アカデミー賞脚本賞受賞、、、
【ストーリー】
ニューヨークで写真家として活動している黒人のクリス(ダニエル・カルーヤ)は、週末に恋人の白人女性ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家に招かれる。歓待を受けるが、黒人の使用人がいることに違和感を覚え、さらに庭を走り去る管理人や窓に映った自分を凝視する家政婦に驚かされる。翌日、パーティーに出席した彼は白人ばかりの中で一人の黒人を見つける。古風な格好をした彼を撮影すると、相手は鼻血を出しながら、すさまじい勢いでクリスに詰め寄り……。
【キャスト】
ダニエル・カルーヤ:クリス・ワシントン
アリソン・ウィリアムズ:ローズ・アーミテージ
ブラッドリー・ウィットフォード:ディーン・アーミテージ
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ:ジェレミー・アーミテージ
スティーヴン・ルート:ジム・ハドソン
キャサリン・キーナー:ミッシー・アーミテージ
【スタッフ】
監督:ジョーダン・ピール
2017年 103分
<シネマトゥデイより>
ゲットアウトは単純に面白い!ただ、ホラーとかアカデミー賞とか、、
ジョーダン・ピールの初監督作品。
単純に面白い映画だった。
黒人の彼氏を白人の彼女が家族に会わせたい。
行った家では何かがおかしい。
特に使用人の黒人の様子がおかしい。
分かりやすいストーリー。
分かりやすい演技。
おかしな黒人の行動。
夜の闇を疾走するシーンとかは特に。
どうなってるんだ? 目的はなんだ? オチはどうするんだ?
かなりのめり込んで見てしまう映画だった。
なるほど。
そうなるのかと。
友達最高。
彼女最低だな、好きだったのに、、
見終わってから引っかかる所もなく、綺麗にまとまった映画であった。
ただ、この映画は予告と前評判のせいで損をしていると思う。
期待値が上がりすぎた。
予告の出来が素晴らしい。
逆に予告で煽りすぎだ。
さらにアカデミー賞脚本賞受賞ときた。
期待値が上がらないほうがおかしいのである。
ただ、そうなると物足りないなとも思ってしまう。
良くも悪くもこの映画は分かりやすすぎるのだ。
わがままを言うとストーリーに大きな裏切りが欲しかった。
綺麗にまとまっている分、展開が読みやすい。
これもあんな予告じゃなければここまで期待しなかったのに、、と思う。
ゲットアウト主演のダニエル・カルーヤはこれから楽しみ。
ダニエル・カルーヤはこの映画が初主演。
『ブラックミラー』 という海外ドラマで一度見ていて、その時から気になっていた。
表情豊かで、マッチョな黒人というより可愛い顔の黒人俳優だ。
差別されてると感じても彼女の為に平気な顔で受け流し、
催眠術中は目を見開きながら涙を流し、
いざとなれば剥製の鹿でじいちゃんを刺し殺す。
この映画で色々な表情が見れてより好きになってしまった。
これは僕が勝手に思っている事だが、
マイケル・B・ジョーダン/チャドウィック・ボーズマン/アンソニー・マッキー/キウェテル・イジョフォー
この4人が次世代のデンゼルワシントンであり、ジェイミーフォックスであり、モーガンフリーマンになるのかと勝手に考えている。次世代の黒人俳優になるのだと。
そこにダニエル・カルーヤが割り込んできたのである。
ちなみに全員MCU作品に出演している。おそるべしMCU。おそるべしディズニー。
『ゲットアウト』のまとめ
誰が見てもハラハラドキドキが楽しめる本当に良い映画だ。
ストーリーもさる事ながら、メッセージ性を込めすぎてない所が良かった。
それとも僕がこの差別の部分をしっかり受け止めていないか。
さりげない会話や映像に込められてはいるが、あくまでもさり気なくだ。
よくある黒人差別を描いているかと思ったら全然違う。
実は白人が黒人に憧れていたというのが良かった。
この感情は今まであまり描かれてないと思う。
でもその憧れる気持ちは同じ人間としてリアリティがあった。
ただ、ハードルをあまり上げすぎないでと思う。
フラットな気持ちで見た方が絶対に楽しめるはずだ。
アカデミー賞脚本賞も逆にいらなかったんじゃないかなと思う。
そういう作品じゃないし、純粋なエンターテイメント映画だし。
もちろん受賞は素晴らしい事だけど。
ちなみにこの映画のエンディングは、最初違った物を用意していた。
ダニエル・カルーヤが殺人罪で警察に捕まるバッドエンディングを用意していたのだ。
「このエンディングは当時の世界が必要としていた強烈なメッセージになりうると思った。(省略)このエンディングの撮影までには反人種差別活動の芽が実を結び始めていた。解放されることを望む人々のためエンディングを差し替えた。」
DVDの特典映像に収められているので、気になる方は是非。
PrimeVideoで配信中。
*本ページの情報は2018年11月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。