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静かな潜入捜査官
【ストーリー】
1980年代。アメリカに入ってくるドラッグのほとんどが、コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルの組織を経由しているとされていた。危機感を募らせたアメリカ政府は、打倒エスコバルを目的にした大規模な潜入捜査に取り掛かる。捜査官としてキャリアを積んできたロバート・メイザー(ブライアン・クランストン)は、大富豪を装ってエスコバルの組織に接触。内部からの組織崩壊を進める彼だが、いつ正体を見破られるかという極度の緊張状態に置かれることで精神は疲弊し……。
【キャスト】
ブライアン・クランストン:ロバート・メイザー
ダイアン・クルーガー:キャシー・アーツ
ジョン・レグイザモ:エミール・アブレヴ
エイミー・ライアン:ボニー・ティシュラー
オリンピア・デュカキス:ヴィッキーおばさん
ベンジャミン・ブラット:ロベルト・アルケイノ
ユル・ヴァスケス:ハビエル・オコナー
エレナ・アナヤ:グロリア・アルケイノ
【スタッフ】
監督:ブラッド・ファーマン
製作総指揮:マーティン・ラシュトン=ターナー
製作総指揮:キャメラ・ガラーノ/ピーター・ハンプデン/ノーマン・メリー/ブライアン・クランストン/ロバート・メイザー
原作:ロバート・メイザー
脚本:エレン・ブラウン・ファーマン
音楽:クリス・ハジアン
2016年 127分
<シネマトゥデイより>
実在の潜入者ロバート・メイザーの実話!だけどこれが実話なのか?
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アメリカ大好き麻薬映画。
今回は潜入捜査官。
実話がベース。
原作を書いているロバート・メイザーの回顧録を映画化したもの。
だからリアルな描写が多いはずなんだけど、、どうなんだろ?粗くないか?都合良すぎないか?
と思うことが多々ありまして、、あまり乗れなかったです。
潜入捜査なのでバンバン派手なアクションとかもないし。
まあこれはしょうがないか。
主人公はほとんどピンチにならない。
緊張感を感じなかった。
全部うまくいくから。
珍しくピンチになったら都合よく相手が殺される。
でも、潜入先の、本来は敵であるカルテルの面々との友情が描かれてるのは新しいなと感じました。
冷静に考えてみれば、相手も麻薬を取り扱ってるだけで、普通に家族もいれば友人もいる。
ましてや信頼の置ける相手が少ない業界で、大きな仕事を一緒にするとなると、それなりの友情が芽生えてもおかしくないだろう。
潜入者にはそれが描かれていた。
ただの勧善懲悪映画ではない。
潜入者は登場人物が多い。誰の事言ってるんだ。
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ストーリーはめちゃめちゃ簡単に言うと、潜入捜査のベテラン、ロバート(ブライアン・クランストン)がコロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルを捕まえるべく潜入捜査をする。
資金洗浄を請け負ってる銀行や、物を輸出している人物など様々な組織の要人に接触、潜入。
最後は自身の結婚式に接触した要人を招待し、一網打尽に逮捕する。
ちなみにテレビでライブ中継。
こんな事がリアルに行われてたなんて考えられます?
たった30年前の話しですよ。これ。
ストーリーを簡単に説明しましたが、潜入者はちょっと人が多すぎる。
あと都合が良すぎる。
この手の映画は人が多くなりがちです。
警察組織、麻薬組織、銀行、チンピラ、、、
ちょっと誰の事言ってんだ?ってシーンがポツポツありました。
ストーリー自体は複雑じゃないのに混乱します。
さらに都合の良さ。
何度か敵組織に潜入捜査がバレそうになるのだが、都合よく殺されるんです。
本当に都合よく。
これは見なければ分からない。
ただラッキーなだけなんです。
実話ならしょうがないのか、、納得いかんけど。
もっとロバートが賢く立ち回ったり、ハラハラドキドキの頭脳戦とか、バチバチの肉弾戦とかないんかい!
ただ、ロベルト(ベンジャミン・ブラット)との友情が、、悲しかった。
これは予想外の展開だった。
相手組織の要人との友情なんて。
今までの映画だと、あったとしても表面だけ取り繕ってるだけで、心の底では敵は敵のままだった。
でも、この映画は違う。
ロバートはロベルトに捕まって欲しくなかった。
心から。
クライマックスの結婚式のシーン。
ここに行方を眩ましたロベルトが来ていた。
「来てくれて嬉しい だが 危険を避けて欲しくもあった」
「家族や友達がいない世界で生きる意味などない」
こんな会話の後に逮捕だ。
ロベルトの嫁は「裏切り者」と罵り発狂していた。
だがロベルトは悲しい表情をするだけ。
実は彼は裏切られるのが2度目なのだ。
1度目は『バリー・シール』トム・クルーズ主演で映画化された彼だ。
それで友人選びは慎重になっていた。
はずなのに、、2度目の裏切り。
ロベルト!人が良すぎる!麻薬組織に向いてない!
潜入者の最後は家族の元に帰るロバートが映し出される。
結婚しているのに潜入捜査のせいで家族に迷惑をかけ、偽装だが別の女性と結婚式まで挙げたのだ。
結婚記念日には相手組織の人と遭遇し、台無しになる始末。
このシーンはなかなか気分が悪い。
そんな彼が家族の元に戻る。
それはいい。
綺麗な終わり方。
だが、最後の最後。
誰々が禁固刑何年。
プライベートバンクが破綻などが語られる中である。
“ロバートは覆面捜査官を続け”
この一文。
まじか!まだ潜入するの?大丈夫?報復とか、、、
色々と心配になった一文であった。
潜入者はヒロインがいない所が良し!
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潜入者は無駄にヒロインがいない所が良かった。
ダイアン・クルーガーをヒロインと呼ぶには無理があるだろう。
年齢の意味じゃない。
潜入者は無駄に旬で綺麗で可愛い人がいない。
これって意外と珍しいですよ?
だから無駄な見せ場を作らずに済み潜入捜査のストーリーに集中出来た。
主演のブライアン・クランストンの檄渋の演技。
ダイアン・クルーガーの相変わらずの美しさ。
ジョン・レグイザモはマイケル・ペーニャそっくり。
ベンジャミン・ブラットの悲しみを帯びた表情。
全員良し!
『潜入者』のまとめ
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潜入捜査ではありますが、静かな映画です。
巧妙な頭脳戦や心理戦などを期待してたら裏切られます。
派手なバチバチのアクション、ありません。
それでも決してつまらなくないです。
なんせ潜入者は実話。
説得力があります。
都合良すぎるだろと思うシーンもありますが、、
『ボーダーライン』みたいな映画だと思ってみるとかなり物足りなく感じるので要注意!
ロベルトかわいそうだったな〜。もう人の事信じれないな〜。
PrimeVideo/Netflixで配信中。
『潜入者』のスタッフとキャストの他の映画
監督:ブラッド・ファーマン:『リンカーン弁護士』
ブライアン・クランストン:『ドライブ』/『30年後の同窓会』/『疑わしき戦い』
ダイアン・クルーガー:『イングロリアス・バスターズ』
ジョン・レグイザモ:『エージェント・ウルトラ』
ベンジャミン・ブラット:『デンジャラス・ビューティー』
エイミー・ライアン:『その土曜日、7時58分』
*本ページの情報は2018年10月時点のものです。
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