『ヒストリー・オブ・バイオレンス』☆☆☆☆☆☆☆ 評価は分かれる。 ネタバレ映画レビューブログ

ヒストリー・オブ・バイオレンス ☆☆☆☆☆☆☆




ヒストリー・オブ・バイオレンス

この映画の評価は分かれます。でも是非見てほしい。

【ストーリー】

アメリカの田舎町でダイナーを経営するトム(ヴィゴ・モーテンセン)は、自分の店に押し入った強盗を倒し、人々の命を救う。その勇敢な行動がマスメディアに取り上げられたことで、トムの見覚えのない人物カール(エド・ハリス)が店にやってきてトムを脅しはじめる。

【キャスト】

ヴィゴ・モーテンセン:トム・ストール

マリア・ベロ:エディ・ストール

エド・ハリス:カール・フォガティ

ウィリアム・ハート:リッチー・キューザック

アシュトン・ホームズ:ジャック・ストール

【スタッフ】

監督:デヴィッド・クローネンバーグ

製作総指揮:ケント・オルターマン/ケイル・ボイター/ジョシュ・ブラウン/ジャスティス・グリーン/ロジャー・カス

音楽:トビー・エメリッヒ/ハワード・ショア

原作:ジョン・ワグナー/ヴィンス・ロック

脚本:ジョシュ・オルソン

2005年 96分

<シネマトゥデイより>

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ヒストリー・オブ・バイオレンスは見てほしい。楽しいかどうかは置いといて。

ヒストリー・オブ・バイオレンス

僕はヒストリー・オブ・バイオレンスが好きだ。

というより、監督デヴィッド・クローネンバーグと主演のヴィゴ・モーテンセンが好きだ。

なのでヒストリー・オブ・バイオレンスの評価は多分甘くなっていると思う。

主観だからしょうがない。

そもそも映画は主観で楽しむものだと思うし。

この映画、楽しい話ではない。

僕は1度だけ笑ったが、そこも笑うシーンではなかったはず。

この映画を見るのは3回目だから許してほしい。

でもやっぱり笑うだろ。

息子に対して「暴力で解決するな」と言った後の強烈なビンタって。

でもこのシーンはヴィゴ・モーテンセン演じるトムが、暴力を抑えられなくなった大事なシーンなのだ。

笑った僕が悪い。

ヒストリー・オブ・バイオレンスのテーマは重い。

家族が過去の暴力を受け入れるかどうか。

キャッチコピーは

「愛は過去の暴力を超えることができるのか?」

「あなたは相手の全てを知っても受け入れる自信がありますか?」

トムの過去を知った後、家族はどうするかという。

僕は好きだが、この映画が正直盛り上がりに欠けるのを否定しない。

中盤まで不穏な雰囲気はあるものの特に何かがあるわけでもなく、ダラダラしていると感じる人もいると思う。

ヒストリー・オブ・バイオレンスに漂う不穏な雰囲気。

ヒストリー・オブ・バイオレンス

オープニングからエンディングまでずっと不穏な雰囲気なのだ。

暗いではなく不穏。

この空気感がヴィゴ・モーテンセン演じるトムとリンクしている。

トムは過去に殺し屋だった。

ジョーイ・キューザックという名の。

兄はマフィアのボスのリッチー・キューザック。

それでも今はトム・ストールと名前を変え、家族を持ちダイナーを経営している。

自分の店で事件が起きるまでは幸せな家族だった。

マリア・ベロ演じるトムの奥さんエディ・ストールとチアガールコスチュームプレイをするぐらいに。

トムは自分の過去を完全に消し去り、トム・ストールになっていたと思う。

なりきっていたのではなく。

事件はトムの活躍により無事解決するのだが、トムはヒーロー扱いされメディアに取り上げられ顔を晒される。

それを見たトムの過去を知っているマフィア達が、トムの家族に付きまとうのだが、ここからのトムの表情の変化が怖い。

トムの時の表情とジョーイの時の表情がまるで違うのだ。

ジョーイは本当にゾクッとする。

ジョーイが初めて表に出て来たのは、エド・ハリス演じるカール・フォガティがトムの息子を連れて家に来た時だと思う。

家族を全員家に入れ、フォガティ一味と対峙してる時の表情。

家族に見られる心配がなくなった途端、完全に殺し屋の顔。

この人ダイナーの時と同じ人ですよね?あのチアガールプレイしてた人ですよね?

物語の終盤、兄のリッチーを殺す場面。鳥肌ものです。

間を置かず、言葉もなく頭を一発。

トムの時とジョーイの時のセックスシーンの違いも。

まるで人が違う。

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デヴィッド・クローネンバーグとヴィゴ・モーテンセン。

ヒストリー・オブ・バイオレンス

この二人は今までに3度タッグを組んでいる。

1作目がこの『ヒストリー・オブ・バイオレンス』

2作目が『イースタンプロミス』この映画は好きな映画トップ3に入ります。

3作目が『危険なメソッド』この映画だけ毛色が違います。

この二人のタッグが誰よりも好きだ。

トム・ハンクス×スピルバーグ/ディカプリオ×スコセッシ/サミュエル・L・ジャクソン×タランティーノ …

数々の名タッグがあるけど、僕はこの二人を推したい。最近一緒に撮ってないけど、、

ヴィゴ・モーテンセンの狂気を秘めた部分を余計な演出をせずに撮ってくれるのはこの監督だけなのだ

イースタンプロミスの続編が出来る噂もいつの間にか立ち消えになり本当にショックを受けている。。

『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のまとめ

ヒストリー・オブ・バイオレンス

誰もが好きな作品ではないけど、誰かにとっては大好きな映画のはず。

R15指定なのでグロテスクなシーンはあります。

血溜まりとか。

そこは少し覚悟をしておいてください。

最後の家族との無言の会話。

表情だけのやりとり。

娘ありがとう。是非見てください。

エド・ハリスファンも是非。出番は少ないけど最高に悪い顔してます。

ヴィゴ・モーテンセンを『ロード・オブ・ザ・リング』でしか知らない人は、この作品で大人の魅力を知ってください。

この映画を見て、デヴィッド・クローネンバーグ最高。もっと見たいと思った方は『イースタンプロミス』を。

最高です。

ただ、この監督は楽しい映画ばかりを撮る人ではないので気をつけてください。

僕のベスト映画の1つは『イースタンプロミス』と胸を張って言いますが、ワースト映画の1つは『コズモポリス』とも胸を張って言います。これは途中何回寝たか分からない。気になった方は是非。

とても同じ監督が撮ったとは思えない映画です。

ちなみにヒストリー・オブ・バイオレンスは2005年度アカデミー賞で脚色賞。

ウィリアム・ハートが助演男優賞にノミネート。

ローリング・ストーン』誌の2005年のBest top 10で1位に選ばれた。

この映画が1位になるアメリカって凄い。

PrimeVideoで配信中。 

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『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のスタッフとキャストの他の映画

監督:デヴィッド・クローネンバーグ:『マップ・トゥ・ザ・スターズ』/『危険なメソッド

ヴィゴ・モーテンセン:『はじまりへの旅』/『ダイヤルM』/『オン・ザ・ロード』/『危険なメソッド』/『ギリシャに消えた嘘』/『28DAYS

エド・ハリス:『ゴーン・ベイビー・ゴーン』/『疑わしき戦い


*本ページの情報は2018年11月時点のものです。
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