『ザ・ウォーカー』☆☆☆☆ 期待は上回らない。 ネタバレ映画レビューブログ

ザ・ウォーカー ☆☆☆☆




ザ・ウォーカー

 決して最後まで期待を上回らない。

【ストーリー】

世界で一冊だけ残る本を運び、30年間旅をしている男イーライ(デンゼル・ワシントン)。本に触れる者をためらわずに誰でも殺すイーライだが、彼は旅の目的地を知らず、「西へ向かう」という手掛かりだけを頼りに歩き続けている。そんな中、彼の前に、本を探し続ける独裁者カーネギー(ゲイリー・オールドマン)が現れ……。

【キャスト】

デンゼル・ワシントン:イーライ(“ウォーカー”)

ゲイリー・オールドマン:カーネギー

ミラ・クニス:ソラーラ

レイ・スティーヴンソン:レッドリッジ

ジェニファー・ビールス:クローディア

フランシス・デ・ラ・トゥーア:マーサ

マイケル・ガンボン:ジョージ

【スタッフ】

監督:アレン・ヒューズ/アルバート・ヒューズ

製作総指揮:スティーヴ・リチャーズ/スーザン・ダウニー/エリック・オルセン

脚本:ゲイリー・ウィッタ

音楽:アッティカス・ロス

2010年 118分

<シネマトゥデイより>

ザ・ウォーカーは楽しくなくはない。

ザ・ウォーカー

何とも言えない映画だった。

世界観はいい。戦争のせいで崩壊した近未来が舞台なのだが映像が素晴らしい。終盤の船のシーン以外は。

例えるならめちゃめちゃ綺麗にした実写版北斗の拳。出てくるキャラクターも。多分監督は北斗の拳見てると思う。マジで。

あらすじを見ると期待が高まる。

デンゼル・ワシントン演じるイーライが世界で一冊だけ残る本を西へ運んでいる。

これは気になる。

どんな本を運んでいるのか。

どうしてイーライが運んでいるのか。

何で世界に一冊しかないのか。

などなど非常に気になる。特にどんなオチになるんだろうと。

そしてこの気になる点、ほぼ全てが期待を上回る事はなかった。本当に残念。

まずはどんな本なのか。すぐにわかると思います。というか、それだろうなと思っていたらそれでした。

聖書です。何の裏切りもない。誰もが最初から聖書かなって思ってたはず。

何故イーライが運んでいるのかは、そういう感じねというやつで。聖書から声が聞こえたからだそうです。

世界に一冊しかない理由は燃やされたから。この本があるせいで争いが起きるという理由で。

じゃあ全部燃やしとけよと思ったのは僕だけじゃないはず。一冊だけ残すな。

まあこんな感じでストーリーに期待していただけにガッカリだった。

敵役のゲイリー・オールドマン演じるカーネギーもよくある悪役キャラ。

本当に嫌な奴だが、しっかり最後は溜飲を下げてくれます。

ずっと探していた一冊の本(聖書)をイーライから奪い手に入れるのだが、実は点字で描かれていたという。

これには少しびっくりした。せっかく手に入れたのに読めない。

この本を手に入れる為に部下をたくさん失い、自分の足も犠牲にしたというのに。ざまあみろだ。

そして聖書が点字だったという事で、実はイーライは目が見えてなかったと最後に明かされる。

いや、ちょっと待て。それはわりと無理がある。

確かに音に敏感だった描写はあったけど、、飛ぶ鳥を銃で撃ち落としてたよ。一発で。

空き家の扉を開けたら首吊り自殺してる男を見つけた時ビックリしてなかったっけ?

これなら点字が読めるように勉強したとかにしてほしかった。まだ納得できた。

目が見えないなんて言われても全然納得できません。

ザ・ウォーカーはデンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンに救われた。

ザ・ウォーカー

この映画はアカデミー賞俳優が2人も出ている。

デンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンだ。

この二人の共演は見る価値がある。ストーリーは置いといて。

この二人は本当に素晴らしかった。ホントにこの二人はずっと見ていられる。

デンゼル・ワシントンは序盤のアクションから最高。これを序盤に見せられたら否応無しにこの映画の期待が高まる。

無敵感が全身から出ているのだ。一発もやられない感といえばいいのだろうか。これは是非見て確認してほしい。

ちょっとグロテスクですけど。手が飛んだりするので。

リーアム・ニーソンやジェイソン・ステイサムより無敵感でてると個人的に思ってます!

ゲイリー・オールドマンは最近悪役がめっきり減っているけど悪役がよく似合う俳優さんだ。

ダークナイトシリーズのゴードン警部も好きだけど、『LEON』や『ドラキュラ』の役の方が好き。今回の役も似合ってた。

まあ今回のカーネギー役はよくある悪役キャラなんですけどね。目的の為には味方にも容赦しない。本当に嫌な奴。躊躇なくイーライを撃つし。

そのカーネギーが最後は痛い目に合うという。そこは痛快です。よくある話しだけれども。

『ザ・ウォーカー』のまとめ

ザ・ウォーカー

決して楽しくなくはないです。

ただ、わざわざオススメする事はないかなという映画。

デンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンのファンなら是非って感じです。

この設定ならもっと面白くなる映画だと思うのは僕だけじゃないはず。

PrimeVideoで配信中。 

『ザ・ウォーカー』のスタッフとキャストの他の映画

監督:アレン・ヒューズ/アルバート・ヒューズ:『フロムヘル

デンゼルワシントン:『マイ・ボディガード』/『デンジャラス・ラン』/『クライシス・オブ・アメリカ』/『2ガンズ』/『インサイドマン

ゲイリーオールドマン:『裏切りのサーカス』/『欲望のバージニア』/『クリミナル 2人の記憶を持つ男


*本ページの情報は2018年11月時点のものです。
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