『ハードコア』☆☆☆☆ 映画をゲームみたいに。ネタバレ映画レビューブログ

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ハードコア

没入感はない。

【ストーリー】

見知らぬ研究施設で目を覚ましたヘンリーは、妻エステル(ヘイリー・ベネット)が、大事故によって肉体が激しく損傷してしまった自分に機械でできた腕と脚を取り付け、声帯摘出の準備を進めているのを目にする。だが、手術に取り掛かろうとしたとき、謎の組織を率いる男エイカン(ダニーラ・コズロフスキー)が乱入。すさまじいパワーで施設を破壊した上に、エステルを連れ去ってしまう。ヘンリーは機械のパーツを導入したことで得た超人的身体能力を活用し、愛する妻をエイカンから奪い返そうと立ち上がるが……。

【キャスト】

シャールト・コプリー:ジミー

ダニーラ・コズロフスキー:エイカン

ヘイリー・ベネット:エステル

アンドレイ・デミエンティエフ

ダーシャ・チャルーシャ

スヴェトラーナ・ウスティノヴァ

ティム・ロス:ヘンリーの父

【スタッフ】

監督:イリヤ・ナイシュラー

製作総指揮:シャールト・コプリー/ウィル・スチュワート/カリーナ・シネンコ/マリヤ・ザトゥロフスカヤ/アレックス・A・ギンズバーグ/トニー・リー/ワン・チョンジュン/ワン・チョンレイ/ジェリー・イェ/ドナルド・タン/ロバート・シモンズ/アダム・フォーゲルソン/オーレン・アヴィヴ

脚本:イリヤ・ナイシュラー

音楽:ダーシャ・チャルーシャ

ハードコアは思ってたほどじゃない。

ハードコア

FPS(ファースト・パーソン・シューティング・ゲーム)

主人公視点で移動や攻撃が出来るゲームを指す用語です。

まさにこの映画はFPS。

主人公の体はほぼ見えません。

常に主人公の目線で様々なアクションが繰り広げられる。

だからブレブレのブレブレだ。

それなのに没入感が、、ない、、、

 

ゲームの性能が向上し、グラフィックが物凄い綺麗になった。

最新のゲームは物によっては映画に見える。

それほど綺麗なのだ。

FPSなんかはリアルな映像に加え、迫力ある音や様々な仕掛けで没入させてくれる。

 

ゲームが映画に見える場合は褒め言葉だ。

だが、映画がゲームに見えるは褒めていない。

 

この映画はまさにゲームにしか見えない。

 

グロい描写もリアルではなく、ストーリーの繋がりも荒い。

アクションには緊張感がなく痛さが伝わらない。

主人公目線なのに迫力がない。

 

この映画の実験的要素は素晴らしいと思う。

だけど、面白くない。

ハードコアのストーリー(ネタバレ)

ハードコア

ロシア上空の研究施設で目を覚ましたヘンリー。

彼は大怪我を負い、妻のエステルによってサイボーグ手術を受ける。

声帯の手術を行っている途中、サイコキネシスを操るエイカンに施設を襲撃される。

その為、ヘンリーは話すことが出来なかった。

妻を攫われたヘンリーはジミーに助けられる。

ジミーはかつてエイカンの元で働いていた人物で、エイカンはサイボーグの軍隊を作ろうとしていたのだ。

だが、エイカンの逆鱗に触れたジミーは半身不随の怪我を負わせられていた。

ジミーの助けを借りてエイカンを追い詰めたヘンリー。

だが、ヘンリーはサイボーグ軍隊の前にやられてしまう。

意識が薄れるなか、聞こえたのはエステルとエイカンの会話だった。

実はエステルはエイカンの妻だったのだ。

エイカンはエステルの記憶を刷り込み、妻の為に働くサイボーグを作ろうとしていたのだ。

ギリギリの所で意識を回復したヘンリーはエイカンを殺害。

ヘリコプターで逃げようとしたエステルも追い詰め殺害するのだった。

なんなんだこのストーリーは、、、

ハードコア

サイボーグ化され、復讐する話。

ただ、それだけです。

ストーリーを楽しむ映画ではありません。

非常に荒い。

エイカンの説明が欲しかった。

サイコキネシスが凄すぎて、、軍隊いる?って感じだ。

 

何回も死にかけるヘンリーに魅力がない。

強いのか弱いのか。

 

この映画は普通にFPS視点じゃない視点で見たかった。

疾走感溢れ、たくさんの敵と対峙し、派手に暴れまわる。

それを一人称の視点でやられても全く凄さが伝わらない。

ただグロいだけでは迫力なんて伝わらないのだ。

痛さも伝わらないのだ。

 

こう思わせた時点で駄目なんだろうけど、、、

 

最後、エステルの殺し方は最高でしたが!

『ハードコア』のまとめハードコア

 

好みがはっきり分かれる作品です。

僕は楽しめなかったけど、駄作と切り捨てることは出来ない。

FPSの視点という新しい試みは素晴らしいと思う。

 

ただ、僕にはどうしてもゲームにしか見えなかった。

だから、感情や痛みや苦悩や憎みなどが全く伝わってこない。

一人称視点だからって目の前で爆発が起ころうが、人が撃たれようが迫力も特に増していない。

ティム・ロスがちょっと出てきますが、流石の存在感でした。

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*本ページの情報は2019年2月時点のものです。
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