何だこれ。何が言いたかったんだ。
【ストーリー】
セレブを相手にしているセラピストの父ワイス(ジョン・キューザック)、ステージママの母クリスティーナ(オリヴィア・ウィリアムズ)、人気子役の息子ベンジー(エヴァン・バード)から成るワイス家は、誰もがうらやむ典型的なハリウッドのセレブ一家。しかし、ワイスの患者で落ち目の女優ハバナ(ジュリアン・ムーア)が、ある問題を起こして施設に入所していたワイス家の長女アガサ(ミア・ワシコウスカ)を個人秘書として雇ったことで、一家が秘密にしてきたことが白日の下にさらされ……。
【キャスト】
ジュリアン・ムーア:ハヴァナ・セグランド
ミア・ワシコウスカ:アガサ・ワイス
オリヴィア・ウィリアムズ:クリスティーナ・ワイス
サラ・ガドン:クラシル・タガート
エヴァン・バード:ベンジー・ワイス
ジョン・キューザック:スタッフォード・ワイス
ロバート・パティンソン:ジェローム・フォンタナ
【スタッフ】
製作総指揮:ルネー・タブ/パトリス・セロー/ベネディクト・カーヴァー
脚本:ブルース・ワグナー
音楽:ハワード・ショア
2014年 114分
<シネマトゥデイより>
マップ・トゥ・ザ・スターズは説明できない。
この映画はこんな映画です。と説明できない。
僕の理解力が不足しているからかもしれないが、正直よく分からなかった。
面白かったのかどうかも定かでは無い。途中までは楽しかったはずだけど、、
引用したストーリーをこの映画を見た後に読んで見たけど、そんな映画だったかな?というのが率直な感想。
“一家が秘密にしてきたことが白日の下にさらされ……。” と締めくくられていて、この後の展開はどうなるの?
と非常に興味をそそる文で終わっているが、そんな映画ではない。絶対に。はっきり言うと白日の下にさらされてない。
そんな描写はなかったはずだ。その心配はしていたけど。
引用しといてだが、この文は非常に不満だ。
ただ、ストーリー自体は難しい訳ではない。
登場人物一人一人に物語があって、少しづつリンクしていく作りになっているが混乱する事もない。
それでもこの映画を見終わっての感想はよく分からないだった。
何が言いたかったんだろう。途中まではわかりやすいストーリーもラストシーンのせいでよく分からなくなった。
マップ・トゥ・ザ・スターズの舞台はハリウッド
この映画の舞台はハリウッド。
なので登場人物のほとんどは映画に関係している人物だ。
という事は、この映画に登場している人物は監督や脚本家が自分の目で実際に見てきた人を描写しているんだと思う。
そうなるとハリウッドがいかにおかしくて醜い場所かがよくわかる。
登場人物でまともな人はほとんどいない。しいて挙げるならロバート・パティンソン演じるジェローム・フォンタナぐらい。
特に気に障った人物がエヴァン・バード演じるベンジー・ワイス。過去に麻薬に溺れた天才子役の役を演じている。
彼のモデルはマコーレ・カルキンなのかな。
天才子役として人気が出てその後麻薬に溺れ干され、人気番組の続編で再復帰という感じなのだが、
こいつは最悪だ。見ていて気分が悪い。クズ。
口が悪いでは済まない差別用語(ユダ野郎など)を吐き、共演者にも失礼極まりない態度だ(1人殺してしまう)。慈善活動も偽善。わかりやすい嫌な奴である。
でも本当にこんな奴いそうだなと思わせるのがハリウッドだ。想像だけど。
ミア・ワシコウスカ演じるアガサ・ワイスは意味不明だ。情緒不安定という言葉では収まらない。
過去にワイス家(自分の家)を放火して家族を殺そうとし一家から追放されている。
放火した理由は一応あるのだが、そんな理由で?という感じだ。
仕事はジュリアン・ムーア演じるハヴァナのマネージャーなのだが、途中までは普通の女性。平静だった。
でもハヴァナに彼氏を寝取られる。それを目撃した数日後撲殺。滅多打ち。
行動が突飛すぎる。でもこの撲殺シーンがあるお陰でデヴィッド・クローネンバーグの映画だったと再確認させられる。
描写が相変わらずえげつない。返り血が、、、
マップ・トゥ・ザ・スターズのジュリアン・ムーアは大丈夫なのかな
この映画でジュリアン・ムーアは曝け出しすぎだろと思うぐらい様々な表情や醜態を晒している。
当時54歳。この映画の後の作品だがアカデミー賞主演女優賞も受賞しているキャリアのしっかりある女優さんだ。
でも、これは醜体だと思う。いくら映画だとしてもそこまでするのか。この人凄いなと思ったし、やりすぎ感がキツかった。
ジュリアン・ムーア演じるハヴァナは過去に人気のあった女優である。そしてこの映画の舞台は何ども言うがハリウッドだ。
仕事を得る為に名もない女優と絡み、役を取られた女優に対してはボロクソに言い。トイレのシーンでは放屁までするのだ。ミア・ワシコウスカが見てる前で。
ハリウッドには本当にこんな女優さんがいるのかもしれない。仕事の為には何でもする。それが異常ではない世界なのかもしれない。
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』のまとめ
恐らくハリウッドの中を知っている人は楽しめるのかもしれない。(そんな人どれぐらいいるんだ)
風刺がきいていると思う場面も一般の人より多いだろう。
この人物はあいつの事だなとか、こんな奴いるいる、みたいな感じで。
でも映画の中とは関わりなく、普通に生きてきた僕みたいな一般人は何が楽しいかが分からない。
ハリウッドの世界は想像で補うには余りにも特殊な世界だ。
見る人を選ぶ映画は沢山ある。
でもこんな感じで見る人を選ぶ映画はなかなかない。
デヴィッド・クローネンバーグは誰しもに刺さる映画を作るような監督ではない。
誰かに刺さる映画を作る監督である。
改めてそう思わせてくれた映画であった。
ちなみに、ジュリアン・ムーアとミア・ワシコウスカは『キッズ・オールライト』以来の共演である。
U-NEXTで配信中。
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』のスタッフとキャストの他の映画
監督:デヴィッド・クローネンバーグ:『ヒストリー・オブ・バイオレンス』/『危険なメソッド』
ジュリアン・ムーア:『ジュリアン・ムーア おすすめ映画ランキングまとめ』
ミア・ワシコウスカ:『欲望のバージニア』/『キッズ・オールライト』/『イノセント・ガーデン』/『永遠の僕たち』
*本ページの情報は2018年10月時点のものです。
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