『はじまりへの旅』☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 人間は言葉より行動で決まる ネタバレ映画レビューブログ

はじまりへの旅 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆




はじまりへの旅

よくある展開にクレイジーな家族。

【ストーリー】

アメリカ北西部の森の奥深くで、6人の子供と暮らしているベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)。子供たちは社会と接点を持っていないが、厳格なベンが課す特訓と熱心な教育によって全員がスポーツ選手並みの体力を誇り、6か国語を自在に話し、長男に至ってはあらゆる名門大学に合格していた。そんな中、入院していた子供たちの母レスリーが他界し、一家は葬儀が行われるニューメキシコへ向けて旅に出ることに。およそ2,400キロメートルもの長い道のりを行く彼らだが、世間知らずゆえに先々で騒動を起こしてしまう。

【キャスト】

ヴィゴ・モーテンセン:ベン

フランク・ランジェラ:ジャック

キャスリン・ハーン:ハーパー

スティーヴ・ザーン:デイヴ

ジョージ・マッケイ:ボウドヴァン(ボウ)

サマンサ・イズラー:キーラー

アナリース・バッソ:ヴェスパー

ニコラス・ハミルトン:レリアン

シュリー・クルックス:サージ

チャーリー・ショットウェル:ナイ

【スタッフ】

監督:マット・ロス

製作総指揮:ニミット・マンカド/デクラン・ボールドウィン

脚本:マット・ロス

音楽:アレックス・ソマーズ

2016年 118分

<シネマトゥデイより>

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はじまりへの旅の名言。人間は言葉より行動で決まる。

はじまりへの旅

はじまりへの旅は、最初から最後まで良い。

シカを狩るシーンから始まり、仕留めたシカの心臓を食べる。

どこの先住民族かと思いきや現代のアメリカ人家族。

昼は狩りを行い、幼い子供はビーバーを捌く為に姉のナイフを盗む。

訓練を積み筋トレだけでなく実践も行う。

娘同士も本気で戦わせる。

狙うのは肝臓か腎臓だ。

夜は小難しい本を読み(カラマーゾフの兄弟など)理解度のテストを行う。

親父がギターを取り出せば、家族のセッションが始まる。

 

世の中とは隔離された森に住むクレイジーな7人家族の物語です。

ヴィゴ・モーテンセン演じるベンの奥さんで、子供の母であるレスリーは、精神病を患っており入院していたのだが自殺をしてしまった。

義父(ちなみに裕福)は娘が死んだ原因はベンのせいだと言い、葬式には来るな、来たら逮捕させると言う。

子供は母に会いたい。

でも自分も逮捕される訳にはいかない。

レスリーは仏教徒で遺言書には火葬して欲しい(アメリカでは土葬が一般的)と書いてある。

でも義父は勝手にキリスト教式の葬式を進めようとする。

ベンは悩む

諦めようともする。

でも決断する。

レスリーを救おう。

火葬して遺灰はトイレに流そう(遺言状に書いてある)。

「勝てない戦いもある 強者が弱者を支配するんだ それがこの世の中 不当で不公平だ 残念だが仕方がない 黙って受け入れろ、、、クソくらえだな 戦闘開始だ」

この言葉でレスリーの葬儀に向かう為に森を出て、ニューメキシコに向かうのだ。

僕はこの冒頭から引き込まれた。

なんて良い雰囲気の映画なんだ。

正直言って、はじまりへの旅はご都合主義の連続だ。

ありきたりの展開が続く。

ストーリーに裏切りなんてない。

それでも最高の映画だ。

この家族は最高だ。

はじまりへの旅の生活はクレイジー、でも普通のお父さん。

はじまりへの旅

ベンはまともでクレイジーだ。

子供達を学校に行かせてない。

幼い子にセックスについて詳細な説明をする。

覚せい剤の説明も細かくする。

子供が崖登りでピンチに陥っても助けに行かない。

ふりちんで老夫婦に挨拶。

家族全員で万引き。

普通じゃないでしょ?

これで頭のおかしい奴だったら問題ない。なぜなら頭がおかしいから。

ベンが厄介なのは全てに理由がある所だ。

ふりちんにもちゃんと理由がある。

じゃあ何が問題なのかというと子供だ。

彼らは父の教えや本の知識しかない。

たとえ6ヶ国語話せようが、権利章典について話せようが不安なのだ。

「父さんのせいで変人だと思われてる 僕らはみんな変人だ 本で学んだ事以外知らないんだ」

長男に言われた時のベンの悲しそうな表情。

俺は間違っているのか、、と思っていたはず。

ここからベンは弱気になる。

というより多分自分の教えに不安になったのだろう。

子供達の為になっているのかと。

ベンも普通のお父さんなのだ。

どんなにクレイジーで高尚な知識があっても、子育てに悩む普通のお父さんなのだ。

子供達も森で育って小難しい本を読んでいるが、不安だし反抗期もあるのだ。

この家族は普通の家族です。

決して特別ではない。

だからこそ見る人の胸を打つ。

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はじまりへの旅はヴィゴ・モーテンセンしか知らないキャスト。

はじまりへの旅

ヴィゴ・モーテンセン以外ほぼ無名のキャスト。

それでもはじまりへの旅はそれで良かったと思う。

なんせ森に住むクレイジーな家族ですし。

ヴィゴ・モーテンセンが抜群に良かった。

アカデミー賞にノミネートされたのも納得。

カッコイイだけでなく、悩み、苦悩し、落ち込み、と普通の父親を完璧に演じています。

ギターも弾けてバグパイプも吹けて器用。

体も鍛えてるし、この映画でもフリちんを見せるし(イースタン・プロミスではふりちんで格闘)

この人は普通の役は似合わない。

ほんと『ダイヤルM』みたいな映画には出ないでほしい、、

あと、キャストのインタビュー動画の子供達が可愛い。

みんな「アラゴルンに会えるの!! ファンだったんだ」みたいな事を言ってて、、普通の子供でした。

お時間ある時に是非→キャストインタビュー動画

『はじまりへの旅』のまとめ

はじまりへの旅

はじまりへの旅を見て消費社会へのアンチテーゼなど小難しい考えはやめよう。

クレイジーな親父の、価値観の押し付け教育の是非を問うのも違う。

純粋に家族の物語として見てほしい。

どんな家族にも問題があって、子供の成長に悩むのだ。

ただ、この家族は全員が平等であり男女の区別もない。

互いにリスペクトをしている家族は、どんなにおかしな生活を送っていて、価値観が世間とは違っていても、見ていて気持ちがいいものだ。

「人間は言葉より行動で決まる」この言葉を実践している家族を是非見てほしい。

U-NEXT/PrimeVideo/Hulu/Netflixで配信中。

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『はじまりへの旅』の出演者の他の映画

ヴィゴ・モーテンセン:『ヒストリー・オブ・バイオレンス』/『オン・ザ・ロード』/『ダイヤルM』/『危険なメソッド』/『ギリシャに消えた嘘』/『28DAYS


*本ページの情報は2018年10月時点のものです。
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