『オー・ブラザー!』☆☆☆☆☆☆ ずぶ濡れボーイズが全て! ネタバレ映画レビューブログ

オーブラザー ☆☆☆☆☆☆




オーブラザー

考えるな感じろ。

【ストーリー】

「ファーゴ」「ビッグ・リボウスキ」のコーエン兄弟がジョージ・クルーニー主演で描く痛快コメディ。“宝の山を求めて脱獄した3人の囚人が幾多の苦難を乗り越え手にした物は……”という内容の冒険譚。1930年代、アメリカ南部のミシシッピー州。エヴェレット、ビート、デルマーの脱獄3人組が探しているのは、昔エヴェレットが隠し置いた現金120万ドル。しかし、隠し場所はその後のダム建設で川底に沈んでしまっていた……。

【キャスト】

ジョージ・クルーニー:ユリシーズ・エヴェレット・マックギル

ジョン・タトゥーロ:ビート

ジム・ブレイク・ネルソン:デルマー

ジョン・グッドマン:片目の聖書セールスマン

ホリー・ハンター:ペニー・ウェーヴァリー

クリス・トーマス・キング:トミー・ジョンソン

チャールズ・ダーニング:バビー・オダニエル知事

デル・ペンテコスト:オダニエルJr.

マイケル・バダルコ:ジョージ・ベビーフェイス・ネルソン

ウェイン・デュバル

レイ・マッキノン

ダニエル・フォン・バーゲン

フランク・コリソン

【スタッフ】

監督:ジョエル・コーエン

製作総指揮:ティム・ビーヴァン/エリック・フェルナー

原作:ホメロス

脚本:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン

音楽:T=ボーン・バーネット

2000年 106分

<allcinema ONLINEより>

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オー・ブラザー!を理解できる人〜

オーブラザー

映画好きが好きな監督の1人。というか2人か。

コーエン兄弟の作品です。

シリアスからコメディまで幅広く手がける監督だけど、個人的に当たり外れが多い印象。

この監督の撮った物を理解出来なかったら映画好き失格みたいな所があるかもしれないけど、苦手な物は苦手。

『ノーカントリー』『バートンフィンク』『ファーゴ』は傑作だ。

でも、『ヘイル・シーザー』『バーン・アフター・リーディング』『サバービコン(脚本)』は全然駄目だった。

その当たり外れの大きい監督の作品で一番評価が難しいのがこの『オー・ブラザー!』

下敷きとなっているのがホメロスの書いたギリシャ叙事詩「オデュッセイア」

原作がホメロスって、、なんか凄い。ちょっと笑える。

このギリシャの叙事詩を知ってる人ー?

名前は聞いたことがあるって人は多いと思う。

でも内容を知っている人はほぼいないだろう。

だからかこの映画を理解するのは難しい。

ストーリーが繋がっているのかいないのか、、、様々な事が起こりたくさんの人が出てきます。

恐らく原作に出てきた人物やストーリーを現代(と言っても1930年代)に置き換えたり、様々な比喩表現があるんだろうけど理解出来る物が少ない。

この映画はだいぶこちらの教養が試される映画です。

全てを理解出来る人はこの上なく楽しい映画に違いない。

何故ならそのような細かい事を理解できなくても楽しめるぐらいだから。

メインキャスト3人の小ボケの連発や表情、振る舞いが大袈裟だけどくどくなく掛け合いのバランスが良い。

そして何よりもこの映画の良さは歌だろう。

1930年代のカントリー音楽なんて聞いた事がある人の方が少ないと思う。

それでも不思議と懐かしい気持ちにさせてくれて心地良いのだ。

サントラが全米で700万枚売れたのも納得である。

オー・ブラザー!は一応脱獄物

オーブラザー

冒頭、3人の囚人が脱走する。

エヴェレット(ジョージ・クルーニー)、ピート(ジョン・タトゥーロ)、デルマー(ティム・ブレイク・ネルソン)だ。

脱走した後に盲目のトロッコ運転手に会う。

そこで言われる事がこの映画を物語る。

「宝は手に入る 求めていた宝とは違うがな まずは旅をせんといかん旅の道は長く険しい 危険に満ちている しかし道中では美しいものに出会うだろう 旅の長さはわからないが どんな障害も恐れるな 運命はお前さんたちの味方だ 曲がりくねった道 くじけそうになる心 それでも前に進め さすれば魂は救われる」

川べりを歩いていると白い服を着た集団と出会い、ピートとデルマーは洗礼を受ける。罪がなくなったと無邪気に喜ぶ2人。

十字路で偶然出会った黒人はギターの為に悪魔に魂を売ったという。彼と一緒にお金の為にレコードの収録をする。

4人は”ずぶ濡れボーイズ“と名乗る。濡れたのはついさっき洗礼を受けた為。

道を歩いていると強盗のジョージ・ネルソンと遭遇。3人も次の街で強盗を手伝う事に。

川べりで3人の美女と遭遇。眠っている間にピートは連れ去られる。

ピートを失い2人になった後、詐欺師に出くわしお金を盗まれる。

街に繰り出した2人はたまたま入った映画館で囚人服のピートと遭遇。

ピートは女に売られていたのだ。

ピートを救った2人はまた3人で行動する。

そこでエヴェレットが衝撃の告白。「お宝はない」

脱獄の目的は元嫁の結婚を阻止する為だったのだ。

2人に文句を言われながらも結婚式に乗り込む3人。

そこでずぶ濡れボーイズとしてステージに登場。喝采を浴びる。

まさかの大人気に戸惑う3人。実は知らないうちに収録したレコードが爆発的ヒットしていたのだ。

最後は脱獄した時からずっと追われていた当局の者に捕まる。

首を吊られる直前に大洪水が起こり3人は助かりましたとさ。


書いては見たもののまるで意味が分からない。

列挙した出来事の1つ1つは話がほとんど繋がっていない。

それが合う合わないが出る所だと思う。

上記以外にもKKKが出てきたり、市長選に巻き込まれたりと内容は盛りだくさん。

この映画はストーリーを理解してるのかどうかさえ分からないのだ。

でも、そんなカオスな映画でも結婚式で歌うシーンは名場面だ。鳥肌が立つ。

ジョージ・クルーニーが歌う。その後ろで踊る2人。

このシーンは多幸感に溢れているのだ。

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オー・ブラザー!のイケてないのにイケてる3人。特にジョージ・クルーニー

オーブラザー

この映画の良い所は主人公3人の絶妙なバランスだろう。

一番抽象的な考え方が出来るからとリーダーを自認するジョージ・クルーニー。

髪型を維持するのが命。寝起きの一言は「髪は無事か?」最高です。

リーダーと認めたくない一番素直に感情を表すジョン・タトゥーロ。

一番とぼけてるが優しさ溢れるティム・ブレイク・ネルソン

この3人の距離感と掛け合いが最高なんです。

リアクションは大袈裟だし、クドイセリフだらけだけど、不思議とこの3人なら見ていられる。

何より、イケてるオジさん役ばかりのジョージ・クルーニーが全くイケてない役なのだ。そしてそれが似合う。

この映画が好きな人=この3人が好きって事なんだろう。

『オー・ブラザー!』のまとめ

オーブラザー

評価の分かれる作品です。

ストーリーを楽しむ人には向いてないと思います。教養がある人を除いて。

この映画だけでコーエン兄弟の向き不向きは分かりません。

彼らの中でも異色の作品です。

意味わからないけど楽しい。

ただ、劇中の歌が良いって事は誰でも分かる映画です。

1930年代のアメリカの雰囲気を味わうには最高の映画。

ジョージ・クルーニーはこの映画でゴールデングローブ賞主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)を受賞しています。

アカデミー賞には脚本賞と撮影賞でノミネート。

Netflixで配信中。

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『オー・ブラザー!』 のスタッフとキャストの他の映画

監督:コーエン兄弟:『ノーカントリー

ジョージクルーニー:『ゼロ・グラビティ』/『マイレージ、マイライフ』/『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜

ジョン・タトゥーロ:『ラウンダーズ

ティム・ブレイク・ネルソン:『シリアナ


*本ページの情報は2018年10月時点のものです。
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