マイケル・ダグラスの憔悴っぷりがいい!
【ストーリー】
実業家ニコラスは48歳の誕生日に、弟のコンラッドからCRS社主催の“ゲーム”の招待状をプレゼントされる。最初は馬鹿にしていたニコラスだが、「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」という謳い文句にひかれてゲームに参加することにする。やがて、ブリーフケースの鍵の紛失、スキャンダルの発覚、CRS社のオフィスの消滅と、奇妙な出来事がニコラスの周りで次々に起こり始める。トラブルは次第に加速していき、遂には生命の危機にさらされることになる……。
【キャスト】
マイケル・ダグラス:ニコラス・ヴァン・オートン
ショーン・ペン:コンラッド・ヴァン・オートン
デボラ・カーラ・アンガー:クリスティーン
ジェームズ・レブホーン:ジム・ファインゴールド
ピーター・ドゥナット:サミュエル・サザーランド
キャロル・ベイカー:イルサ
アンナ・カタリーナ:エリザベス
アーミン・ミューラー=スタール:アンソン・ベアー
エリザベス・デネヒー:マリア
【スタッフ】
監督:デヴィッド・フィンチャー
製作総指揮:ジョナサン・モストウ
脚本:ジョン・ブランカトー/マイケル・フェリス
音楽:ハワード・ショア
1997年 128分
<allcinema ONLINEより>
ゲームは絶対に騙される。
こんなん絶対騙されるわ!
これが見終わった後の感想です。
監督はデヴィッド・フィンチャー。
彼の作品で一番騙されたのがこの映画です。
『ファイト・クラブ』は騙されるけど、あれはしょうがない。
『セブン』の終わり方も驚いたけど、騙すとかではない。
『ゴーン・ガール』は途中で分かるし。
という事で『ゲーム』です。
マイケル・ダグラスとショーン・ペンの共演。
これだけで期待値が上がる。
最後まで目的が分からない気持ち悪さ。
誰が味方なのか。
これはゲームなのかどうか。
主演のマイケル・ダグラスと共に疑心暗鬼になります。
そしてクライマックスの秀逸さ。
ほっと胸をなでおろすと共に、一言浮かびます。
やりすぎだろ!
ゲームのストーリー(ネタバレ)
投資会社の社長で大金持ちのニコラス(マイケル・ダグラス)
彼は人付き合いが悪く、傲慢で人に厳しい性格であった。
小さい頃、父親は48歳の時に飛び降り自殺、母親は数年前に亡くしていた。
そんな彼の元に久しぶりに弟のコンラッド(ショーン・ペン)が訪ねてくる。
コンラッドは過去に精神病で通院していた事があり、ニコラスは心配していた。
コンラッドはニコラスへの誕生日プレゼントとして、CRS(Consumer Recreation Services)の招待状を渡す。
ニコラスは、人生を楽しむならそこに電話しろと言われる。
ニコラスは仕事先でたまたまCRSのオフィスを見つける。
そこで様々なテストを受けるのだった。
そこからニコラスの周りで様々な事件が起きる。
家の前には父の死に似せたピエロが転がっていたり、部屋を監視される。
乗ったタクシーでは暴走運転の挙句、海に落下。
向かった家では銃で撃たれそうになり、睡眠薬も飲まされる。
目が覚めるとメキシコで、大事な時計を売って何とか帰る。
ゲームとしては明らかに常軌を逸していた。
途中知り合った人物に、このゲームは金持ちを狙った犯罪だとも言われる。
ニコラスは様々な手がかりから、CRSのオフィスに突入。
人質を取り屋上に逃げ、脅しながら社長を呼ぶ。
人質となった女は、これはゲームだと言う。
屋上に突入してくる人たちは全員スタッフで、その中にはコンラッドがいると。
ニコラスは女の言葉を信じず、突入してきた男を反射的に撃つ。
その男はシャンパンを持ったコンラッドだった。
これはやはりゲームだったのだ。
ニコラスは茫然自失となり、屋上から飛び降りる。
だが、飛び降りた先にはマットは敷かれていた。
すると、そこに撃たれたはずのコンラッドが登場。
ニコラスが飛び降りる所まで想定していたのだ。
ニコラスは、今までこのゲームに関わった知人などにお礼を言う。
そして、ゲームで知り合った女性をご飯に誘うのだった。
ゲームは壮大なドッキリ。
だいぶ雑にストーリーをまとめました。
ゲームに参加→命を狙われ、資産も奪われる→疑心暗鬼→弟撃っちゃった、死のう→全部ゲームでした。
こんな流れです。
簡単に言うと、めちゃめちゃ大掛かりなドッキリ。
これに冷めてしまう人がいるのも納得できる。
言ってしまうとあり得ないのだ。
あまりにもCRSの思惑通りに進みすぎている。
マンションのベランダ(4階ぐらい)からゴミ箱へダイブ。→大人1人がぎり入る大きさ。
家に侵入され、セキュリティシステムも破壊され、家中には趣味の悪い落書き。
真相を突き止めようと向かった女の家では武装した集団に撃たれる。
何とか逃げた先では女に薬を盛られ、目が覚めるとメキシコの墓地。
他にも細かい事や、コンラッドの後押しなどがあり、絶対にゲームではないと思わせる。
それが、ゲームでした。
ドッキリでした。
って言われてもね、、、
納得いかん!
何回か死にかけてるからね。
仕事も台無しにされてるし。
こんなんされて最後は笑顔で抱擁なんて無理無理。
って不満がある人がいるのも分かる。
でも、、楽しんだでしょ?
目的は何なのか。
黒幕は誰なのか。
これはゲームなのか。
最後に納得するしないは置いといて、途中までは楽しんだはずだ。
こんなに引き込まれる映画は少ない。
最後のオチもバッドエンドと見せかけての、ハッピーエンド。
これには驚いた。
難点を挙げるとしたら、2回目は何も楽しくない点だ。
2回見ると、よりあり得ない点が浮き彫りになる。
『ゲーム』のまとめ。
グイグイ引き込まれる映画です。
誰もが騙されるでしょう。
傲慢で鼻持ちならない人物がゲームによって更生される。
テーマはこんな感じだとは思うけど、それにしてはニコラスのキャラが弱かった。
だから、最後にコンラッドと抱擁して、お礼を言うのもいまいちピンとこなかった。
今まで気づけなかった事に気づけた。ありがとう。って感じだけど、、、
僕ならブチ切れてます。
Netflixで配信中。
『ゲーム』のスタッフとキャストの他の映画
監督:デヴィッド・フィンチャー:『ファイト・クラブ』/『パニック・ルーム』/『ゾディアック』/『ソーシャル・ネットワーク』
マイケル・ダグラス:『アントマン&ワスプ』/『エージェントマロリー』/『ダイヤルM』
ショーン・ペン:『L.A.ギャングストーリー』
*本ページの情報は2019年2月時点のものです。
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