『アリスのままで』☆☆☆☆☆☆☆ しんどい映画 ネタバレ映画レビューブログ

アリスのままで ☆☆☆☆☆☆☆




アリスのままで

ジュリアンムーアの凄さ。

【ストーリー】

50歳の言語学者アリス(ジュリアン・ムーア)は、大学での講義中に言葉が思い出せなくなったり、ジョギング中に家に戻るルートがわからなくなるなどの異変に戸惑う。やがて若年性アルツハイマー病と診断された彼女は、家族からサポートを受けるも徐々に記憶が薄れていく。ある日、アリスはパソコンに保存されていたビデオメッセージを発見し……。

【キャスト】

ジュリアン・ムーア:アリス

アレック・ボールドウィン:夫ジョン

クリステン・スチュワート:次女リディア

ケイト・ボスワース:長女アナ

ハンター・パリッシュ:長男トム

シェーン・マクレー

チャーリー

セス・ギリアム

スティーヴン・クンケン

ダニエル・ジェロル

ロサ・アレドンド

エリン・ダーク

【スタッフ】

監督:リチャード・グラツァー/ワッシュ・ウェストモアランド

製作総指揮:マリー・サヴァレ/クリスティーン・ヴェイコン/マリア・シュライヴァー

原作:リサ・ジェノヴァ

脚本:リチャード・グラツァー/ワッシュ・ウェストモアランド

音楽:イラン・エシュケリ

2014年 101分

<シネマトゥデイより>

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アリスのままでは目を背けてはいけない。

アリスのままで

見ていてしんどかった。

主人公のアリスは若年性アルツハイマーだ。そりゃ楽しい話ではない。

でも以前このブログで紹介した『50/50 フィフティ・フィフティ』みたいに闘病の映画でも明るい映画はある。

でも、やはりアルツハイマーは別だ。

それは劇中のアリスも言っていた。「癌ならよかった」

癌なら治る可能性もある。命は落とすかもしれないけど記憶はなくならない。

でもアルツハイマーは違う。緩和することは出来るけど進行を止める事が出来ない。

日々記憶が無くなっていく恐怖、まともな時と比べた時の絶望があるのだ。

見ていて辛いシーンが多い。

自分の家でトイレが分からなくて漏らしてしまう。

食事に出かけても振る舞い方が分からないから行けない。

娘と喧嘩した後、何で喧嘩したかを覚えていない。でも喧嘩したことだけは覚えている。

ずっと記憶がないわけではない。その時になって言葉や記憶が抜け落ちるのだ。

それがアリスの辛さを助長させる。

アリスがまだまともな時にやっておいた事がある。自分へのビデオメッセージだ。

「あなたが質問に答えられなくなったら 次の段階に進むべき時よ」

次の段階というのは自殺だ。

大量の睡眠剤を用意し、それを全部飲む指示を自分に残しているのだ。

このメッセージを自分のパソコンに保存している。

アリスがもともと優秀な大学教授だった事もあるのだろう。

自尊心が強いのだ。そして家族へ迷惑をかけたくない気持ちもあったはずだ。

このメッセージを開く時がくる。でも目を背けては駄目だ。

アリスのままでは家族の物語。でも、ちょっとアリスに寄せすぎたかな。

アリスのままで

大学教授のアリス(ジュリアン・ムーア)は講義中に言葉が思い出せなくなる。

ジョギング中に家に帰るルートが分からなくなり医者を訪ねる。

診断の結果、家族性の若年アルツハイマーだと分かる。

家族性というのは遺伝するのだ。50%の確率で子に遺伝、100%発症。アリスも父からの遺伝。

遺伝子検査の結果、長男は陰性、長女は陽性、次女は検査を受けなかった。

アリスは病気の進行に怯えながらも家族の支えで何とか日常を過ごす。

自分の進行具合を確かめる為にいつもスマホに質問を打ち込んでいる。

“自分の誕生月は””娘の名前は”などだ。

それが答えられなかったらベッドサイドの青いテーブルの引き出しにある薬を全部飲んでというメッセージを自分のパソコンに残す。

「あなたが質問に答えられなくなったら 次の段階に進むべき時よ」と。

アルツハイマーはどんどん進行し、まともな日の方が少なくなった。

ある日、家で1人で過ごしている時にパソコンで娘とビデオチャットを行っていた。

娘が写真を送ると言い通話を切りリンクを送る。

アリスはそのリンクを探しているうちに、自分に残したメッセージを見つける。

メッセージ通りに睡眠薬を飲もうとした瞬間、家政婦が帰ってきた。間一髪飲まずにすんだ。

そこから1人で遠くに住んでいた娘が実家に帰ってきてアリスの面倒を見る事に。

アリスは記憶を失くしながらも幸せそうに暮らしましたとさ。


よかったー一瞬バッドエンドになるかと思いヒヤヒヤしました。

あの時もし薬を飲んでいたら娘は一生トラウマになった事でしょう。危ない危ない。

ストーリーは王道です。

言ってしまえば特に捻りのない、直球感動物。

特にアリスがアルツハイマーを患ってから講演をする場面。

「物を忘れてしまう自分に腹が立つけど 喜びと幸福に満ちた瞬間が今もあるのです 私が苦しんでると思わないで 苦しんでるのではないんです 闘っているんです 世界の一部であろうとして かつてそうだった自分であろうとして だから瞬間を生きています」

これはほんの一部抜粋したものです。

想像力がない人には綺麗事に聞こえる講演だったと思う。

だけどもし身近に同じような症状の人がいたらと考えると、これほど勇気を貰える言葉はないだろう。

このシーンは是非見てほしい。

この映画で少し気になったのが話がアリスの事ばかりだった事だ。

家族はアリスを支える。

だが夫(アレック・ボールドウィン)は医者で最先端医療が売りの病院に引き抜かれる話がある。

長女(ケイト・ボスワース)は不妊治療の結果、双子を妊娠したばかり。

次女(クリステン・スチュワート)は演劇に夢中で1人LAに住んでいた。

彼ら彼女らのストーリーがあるにはあるんだけど、浅い。

家族性のアルツハイマーで、しかも長女は陽性だった事が分かる。妊娠したばかりの時に。

その時の葛藤は?母を恨まなかった?100%発症するのに怖くないの?

病院への引き抜きはどうなったの?割とノリノリだったけど、、もう少し妻の為にとか悩んで欲しかったんですけど、、

次女は大丈夫か。演劇はニューヨークで続けるみたいだけど、、

などなど、もう少しアリス以外の家族にもスポットを当てて欲しかったな。

でもジュリアンムーアの演技を見てたら、彼女だけでいっかってなる気持ちも分かるけど。

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アリスのままででアカデミー賞主演女優賞受賞。ジュリアン・ムーア

アリスのままで

この映画にはアレック・ボールドウィンやクリステン・スチュワートなど、名優が出ています。

でも、全てをもっていったのはジュリアン・ムーア。

マップ・トゥ・ザ・スターズ』では怪演を見せていたけど、この映画での彼女も凄い。引き込まれる。

穏やかな表情一つとっても相手を認識してる時と、誰だか分かってない状態とではまるで表情が違う。

アカデミー賞の受賞に誰もが納得だろう。

映画の内容がちょっと重いので躊躇している人もいるかもしれないけど、彼女を見るだけでも価値のある映画です。

ちなみに彼女はこの映画でゴールデングローブ賞も、英国アカデミー賞も受賞しています。

『アリスのままで』のまとめ

アリスのままで

アルツハイマーの闘病、家族の絆、それぞれの人生。

お涙頂戴映画。と書くと本当に陳腐で見る気が失せるかもしれない。僕がそうだ。

言ってしまえばこの映画はその類に入ってしまう。

でも、この映画は特別だ。

ジュリアン・ムーアが特別にしてくれている。

この映画は想像力がある人ほどしんどく感じるだろう。

アルツハイマーという病気を自分ごとのように感じてしまう。

でも、そういう経験が出来たからこそやれる事があるはずだ。

ちなみに監督であるリチャードグラツァーはALSの合併症で2015年に亡くなっている。

この映画を撮る前から症状が悪化していたみたいだ。彼も病気と闘っていた。

PrimeVideo/Netflixで配信中。

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『アリスのままで』のキャストの他の映画

ジュリアン・ムーア:『ジュリアン・ムーア おすすめ映画ランキングまとめ

アレック・ボールドウィン:『ローマでアモーレ』/『陪審員』/『アロハ

クリステン・スチュワート:『アドベンチャーランドへようこそ』/『エージェント・ウルトラ 』/『オン・ザ・ロード』/『パニック・ルーム

ハンター・パリッシュ:『ペーパーマン

ケイト・ボスワース:『バトルフロント


*本ページの情報は2018年11月時点のものです。
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