ノンストップアクション!
【ストーリー】
アリアという謎の女性の電話で引き合わされた互いに面識のないコピーショップ店員のジェリー(シャイア・ラブーフ)と法律事務所の事務係レイチェル(ミシェル・モナハン)は、愛するものを奪われ、アリアの指示通りに行動することを強いられる。2人はすべてが謎のまま命令に従って行動するが、やがてFBIの追っ手が迫る。
【キャスト】
シャイア・ラブーフ:ジェリー・ショー
ミシェル・モナハン:レイチェル・ホロマン
ロザリオ・ドーソン:ゾーイ・ペレス
マイケル・チクリス:カリスター
ビリー・ボブ・ソーントン:トーマス・モーガン
イーサン・エンブリー
アンソニー・アジジ
キャメロン・ボイス
【スタッフ】
監督:D・J・カルーソー
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
音楽:エドワード・L・マクドネル
脚本:ダン・マクダーモット/ジョン・グレン/トラヴィス・アダム・ライト/ヒラリー・サイツ
音楽:ブライアン・タイラー
2008年 118分
<シネマトゥデイより>
イーグル・アイはただのアクション映画かと思いきや、、、
『テイキング・ライブス』の監督、D・J・カルーソーのノンストップアクション映画です。
主演のシャイア・ラブーフがアクションの8割は実際に挑んだ映画。
非常にテンポが良く、特にカーアクションは目まぐるしい。
空港の荷捌き場のアクションは最高です。
あの演出はこの映画ならではで、ユーモアも感じさせてくれる。
さらに、この映画はアクションだけでなくストーリーが素晴らしい。
最初のアメリカ上層部の決断。
FBIから逃げる手助けをしてくれる謎の声。
子供を狙われた母親。
犯人は誰なのか。
目的は何なのか。
何でこの2人が選ばれたのか。
これらが綺麗に回収されていくストーリーは気持ち良かった。
そして、最後の終わり方。
これは映画的にはハッピーエンドだ。
でも、冷静になると、、どうなんだろ?と考えさせられる。
この絶妙な後味の悪さ。
それが、ただのアクション映画の枠に収まらないこの映画の良さだと思う。
イーグル・アイのストーリー(ネタバレ)
アメリカ空軍の司令室では、長年追っていた重要人物と思わしき人影をカメラで捉えていた。
だが、AIが判断した答えは作戦中断だった。
しかし、CIAや大統領は攻撃を指示し、その人物は空爆されるのだった。
コピーショップ店で働くジュリー(シャイア・ラブーフ)の元に、双子の兄の訃報が入る。
兄は軍で働いていたが、交通事故で死んでしまったのだった。
兄が死んだ後、ジュリーの元に大量の荷物が届く。
中身は拳銃や破壊兵器などの危険物だった。
すると、携帯電話が鳴り電話に出ると、声の主からFBIが30秒で到着するから逃げろと言われる。
あまりに突然の事に混乱したジュリーは、本当にやってきたFBIに捕まるのだった。
取り調べを受ける中、またも携帯にかけてきた声から連絡が入る。
すると、取り調べ中のビルが破壊され、声の主に従い逃げるのだった。
逃げ込んだ先は、とある車の助手席。
運転席にはレイチェル(ミシェル・モナハン)が座っていた。
レイチェルは一人息子の命を、ジュリーと同じ声の主に人質に取られ、指示に従うしかなかった。
そこでレイチェルは車に乗ってジュリーを待っていた。
2人は初対面で、お互いを声の主じゃないかと疑っていたが、2人に対して新たな指示が入る。
2人は声の主に従い、様々な事をさせられ、命の危険にも晒される。
途中、声の主は自身がアメリカ政府に作られたAIだと身元をばらす。
このAIは極秘事項で、イーグルアイ計画の”アリア”だった。
冒頭、作戦中断の判断をしたAIはこのアリアだったのだ。
アリアは2人を使い、自身の判断を覆した上層部の連中を、国を危険に晒す人物だと判断し、一掃しようとしていたのだ。
そんな事は知らず、自らの命と息子の命を守る為に2人は指示に従い続ける。
色々な軍と警察の協力を得て、アリアは破壊。
上層部の連中をまとめて爆破しようとした計画も間一髪間に合う。
2人はこの出来事が終わった後、いい感じの仲になるのだった。
イーグル・アイの終わり方はハッピーエンドなのか。
めちゃめちゃ最後雑にまとめました。
言葉で説明するの大変。
簡単な流れです↓↓↓
人工知能アリアを無視→そんな判断する奴が国を動かすのは危ない→上層部を一掃してやろう。
このアリアのとんでもない判断。
これを阻止して、上層部の連中は助かり、アリアは停止させられた。
ジュリーとレイチェルがくっついてハッピーエンドって話だけど、、
これがハッピーエンドなのかと言うと微妙だ。
冒頭にある、上層部がアリアの判断を無視した空爆。
実はこれは誤爆だったのだ。
アリアの判断は間違ってなかった。
上層部の人間が主観で判断した結果、間違えたのだ。
この判断ミスを国家を危険に晒すって事で、アリアは上層部を一掃しようとする。
アリアの考えは間違いではない。
ただ、一掃の仕方が過激なだけでね、、、
だから、この最後は考えさせられる。
結局間違えるのは人なんだと。
人がいつまでも上に立っているのだと。
と言う事は、今後も誤爆やミスが無くなる事はないんだと。
綺麗に回収していく気持ちよさ。ラストの不満。
この映画の素晴らしい所はアクションよりもストーリーだと思う。
アクションはシャイア・ラブーフが体を張ってるんだけどね、、、
冒頭の軍人や大統領の会話に出てくる作戦中止のアラーム。
1人だけ計画中止を提言した人物が、アリアの判断で上層部を一掃した後に大統領になる流れ。
ジュリーが何故選ばれたのか?
双子の兄がシステムをストップさせた為、再起動には生体認識が必要だった。
レイチェルが何故選ばれたのか?
息子が大統領の前で演奏をする為、何故もう1人必要だったかと言うとジュリーを最後に殺す為。
何故計画が全ていくのか。
全てのデータやカメラにアクセス出来るから。
良く出来てるなーって感心しました。
謎の上から目線の発言ですみません。
ただ、だからこそ最後の爆破計画が納得いかなかった!
アリアは物凄い効率的に人を動かし、一分の隙も無い。
そりゃ全てのデータにアクセス出来て、遠隔で動かせる物は何でも動かせますからね。
そんな効率第一のアリアがめちゃめちゃ回りくどい計画を立てるのが解せぬ。
爆破計画に使うのは一粒でC4爆薬の80倍の威力のある結晶。
この結晶は独自の周波数でのみ爆発する仕掛けになっている。
それが埋め込まれたのが、レイチェルの息子のトランペットの中。
息子は大統領等高官の前でトランペットを披露する行事に参加していた。
もうこの時点でちょっと回りくどいけど、置いておこう。
トランペットで国歌を演奏する息子。
なのに爆発しない。
何故なら爆発が起きる周波数の音符は国歌の最後の方の音符だったからだ。
?????????????
アリア!!何故最後の方の音にした!!
最初の音でいいじゃん!!
ターゲットは全員揃ってるじゃん!!
このせいでアリアが急にしょうもないAIに見えてしまった、、映画的だなと、、、
『イーグル・アイ』のまとめ
良く出来たアクション映画です。
ただのアクション映画ではなく、見終わった後に微妙にスッキリさせないメッセージも込められてます。
電光掲示板を使った指示の出し方は見落としたらどうすんだろうと無駄な心配をさせます。
悲しかったのはビリー・ボブ・ソーントンの死。
この映画で唯一古いタイプの刑事で、文字通り体を張って死亡しました。
その体の張り方が半端じゃないので是非見てほしい。
ドローンに体当たりですからね、、、
この映画はアンソニー・マッキーやロザリオ・ドーソンが出演していたり、製作総指揮にはスピルバーグがいたりと、実は何とも豪華な映画です。
U-NEXT/PrimeVideo/Netflixで配信中。
『イーグル・アイ』のスタッフとキャストの他の映画。
監督:D・J・カルーソー:『テイキング・ライブス』
シャイア・ラブーフ:『欲望のバージニア』/『バレット・オブ・ラブ』
ミシェル・モナハン:『ゴーン・ベイビー・ゴーン』/『パトリオット・デイ』
*本ページの情報は2019年1月時点のものです。
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