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納得するしないは人による。
【ストーリー】
精神科医のサム(ユアン・マクレガー)は若い男性患者ヘンリー(ライアン・ゴズリング)から21歳の誕生日に自殺すると予告される。彼を気にかけるサムは思いとどまらせようと奔走するが、やがてヘンリーは失踪。一方、サムの元患者で恋人のライラ(ナオミ・ワッツ)は、サムから聞かされたヘンリーの話に興味を示す。
【キャスト】
ユアン・マクレガー:サム
ナオミ・ワッツ:ライラ
ライアン・ゴズリング:ヘンリー
ケイト・バートン
ボブ・ホスキンス
ジャニーン・ガロファロー
B・D・ウォン
エリザベス・リーサー
エイミー・セダリス
スターリング・K・ブラウン
【スタッフ】
監督:マーク・フォースター
製作総指揮:ビル・カラッロ/ガイモン・キャサディ
脚本:デヴィッド・ベニオフ
音楽:アッシュ&スペンサー/トム・スコット
2005年 101分
<シネマトゥデイより>
ステイはまさに煙に巻かれる映画。
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この映画を観終わった後、納得出来る人は3割ぐらいなんじゃないかと思う。
そんなオチかよ。
じゃあ100分ぐらい何を見せられたんだよと。
オチは途中で気づく人が多いかもしれません。
違和感がある描写の多い日常、明らかにおかしくなってい主人公。
繰り返されるシーン。
名前を間違える彼女に、お揃いの服を着た人ばかりが行き交う街。
死んだはずのおばあちゃんと会話をし、盲目のおじいちゃんの目は見えるようになる。
様々な美しい映像に数々の違和感を織り込んで見る人を引き込む。
そして、睡魔にも引き込む。
何なんだ?
これは最後どうなるんだ?
ただ、期待をさせすぎた感は否めない。
これはミステリー、サスペンスのオチとしては安易だし、それはないよねって感じで。
ここまで引っ張っておいて、夢オチかい!
それは当たり前すぎて、逆にそれ以外のオチを想像してたのに。
ステイのストーリー(ネタバレ)
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交通事故の現場。
燃え盛る車をバックにヘンリー(ライアン・ゴズリング)は座り込んでいたが、立ち上がり歩き出す。
精神科医のサム(ユアン・マクレガー)の元にヘンリーが来る。
以前担当していた精神科医は病気で、代役としてサムが見る事になったのだ。
ヘンリーは晴れているにも関わらず雹が降る前に帰りたいと言い、部屋を出ていく。
サムは訝しがったが、その後本当に雹が降るのだった。
ヘンリーは3日後土曜日の21歳の誕生日に自殺するとサムに告げる。
サムは恋人で画家のライラ(ナオミ・ワッツ)にサムの事を話す。
ある日、サムが盲目のレオン博士とチェスを行なっている所にヘンリーが現れる。
ヘンリーはレオン博士を見て動揺する。
そしてレオン博士の事を自分のせいで死んだ父だと言うのだ。
だがレオン博士には子供はいなかった。
その後、ヘンリーは姿を消す。
サムはヘンリーの部屋に行く。
部屋には壁一面に”for give me(許してくれ)”と書かれていた。
サムはライラからヘンリーが敬愛している画家が自殺していた話を聞く。
心配になったサムは過去にヘンリーを診ていた精神科医に会いにいく。
彼女は酒と薬で弱っていたが、ヘンリーの母親に詳しい事を聞くように言われる。
ヘンリーは以前、両親は死んでいると話していた。
サムは慌てて母親に会いにいく。
そこで、会話した母親はどこか不思議な様子だった。
部屋にも生活感がない。
そこで犬に噛まれたサムは病院に行き、保安官に事情聴取される。
だが、サムが行った住所の住人は死んでいて、売り物件になっている事を教えられる。
サムの日常はおかしくなっていく。
過去と全く同じシーンを目撃したり、螺旋階段からずっと落ち続けたり、目がさめると過去に戻っていたりと。
サムはヘンリーが敬愛していた画家が自殺した場所であるブルックリン橋に向かう。
そこにはヘンリーがいた。
「先生は現実だよ 僕を救おうとしたが、遅かった」
そして銃を咥えて自殺するのだった。
場面が切り替わり、ヘンリーの目にライトを照らすサム。
そこは事故現場だった。
ヘンリーが事故を起こし、同乗していた彼女と両親は死んでいた。
サムが介抱している所に看護師のライラが現れる。
2人は初対面だった。
ヘンリーは意識が少し残っていて、幾つかライラと会話をするが生き絶えるのだった。
ステイは途中からガラッと変わる。
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あらゆる所に違和感を盛り込むこの映画。
冒頭、燃え盛る車を背景に座り込むヘンリー。
無傷で服も汚れていない。
だが、ヘンリーからは明らかに自分が事故を起こした後悔が見受けられる。
その後の、雹が降る予言、同じ服装の人物、無限の螺旋階段、繰り返す日常、ライラの書いた絵にヘンリーのサイン、死んだはずの母親、盲目を治すヘンリー、、、、
あらゆる所にこれは現実世界ではないと思わせる。
じゃあどちらがが現実なのか。
サムなのか、ヘンリーなのか。
普通に考えればサムだ。
序盤、明らかにまともなのはサムで、ヘンリーは浮世離れしている。
だが、途中からサムがおかしくなる。
まるでヘンリーの世界に入り込んだように日常が狂い出す。
そして、その事実に自分も戸惑う。
何が現実なんだか分からないと言ってしまうぐらいに。
このあたりで、もしかしたらサムの方がおかしいのかなと。
ヘンリーはサムが作り出したもう1人の自分なのかと。
でも理由が分からない。
なんで作り出したのか。
サムの日常は自殺未遂の経験はあるが、綺麗な彼女もいて充実している。
さらに作り出したヘンリーは余りにおかしく、これでは作り出した意味がない。
という事で却下。
っで、終わってみれば全てはヘンリーの死ぬ間際に見た夢でしたってオチ。
夢オチかい!!!
ライラが最後ヘンリーに駆け寄って助けようとする所で「看護師なの」って言った時には驚いたな。
それで自分が書いた絵にヘンリーのサインがあったのか。
ヘンリーの事故現場にこれまで登場していた様々な人物が集まる。
親子や本屋の店員など。
そして、サムとライラはそこで初めて出会う。
100分、ヘンリーの夢を見せられただけなのかと思うと拍子抜けした。
夢の中でサムはライラの事で気を揉んだり、犬に腕を噛まれたり、盲目おじいちゃんとチェスをしたり。
全部が夢だったのか。
ヘンリーが現実世界で出来なかった事や、やりたかった事をサムに投影しているんだろうけど、、
じゃあヘンリー自身は何なんだよと。
サムに投影するなら、お前は出てくんなよ!
って思ったけど、それじゃ映画にならないか。
ライアン・ゴズリングが、、、
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キャストは熱演って感じは特になく、可もなく不可もなくな印象。
ユアン・マクレガーは夢と現実の狭間で戸惑う感じは良かったです。
かっこ良さは封印し、いい感じにくたびれた精神科医。
ナオミ・ワッツはただただ綺麗。
過去に自殺行為した事とかある役だけど、余りに影を感じさせなかったのは、、、
問題なのはライアン・ゴズリングです。
ちょっと中二病の感じが出すぎていて。
そこまで精神が病んでますよって雰囲気出さなくても。
『完全犯罪クラブ』のときと同じ印象。
今の彼があるからこそ、この映画では擁護できません。
『ステイ』のまとめ。
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2回見るとよく理解できます。
サムが指輪を持ってベッドに座っている時の釈然としない表情もオチを知ってるとなるほどなと。
ただ、致命的なのは2回見るほど面白くないって所。
映像のこだわりや細かい演出は見ていて楽しい。
でも、最後のヘンリーが自殺する時のウネウネ演出は過剰だったのは間違いない。
『ステイ』のスタッフとキャストの他の映画。
ユアン・マクレガー:『エージェント・マロリー』
ナオミ・ワッツ:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/『ヴィンセントが教えてくれたこと』
ライアン・ゴズリング:『ライアン・ゴズリング おすすめ映画ランキングまとめ』