昔だったら楽しめたのかな。
【ストーリー】
検察官を目指し法科に通うダービーは、世間を騒がす最高裁連続殺人に関する自分なりの説をまとめ文書を作った。それがいつの間に国家の上層部の黒幕の目に触れ、“ペリカン文書”と名付けられ、彼女は命を狙われる。恋人でもあった恩師は殺された。孤立無援の彼女を助ける者は新聞記者のD・ワシントンの他にいない……。ジョン・グリシャムのベストセラーをジュリア・ロバーツ主演で映画化したサスペンス・スリラー。
【キャスト】
ジュリア・ロバーツ:ダービー・ショウ
デンゼル・ワシントン:グレイ・グランサム記者
サム・シェパード:トーマス・キャラハン教授
ジョン・ハード:ギャヴィン・ヴァーヒークFBI顧問
トニー・ゴールドウィン:フレッチャー・コール大統領首席補佐官
ジェームズ・B・シッキング:デントン・ヴォイルズFBI長官
ウィリアム・アザートン:ボブ・グミンスキーCIA長官
ロバート・カルプ:アメリカ大統領
スタンリー・トゥッチ:カーメル
ヒューム・クローニン:ローゼンバーグ裁判官
ジョン・リスゴー:スミス・キーン編集長
【スタッフ】
監督:アラン・J・パクラ
原作:ジョン・グリシャム
脚本:アラン・J・パクラ
音楽:ジェームズ・ホーナー
1993年 141分
<allcinema ONLINEより>
ペリカン文書は古さを存分に感じさせる!
ペリカン文書の原作は数々の法廷モノが映画化されているジョン・グリシャム。
『レインメーカー』や『評決のとき』で知っている方も多いかと。
上にあげた2つは全く古さを感じさせない名作だと思う。
でも、ペリカン文書は正直楽しめなかった。
公開当時に見ていたら分からない。
でも、今見たら古さが目立つ。
もちろん画質とかそんな事ではないですよ。
ストーリーの粗さ。
音楽の粗さ。
キャストの粗さ。
色々と見ていて違和感を感じる所が多いのだ。
それが141分。
ジュリア・ロバーツとデンゼル・ワシントンの若い時を知れたのは良かったけど。
ジョン・グリシャムによる重厚な社会派サスペンスを期待してただけに残念な映画だった。
ペリカン文書のストーリー。緊張感のなさ。
判事が2人殺される事件が発生。
判事殺害の動機を調べてレポートにしたロースクールに通うダービー(ジュリア・ロバーツ)。
このレポートがペリカン文書。
この文書の中身は、大統領の支援者が石油事業で儲けようとする。
環境団体が反対。裁判に。
邪魔な環境団体の弁護士を殺害。
環境保護に熱心な判事も殺したんではないかって内容。
そのレポートが大統領の元にまで届き焦るホワイトハウス。
ペリカン文書に関わった人を殺し屋がバンバン殺しに来る。
身の危険を感じたダービーは新聞記者のグランサム(デンゼル・ワシントン)を頼る。
2人で殺し屋から逃げながら判事殺害の証拠を持つ人物を探す。
その人物も殺されていたのだが、死ぬ前に貸金庫に証拠を預けていた。
その証拠を持って新聞社に持って行き、記事を書き始める。
ホワイトハウスはこれで崩壊。
ダービーはFBIの協力で国外に逃亡。
グランサムとだけ連絡をとるのだった。
めっちゃ簡単にまとめました。
はっきり言ってストーリーはひどい。
金の為に判事を殺します。
その動機をただのロースクールの学生が調べあげてホワイトハウスが揺らぐって、、マズイだろ!
その後に関係者がたくさん殺されるんだけど、主人公を殺すチャンス満載!
まず殺し屋の名前がニュースで報道されてる時点で、、笑うだろ!
その殺し屋は白昼堂々殺しにきます!
っで、めっちゃ逃げられる。
車で追いかけたけど事故って爆死。
犬に吠えられて居場所がバレる。
車の爆弾に気づかれて逃げられた後は銃でパンパン。
いやいや最初から使えって!
なんて緊張感のない殺し屋なんだ。
後は2人の捜査ね。
なんの工夫もない調査。
偽名使って会いに行くの一点張り。
狙われてるのに簡単に潜入されるホテルの部屋。
本人達は気づいてないが居場所は常にバレている。
でも殺されない。不思議。
車に仕掛けられた爆弾に気づく天才。
あとは無能大統領を操る補佐官。
こいつが全部を取り仕切ってるんだけど、期待外れだ。
凄い黒幕感を出して来るんだけど実質何も出来ず、、最後は辞任。
なんだよその終わり方!
大統領も再選を断念!とか、、、
中途半端な終わり方だなー。
たくさん人が死んでるのにそんなもんか。
ペリカン文書は141分もあり、壮大な感じがする。
でも、中身はB級と言っても過言ではない!
ペリカン文書の若かりし2人。
26歳のジュリア・ロバーツと38歳のデンゼル・ワシントン。
この2人は良かったです。
ジュリア・ロバーツってこんなに可愛いのかと衝撃を受けました。
めっちゃ語弊があるけど不幸な役がよく似合う。
そこから巨悪に立ち向かう所がね。
まんま『エリン・ブロコビッチ』ですが。
デンゼル・ワシントンは当時から完成されてました。
知性を感じさせる立ち振る舞い。
そして笑顔が優しい。
最後までジュリア・ロバーツとは恋仲にはならない。
同じ部屋に泊まってるのに。
もしそんな関係になってたらめっちゃ冷めましたけど。
『ペリカン文書』のまとめ。
ジュリア・ロバーツの出世作なので彼女のファンは見るべきかもしれないです。
それ以外にオススメ出来る人は、、いないかな。
物凄いつまらない訳ではないけど、間違いなく肩透かしを喰らいます。
ストーリーは決して悪くないはずなんだけどな。
U-NEXTで配信中。
『ペリカン文書』のスタッフとキャストの他の映画。
監督:アラン・J・パクラ:『デビル』
デンゼル・ワシントン:『インサイドマン』/『マイ・ボディガード』/『デンジャラス・ラン』/『2ガンズ』/『ザ・ウォーカー』/『クライシス・オブ・アメリカ』
*本ページの情報は2018年12月時点のものです。
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