるウディ・ハレルソンが見れます。

ラリー・フリント

最近はすっかりスキンヘッドキャラが定着しているウディ・ハレルソンであるが、この映画は珍しく髪がある。

22年前の映画なので当然ちゃ当然ではあるが、ちょっと新鮮です。

今回の役は子供がそのまま大きくなってしまったような。言葉巧みに(口が悪い)その時の感情で動くタイプ。

「神は信じてるか 神が男を作った 女もだ その同じ神様がヴァギナも創った その神を拒否するのか」

とカメラマンに迫り際どい写真ではなく、モロ出しの写真を撮らせる。

そんな男が最後には、

「修正1条が俺を守るなら クズだけでなく皆守られる 俺は最低だ」

この映画を見て思ったのは人は環境や立場で変わるなって事。

このラリーを変えたうちの1人がエドワード・ノートン演じるアラン。27歳の弁護士です。

ストーリーの9割はラリーに振り回されます。

自分が全身全霊で弁護に取り組んでもラリーの証言で全てが無駄になる。

本当に可哀想な役回りで、途中何度も縁を切ろうとするけど何だかんだ繋がっている。

典型的な根が優しく押しに弱いタイプ。

最初は頼りなかったアランが最後の最高裁判所で弁護するシーンは堂々としたもので、彼の成長物語でもあったのだなと思わされました。

アランはポルノ雑誌を守りたい訳ではなく、自由を守りたい。この一心で弁護をします。

「何かが不愉快だからと壁を作れば ある朝突然思いもせぬ場所に壁を作られることになる そして何も見えなくなる それは自由じゃない 自由がなくなる どうか気をつけて」

彼には最初から大義があったから弁護を引き受け、色々あったけど見捨てなかった。

エドワード・ノートンは流石の演技で頼りない弁護士から、友人、頼り甲斐のある弁護士と見事に顔を変えて行きます。

『ラリー・フリント』のまとめ

ラリー・フリント

ラリー・フリントを知らない、ハスラー誌を知らない人でも楽しめる映画です。

むしろ彼を知ってほしいから映画化したと思うので是非見てほしい。

ただのポルノ雑誌の発行人がこんな人生を歩むなんて誰も想像できないだろう。

表現の自由だからどんな表現をしてもいいのか。

これを考えさせられる意外と真面目な映画です。

あと、コートニー・ラブ演じるアルシアとの関係にはグッときます。

麻薬中毒者でダメダメな奴なんですが、本当に愛し合っていたんだなと最後のセリフで分かった時になんかホロリときちゃいました。

U-NEXTで配信中。 

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『ラリー・フリント』のスタッフとキャストの他の映画

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エドワード・ノートン:『エドワード・ノートン おすすめ映画ランキングまとめ

コートニー・ラヴ:『マン・オン・ザ・ムーン


*本ページの情報は2018年10月時点のものです。
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