このシリーズだけ平和すぎやしないか。
【ストーリー】
元泥棒で離婚歴もあるアントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)はFBIの監視下にあり、最愛の娘ともなかなか会えずにいた。ある日、新型スーツでパワーを手にしたワスプことホープ・ヴァン・ダイン(エヴァンジェリン・リリー)と、アントマンスーツの開発者ハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)が彼を訪ねてきてスコットに助けを求める。
【キャスト】
ポール・ラッド:スコット・ラング/アントマン
エヴァンジェリン・リリー:ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ
マイケル・ペーニャ:ルイス
ウォルトン・ゴギンズ:バーチ
ハナ・ジョン=カーメン:ゴースト/エイヴァ
デヴィッド・ダストマルチャン:カート
ティップ・“T.I.”・ハリス:デイヴ
ジュディ・グリア:マギー
ボビー・カナヴェイル:パクストン
ランドール・パーク:ジミー・ウー
アビー・ライダー・フォートソン:キャシー
ミシェル・ファイファー:ジャネット
ローレンス・フィッシュバーン:ビル・フォスター
マイケル・ダグラス:ハンク・ピム博士
【スタッフ】
監督:ペイトン・リード
製作総指揮:ルイス・デスポジート/ヴィクトリア・アロンソ/チャールズ・ニューワース/スタン・リー
脚本:クリス・マッケナ/エリック・ソマーズ/ポール・ラッド/アンドリュー・バレル/ガブリエル・フェラーリ
音楽:クリストフ・ベック
2018年 118分
<シネマトゥデイより>
MCUで一番平和なヒーローアントマン
この映画は『アントマン』の続編であり、MCU20作品目の映画である。
もうMCUも20作品だ。この作品を見る人は立派なMCUファンだと思う。いきなりこの映画から見る人はいないだろう。
過去19作品見てるはずだ。もし万が一見てなかったら見なければいけない。全部繋がってるので。
アントマンシリーズはMCUの中で一番大人から子供まで楽しめる作品に仕上がっている。
家族の繋がりを一番平和的に描いてる作品だ。父と娘との関係、パートナー兼恋人との関係を。
他のMCUシリーズでも家族がテーマになっている作品はある。
『マイティ・ソー』『アイアンマン」『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』がそうだ。と思っている。
ただ『アントマン』はこの2つの作品に比べると平和だ。血みどろの関係ではない。
敵との戦いでも殺伐としていない。恐らく一番人が死なないシリーズになっている。
前作から続投したマイケルペーニャが社長を務める”エックス・コン・セキュリティ”の面々がより作品を軽くしている。
こいつらはずっとボケ倒しだ。
最近は重さが際立つMCU作品の中でも異色のシリーズ。
僕はちょっとこの軽すぎる感じがあまり好きになれないが、MCUでこの軽さが必要なのもわかる。
最近はちょっとシリアスすぎるので箸休めも必要だろう。
あと、新たにジャネット役でミシェル・ファイファー、ビル・フォスター役でローレンス・フィッシュバーンが出演と、相変わらず豪華なキャストが続々と参加するMCUである。
アントマン&ワスプはストーリーも平和。
前作は見ておかないと楽しさ半減です。ストーリーは正直ちょっと物足りない。
今回のヴィランはゴースト。ある事故が原因で常に体の分子が分裂している為姿を保てなくなってしまったキャラクターで物質をすり抜ける能力がある。
分子とか原子の世界がよく出ているが、そこまで深く理解しなくても大丈夫です。
ジャネット救出を目指すハンクとホープ、自身の治療のためハンクの研究成果と研究所を狙うゴースト、そして家族との幸せのためにFBIから逃げ続けるスコット。wikiより
簡単にまとめるとこんなストーリーです。
他のMCU作品が壮大すぎるからだと思うが、アントマンの敵は正直小粒だ。サイズではなくスケールが。
地球を侵略しに来るでもなく、悪さをする訳でもなく、今回の敵も一応ジャネットが狙われてはいたが、大きく見れば地球に関係のない事だ。
コメディ要素も多くシリアスさは全くない。だからなのかハラハラドキドキが他の作品に比べると圧倒的にない。
どうせジャネットは助かるんだろうな。他の事も全て綺麗に収まるんだろうな。と思ってしまう。
この作品にそういう感情を求める事が間違っているのはわかっている。
でも、MCUという同じ世界観を共有している中あまりにも浮いている気がするのだ。
アントマン&ワスプのアクションは楽しい。でも平和。
アントマンのアクションは楽しい。
今回はワスプも加わった事で大小大きさの変わる2人の連携が見れて前回よりも楽しめた。
ワスプの武器の強さがいまいちわかりづらかったけど。銃みたいな武器を使ってるけど相手は死なないし。
でも、今回一番の見せ場はカーアクションだったと思う。
予告のCMで散々流されたキティちゃんのペッツディスペンサが巨大化するやつだ。
サイズが小さくなったり大きくなったりする事を上手く利用したアクションで、
緊迫感溢れる状況の中にユーモア溢れるシーンが多分に盛り込まれている。
ゴーストによるバイクの奪取シーンもよかった。ウィンターソルジャーとはまた違うカッコ良さだ。
なんで常に分裂してしまうのにバイク乗れるんだとか、何で車を運転出来るんだとは思ったけど、まあそんな細かい所は置いておこう。きっとスーツのおかげなんだろう。
『アントマン&ワスプ』のまとめ
次のアベンジャーズ4に繋がる映画なので、見ておかないといけない映画だ。
でも、冷静になってこの作品だけを評価するならちょっと面白いぐらいだろう。
他のMCU作品と比べると正直物足りなかった。言ってしまえば身内周りだけの戦いなのだ。地球のピンチでは全くない。
比較は無意味だとは思うが、比較せざるを得ない世界観なので他の作品を無視する方が無理がある。
ポストクレジットシーンでアベンジャーズ4への参戦が確定したので、サノス相手にどういう立ち回りをするのかが楽しみだ。ワスプと他のヒーローとの絡みも早く見たい。
『アントマン&ワスプ』のスタッフとキャストの他の映画
監督:ペイトン・リード:イエスマン 『“YES”は人生のパスワード』
ポール・ラッド:『40歳の童貞男』
エヴァンジェリン・リリー:LOST(ドラマ)
マイケル・ペーニャ:『L.A ギャングストーリー』/『素晴らしきかな、人生』/『バッドガイズ!!』
マイケル・ダグラス:『ダイヤルM』/『エージェントマロリー』
ローレンス・フィッシュバーン:『30年後の同窓会』