
クライヴ・オーウェン版アドレナリン。
【ストーリー】
ある晩、バス停に座っていたスミス(クライヴ・オーウェン)の前を大きなお腹の妊婦(ラモーナ・プリングル)が慌てて通り過ぎる。その後を車で追ってきた人相の悪い男の様子が気になり、彼が2人を追いかけて廃虚に入ると男は妊婦にナイフをかざしていた。スミスはとっさに彼女を救うが、男の仲間たちが次々となだれ込んできて……。
【キャスト】
クライヴ・オーウェン;スミス
ポール・ジアマッティ:ハーツ
モニカ・ベルッチ:ドンナ
グレッグ・ブリック
ダニエル・パイロン
ジュリアン・リッチングス
トニー・マンチ
ラモーナ・プリングル
【スタッフ】
監督:マイケル・デイヴィス
製作総指揮:ダグラス・カーティス/トビー・エメリッヒ/ケイル・ボイター
脚本:マイケル・デイヴィス
音楽:ポール・ハスリンジャー
2007年 86分
<シネマトゥデイより>
シューテム・アップはクライヴ・オーウェン版アドレナリン!

特に書く事がない映画です。
これは決してけなしている訳ではありません。
シューテム・アップは最初から最後までテンション高目のノンストップのアクション映画です。
ただ、少し既視感がある。
それはジェイソン・ステイサム主演の傑作アクション映画『アドレナリン』
決してパクってると言っている訳ではない。
でも、アドレナリン独特のユーモアとエロ。
これらが似ているのだ。
クライヴ・オーウェンもジェイソンス・テイサムもイギリス人だし。
だからと言ってシューテム・アップがつまらない訳ではありません。
人参を使った殺しはなかなか愉快です。
ただ、どうしても比べてしまった。
そうなると、シューテム・アップの方が分が悪い。
キャストは豪華なんだけどな。
ポール・ジアマッティ好きだし。
シューテム・アップのストーリー(ネタバレ)

ホームレスのスミス(クライヴ・オーウェン)は妊婦が悪党に追われている所を目撃する。
気になったスミスは後を追うと、妊婦は殺されかけていた。
スミスは妊婦を助けるが、ハーツ(ポール・ジアマッティ)をリーダーとした悪党の大群に襲われる。
妊婦の出産を助け、赤子と元妊婦を連れて逃げるスミスだったが、元妊婦は殺される。
赤子と共に逃げるスミスは、何度か赤子を捨てようとするが、命を狙われる赤子を見捨てる事は出来なかった。
馴染みの娼婦のドンナ(モニカ・ベルッチ)に助けを求めたスミスは、ハーツから逃げながら黒幕を探す。
様々な情報から、上院議員や銃を販売する社長が敵だと分かり、全員殺す。
ハーツも無事に殺す事が出来たスミスは、ドンナと赤子と再開するのでした。
シューテム・アップにストーリーは不要。

ストーリーを書くのがバカバカしくなった。
シューテム・アップを見る人で中身を気にする人はいないだろう。
頭を空っぽにしたい時に見る映画だから。
なのに微妙に分かりづらいストーリーにしたのが非常にもったいない。
赤子が命を狙われた理由。
大統領選に銃規制をマニフェストに掲げる議員は、病を抱えていてドナーが必要だった。
そして大量の精子を保存し、様々な女に子供を産ませていた。
銃を販売する社長はそれでは困る。
ハーツ、あいつの子供を全員殺せ。
って事で、赤子は狙われる。
でも、途中で議員は寝返る、、、
そんなんいらんて!
何でちょっと凝ろうとするの!
もっと単純でいいって。
こっちも真剣にストーリーを追う気ないんだから。
人参で人を殺すんでしょ?
オイルで滑りながら殺すんでしょ?
セックスしながら殺すんでしょ?
スカイダイビングしながら撃ち殺すんでしょ?
指に弾丸を挟んで暖炉の火を使って発砲するんでしょ?
スミスはめちゃめちゃ近くから撃たれてるのに当たらないんでしょ?
リアリティは求めてないんよ。
ストーリーはもっとシンプルに!
『アドレナリ』を見習って!
『シューテム・アップ』のまとめ。

頭を空っぽにして見る映画です。
冒頭から期待を裏切りません。
なんせ人参ですから。
そしてキャストの豪華さも忘れちゃいけない。
クライヴ・オーウェンの格好良さと可愛さが同居したキャラ。
あの激渋な人が、こんなおバカ映画に全力で取り組んでますからね。
ポール・ジアマッティのキャラも最高です。
全然強そうに見えない人がボスキャラですからね。
その辺がシューテム・アップに抜け感を出している。
激しく楽しいアクション、鳴り響くメタル音楽、空気の読めないキャラ設定。
やっぱりアドレナリンじゃねーか!
U-NEXTで配信中。
『シューテム・アップ』のキャストの他の映画。
クライヴ・オーウェン:『インサイドマン』/『キラー・エリート』
ポール・ジアマッティ:『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』/『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』
*本ページの情報は2019年2月時点のものです。
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