『イノセント・ガーデン』☆☆☆☆☆☆☆ 性と血の目覚め。 ネタバレ映画レビューブログ

イノセント・ガーデン ☆☆☆☆☆☆☆




イノセント・ガーデン

女優の目の綺麗さに引き込まれる。

【ストーリー】

外の世界を遮断するように建てられた、大きな屋敷に暮らしている少女インディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)。自身の誕生日に、愛していた父親が交通事故で帰らぬ人となってしまう。彼女は、母(ニコール・キッドマン)と葬儀に参列すると、そこへ行方がわからなくなっていた叔父のチャーリー(マシュー・グード)が突如として姿を現わす。彼と屋敷で暮らすことになるが、それを発端にしてインディアの周囲で不可解な現象が頻発するようになる。

【キャスト】

ミア・ワシコウスカ:インディア・ストーカー

ニコール・キッドマン:イヴリン・ストーカー(エヴィ)

マシュー・グード:チャールズ・ストーカー(チャーリー)

ダーモット・マローニー:リチャード・ストーカー

ジャッキー・ウィーヴァー:ジン・ストーカー

フィリス・サマーヴィル:マクガーリック夫人

オールデン・エアエンライク:ホイップ

ルーカス・ティル:ビッツ

ラルフ・ブラウン:保安官

【スタッフ】

監督:パク・チャヌク

製作総指揮:スティーヴン・レイルズ/マーク・ロイバル

脚本:ウェントワース・ミラー

音楽:クリント・マンセル

2013年 99分

<シネマトゥデイより>

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イノセント・ガーデンの美しい親子。

イノセント・ガーデン

イノセント・ガーデンでまず賞賛したいのが、ニコール・キッドマンとミア・ワシコウスカを親子にした事だ。

2人ともルーツがオーストラリアにあるとかそういう事じゃなくて。

この美しい母にして、この子ありの説得力の凄さ。

仲良い親子の設定ではないんですけどね。

目の綺麗さがそっくりです。

映画としては何とも不思議な気持ちになります。

気分が悪くなってもおかしく無いストーリーにグロい描写。

監督がパク・チャヌクという事で、痛い描写も多い。

それでも、綺麗な画が多いため不思議な清潔感がある。もしくは透明感か。

この画の綺麗さと、キャストの美しさが痛くてグロい描写を軽減している。

そして、その対比が美しく感じさせる。

イノセント・ガーデンのちょっと説明不足なストーリー。

イノセント・ガーデン

インディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)の18歳の誕生日。

父からは毎年誕生日に靴をもらっていたが、18歳の誕生日プレゼントは鍵だった。

その父が家から2州も離れた場所で事故死する。

誰もが不審に思う死に方だった。

葬式に現れたのが叔父のチャーリー(マシュー・グード)

今まで父は叔父の存在を全く語ってなく、戸惑うストーカー母子。

家にずっといる年老いた家政婦のマクガーリック婦人は何か知っている風であった。

母のエヴィ(ニコール・キッドマン)と娘のインディアは仲が悪く会話があってもぎこちない。

インディアは死んだ父に狩に連れて行ってもらったりして仲が良かった。

エヴィは急に現れたチャーリーに好意を抱き始める。

チャーリーはインディアの事を意識していた。

ある日、インディアはチャーリーとマクガーリック婦人が離れで口論している場面を見かける。

その後、マクガーリック婦人を見ることはなかった。

またある日、ジン大叔母さんが家を訪ねてくる。

大叔母とエヴィは仲が悪い。

だが、家にいるチャーリーを見た大叔母はエヴィに2人で話したい事があると言う。

だが、その申し出を断ったエヴィ。

大叔母は近くのホテルに泊まっていると言い、さらにインディアには個人的な連絡先を渡す。

大叔母は危険を察知したのか、ストーカー家族に教えていたホテルとは別のホテルに泊まる。

だが、そこに現れたのはチャーリー。

チャーリーは大叔母を絞め殺すのだった。

同じ頃、インディアは地下にある冷凍庫の前でアイスを食べていた。

箱に入ったアイスをしまう時、冷凍庫に隠されたマクガーリック婦人の死体を発見する。

次の日の夜、エヴィとチャーリーが親しくダンスを踊っている所を見たインディアは家を出る。

向かった先にいたのが学校のクラスメイトで不良のホイップ。

学校では全く話さないインディアだがホイップを誘って夜の森を散歩する。

2人の距離が縮まり、これから関係を持とうとした所でインディアは拒絶する。

怒ったホイップは無理やりやろうとするが、そこに来たのがチャーリー。

チャーリーはインディアの目の前でホイップを絞め殺すのだった。

インディアは目の前で絞め殺されるホイップを見て性的興奮を覚えていた。

父の遺品を整理すると言いだしたエヴィ。

インディアは父の書斎で荷物の整理を始める。

そこには鍵のかかった引き出しがあった。

誕生日プレゼントでもらった鍵を差し込むと開く。

中に入っていたのは拳銃とたくさんの葉書と写真。

手紙の差出人はチャーリーで、全て同じ病院から出されていた。

この事実をインディアはチャーリーに問い詰める。

その病院はチャーリーが自らの意思で入院していた所だった。

チャーリーには兄であるリチャードと弟のジョナサンがいた。

いつもジョナサンばかり可愛がるリチャードに嫉妬していたチャーリーはジョナサンを生き埋めにする。

そのせいで病院に入院していたのだ。

だが、インディアが18歳の時に退院すると決めていたチャーリーをリチャードは迎えに行く。

リチャードはチャーリーを家族から遠ざけようとし、お金やクレジットカードを用意していた。

それを見たチャーリーは怒り、リチャードを殺す。

その話を聞いている時、インディアの周りで人が消えている事を不審に思い訪ねてきた警官がいた。

だが、インディアはチャーリーの事を黙っているのだった。

その後、2人で遠くに出かけようと提案するチャーリーはエヴィを殺そうとする。

殺す瞬間をインディアに見せようと、部屋に呼び込んだチャーリー。

だが、そこには猟銃を持ったインディアがいた。

インディアはチャーリーを射殺。

その後、車で家を出るインディア。

わざとスピードを飛ばし警官に見つかる。

その警官は家に訪ねてきた警官だった。

その警官を殺し、インディアは遠くに行くのだった。


長文になってしまいましたが、ストーリーは難しくないです。

どう見ても怪しいチャーリーおじさんが数々の犯行を犯し、最後は姪っ子に殺されるってだけ。

サスペンス映画としては凡庸だ。

エヴィとインディアの不仲の理由。

なぜマクガーリック婦人や大叔母は、兄弟殺しの事実を知っていたのにためらって言わなかったのか。

インディアはなぜ母の事は殺さなかったのか。

チャーリーは病院にいるにも関わらず、何故インディアが自分と似ている部分がある事を知っていたのか。

色々と説明不足な所が多い。

でも、イノセント・ガーデンはそのそもサスペンス部分が主題ではない。

性と血の目覚めです。

言ってしまえばインディアの成長の話。

インディアは序盤から不思議ちゃんモード全開です。

美女がでっかい庭を走り回って木登りしたりみたいなワンパク感と、気怠さ全開の母との会話などなど不思議ちゃんです。

そんなインディアは素敵なオジさんが現れて性に目覚め始める。

そして母と叔父のキスを見ていたら抑えが効かなくなって、家を飛び出し不良と関係を持とうとする。

不良はチャーリーに目の前で殺される。

その後シャワーを浴びます。森を散歩したので泥だらけだったし。

目の前で人が殺される様を見てショックを受けてうなだれてるかと思いきや、まさかの自慰行為。

インディアは人が殺される時に性的興奮を覚えていたんです。

そっからのインディアはチャーリーを射殺し、警官も射殺。

サイコパス美女の誕生でした。

イノセント・ガーデンの冒頭はこんなセリフがある。

「花が色を選べないように 人は自分を選べない それに気づけば自由になれる 大人になると解き放たれるのだ」

オリヴィアは自分が何かを秘めていると知っていた。

それが18歳の誕生日に叔父と会い、気づく事が出来た。

それはストーカー家の血だ。

そして自由になったオリヴィアは家を出たのだ。

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不思議ちゃんなミア・ワシコウスカのハマり具合。

イノセント・ガーデン

ミア・ワシコウスカが体を張って演じてました。

透明感のある顔立ちとアリスのイメージが強かったですが、イメージが覆ります。

不思議ちゃんな部分と、ぞっとするほど冷たくて綺麗な目。

チャーリーとのピアノの連弾は名場面です。

あどけなさを残しながら艶っぽい表情が出来るなんて。

あまり性のイメージがない女優さんでしたが、その目覚めが凄い上手かった。

タイトルでもある、『イノセント』って単語が彼女には良く似合う。

ニコール・キッドマンはミア・ワシコウスカの引き立て役を見事に演じてます。

昔の彼女を知っている人ほど複雑な気持ちになるかもしれない。

美しさは保っていても、若い女優の前では引き立て役をやらざるを得ない。

でも、ニコール・キッドマンは脇でも抜群の存在感を放ってます。

以前紹介した『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』でも思いましたが、この人は美しいだけでなく本当に演技が上手い。

マシュー・グードはサイコパスな叔父役で非常に美味しいキャラだったんだけど、2人に比べると印象が薄い。

決して悪いとは思わなかったけど、怖さをあまり感じなかった。

『イノセント・ガーデン』のまとめ

イノセント・ガーデン

監督がパク・チャヌクの時点で好き嫌いが別れる作品ではある。

だれしもにオススメは出来ない。

不愉快になる人がいるとも思う。

でも、もしパク・チャヌクだから、、みたいな感じで敬遠している人がいたら勿体無い。

イノセント・ガーデンは暴力性とサスペンスの要素、そして綺麗な映像が絶妙に絡まり合いつつ、ちゃんとエンタメ作品としても成立させている。

内容は全然違うけど『ドライブ』の時も同じ事を思った。

イノセント・ガーデンもギリギリ娯楽映画だ。

そして僕はこのギリギリの感じが好きでした。

ちなみに、パク・チャヌクはこの映画がハリウッドデビュー作。

『サイボーグでも大丈夫』、『渇き』、『イノセント・ガーデン』を“人間ではない存在の三部作”というテーマでくくっているらしいけど、まあそんな事は気にしないで気軽に見てください。

U-NEXTで配信中。

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『イノセント・ガーデン』のキャストの他の映画

ミア・ワシコウスカ:『キッズ・オールライト』/『欲望のバージニア』/『マップ・トゥ・ザ・スターズ』/『永遠の僕たち

ニコール・キッドマン:『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ

マシュー・グード:『マッチポイント


*本ページの情報は2018年12月時点のものです。
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