中毒者の気持ちが分かる人は胸を打つのかな。
【ストーリー】
アルコール依存症の女性がリハビリ施設で過ごす28日間を通して再生していく姿を、「スピード」のサンドラ・ブロック主演で描いたヒューマンドラマ。ニューヨークで暮らすコラムニストの女性グエンは、恋人のジャスパーと毎晩のように飲んではバカ騒ぎする自堕落な生活を送っていた。そんなある日、姉の結婚式に参加した彼女は酔っぱらって式を台なしにした挙句、新郎新婦の車に乗りこんで事故まで起こしてしまう。ついにリハビリ施設への入所を命じられた彼女は反発しながらも、そこで出会った人々と触れあううちに人生の素晴らしさに気づいていく。共演に「ロード・オブ・ザ・リング」のビゴ・モーテンセン。「ドクター・ドリトル」の女性監督ベティ・トーマスがメガホンをとった。
【キャスト】
サンドラ・ブロック:グエン
ヴィゴ・モーテンセン:エディ
スティーヴ・ブシェミ:コーネル
エリザベス・パーキンス:リリー
アズーラ・スカイ:アンドレア・ディレイニー
ドミニク・ウェスト:ジャスパー
アラン・テュディック
イライジャ・ケリー
マリアンヌ・ジャン=バプティスト
マイク・オマリー
スーザン・クレブス
【スタッフ】
監督:ベティ・トーマス
脚本:スザンナ・グラント
音楽:リチャード・ギブス
2000年 104分
<映画.comより>
28DAYSはただ更生するだけの映画。
28DAYSは酒とドラッグに溺れた女性が更生施設で人生を見つめ直す話。
ただそれだけ。
特に目新しくないと思う。
そして、ここまで裏切りの少ないストーリーもない。
ただ、更生するだけなのだ。
そこに大きなドラマはなく、盛り上がる所もない。
リアルを追求したのかもしれないが、だとしても映画として面白くなさすぎる。
サンドラ・ブロックにヴィゴ・モーテンセン、スティーブ・ブシェミにドミニク・ウェストと実力派キャストが揃っている。
それなのにストーリーはこの豪華キャストを活かすでもなく、、、ただただ普通。
更生映画だからこうなるよなーって思ってたら、そうなった。
こんなに悲しい事はない。
何かの中毒症状がある人は胸に響くものがあるかもしれない。
患者の誰かに感情移入出来る人もいるだろう。
ただ、健康優良児の僕は中毒患者をただの甘えと切り捨てる節がある。
だから、彼らが引き起こす様々なトラブルがただ不快でしかなかった。
28DAYSのストーリー(ネタバレ)
グエン(サンドラ・ブロック)は恋人のジャスパー(ドミニク・ウェスト)と毎晩のように飲んでは自堕落な生活を送っていた。
ある日、前日に飲みすぎたグエンは姉の結婚式に寝坊してしまう。
さらに酔っていた為、結婚式も滅茶苦茶にする。
姉から縁を切られたグエンは更生施設に入所する。
最初は施設の雰囲気や人、さらに禁断症状に苦しめられるグエン。
だが、自分の異常さに気づいたグエンは本気で更生に取り組む。
最初は会いに来てくれたジャスパーに喜んでいたが、欲望に素直なジャスパーとの関係も微妙になる。
グエンは更生施設で出会ったエディ(ヴィゴ・モーテンセン)やアンドレアと仲良くなる。
エディは野球選手でドラッグと女には考える前に手が出るような男。
アンドレアは17歳の女の子で、メロドラマ好きなドラッグ中毒者で自傷行為を度々していた。
ある日、グエンは最低な自分の過去を聞こうとするエディと喧嘩をし、それ以来距離を置く。
アンドレアは退所日の前日ナーバスになる。
退所した患者の10人に7人は逆戻りするのだ。
そんなアンドレアを元気付ける為にグエンは彼女が好きなメロドラマの劇を企画する。
その劇を見たアンドレアは笑顔を取り戻すが、その夜薬物の過剰摂取で死んでしまう。
さらにエディが施設の他の女性と関係を持っている現場を目撃する。
意気消沈するグエンの前に現れたのは姉だった。
姉はグエンの天真爛漫さに嫉妬していた事、そして両親を失った後、自分が母親の役目を果たせなかったことを詫び、2人は和解する。
グエンが退所する時、エディは謝罪に来た。
そしてジャスパーとは別れた方がいいと助言する。
家に戻ったグエンに対してジャスパーは今までと同じような接し方をしてくる。
グエンはその態度に呆れ、遂に別れを切り出すのだった。
28DAYSは王道なのに、捻った所も不発という、、、
冒頭にも書きましたが、酒とドラッグに溺れた女性が更生施設で人生を見つめ直す話です。
序盤、グエンの行動にひどく苛立ちます。
姉の結婚式をぶち壊してもヘラヘラし、酔ったまま車を運転し事故を起こす。
それでもヘラヘラし続け、人を引いた訳じゃないんだからいいじゃないと開き直る。
そして、私はいつでも止めれると中毒者お決まりのセリフ。
心底嫌いになりましたね。
そんな彼女が軽い落下事故や、何もしてないのに震える手を見て更生を決意。
そこから真面目になり、周りとも協力し始めるんだけど、、、
あっさり克服しすぎだろ!
最初の禁断症状はどこいったんだ!
もっと苦悩しろよと思わずにいられなかった、、、
そして、周りの為に尽くすんだけど、一番冷めたのは劇だ。
ナーバスになっているアンドレアを元気付ける為に企画した劇。
普通はいいシーンだなってなるかもしんないけど、冷めた。
安っぽい劇をみんなでやるんだけど、それで元気付けるの?って感じで、、
メロドラマが好きだから、そのシーンを再現するって嬉しいのか?
と単純に思ってしまった。
そして、その夜、、アンドレアは死んでしまう。
いやいや劇の意味よ!!!
これは自殺じゃなくて、薬の量を間違えただけだって言ってたけどさ。
薬物の克服は簡単じゃないってメッセージかもしんないけどさ。
今まで王道だったじゃん!
それをここに来て覆すんかね!
単純に気分悪いわ!
後は、エディね。
彼との最後の会話はマジでなんなん?
過ちだった 腹いせに 今更遅いけど言っとく 悪かった
誰でも過ちはある
それが許せないなら
俺とはもう友達でいられないなら
君はそこまでの人間だ
???????????
最初はいいんです。
腹いせに他の女と寝て悪い。
お前の事が気になってたんだって感じでしょう。
そこからだ。
「君はそこまでの人間だ」
なに自分の事を棚に上げて物言ってんだ!アホなん?
なんで最後に捻ろうとしたんだよー。
おかげでポカンだよー。
好きだ。
とかで良かったんじゃないの?
28DYASは残念な出来だけど、実力派キャスト。
サンドラ・ブロック/ヴィゴ・モーテンセン/スティーブ・ブシェミ/ドミニク・ウェスト
どうですか?
この並びを見るだけでテンション上がりませんか?
それなのに中身がスッカスカの映画だから、、、このメンバーが活きてると思うシーンはなかった。
何よりヴィゴ・モーテンセン好きとしては納得のいかない役柄だし、、
42歳で引退間近とは言え野球選手って無理あるだろ。
投げ方も変だったし。
最後のセリフも器の小ささを際立たせてるし。
こんなダサいヴィゴ・モーテンセンは見たくなかった。
サンドラ・ブロックとリモコンを取り合ってキスしてしまう場面の色気は半端なかったけど。
『28DAYS』のまとめ。
薬物依存の更生施設の事を知るにはいいかもしれません。
後は何かしらの中毒者なら共感出来る人もいるでしょう。
でも、そうじゃない人は何が良いのかわからない。
姉妹の絆?
薬物依存からの脱却?
施設内の友情?
これらが描かれてはいるが、わざわざこの映画を見なくてもいいです。
最後のおまけ映像はちょっといいですが。
Netflixで配信中。
『28DAYS』のスタッフとキャストの他の映画。
監督:ベティ・トーマス:『ドクター・ドリトル』
サンドラ・ブロック:『ゼロ・グラビティ』/『完全犯罪クラブ』
ヴィゴ・モーテンセン:『はじまりへの旅』/『ヒストリー・オブ・バイオレンス』/『危険なメソッド』/『ダイヤルM』/『オン・ザ・ロード』/『ギリシャに消えた嘘』
*本ページの情報は2019年1月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。