
こんな適当な脚本でも映画って出来るんだ。
【ストーリー】
ムーバー(念動力)の能力を持つニック(クリス・エヴァンス)のもとに、ウォッチャー(未来予知力)の能力を持つキャシー(ダコタ・ファニング)が現われる。キャシーはキラ(カミーラ・ベル)という女性を探し出すことを手伝ってほしいと頼むが、彼らは謎の政府機関“ディビジョン”が放った特殊能力者に命を狙われ始める。
【キャスト】
クリス・エヴァンス:ニック・ガント
ダコタ・ファニング:キャシー・ホームズ
カミーラ・ベル:キラ・ハドソン
クリフ・カーティス:フック・ウォーターズ
ジャイモン・フンスー:ヘンリー・カーバー
コリー・ストール:エージェントマック
【スタッフ】
監督:ポール・マクギガン
製作総指揮:グレッチェン・ソマーフェルド/デヴィッド・ボーラ/デイヴ・ヴァロー/エイミー・ギリアム/マイケル・オホーヴェン/スタン・ヴロドコウスキー
脚本:デヴィッド・ボーラ
音楽:ニール・ダヴィッジ
2009年 111分
<シネマトゥデイより>
なぜタイトルが”PUSH”、、一番近いのは”SPEC”

久しぶりにこんな映画を見た気がする。
B級映画でいいのかな。
キャストは豪華だしお金かかってそうだけど。
ただ、B級だとしても、、。。まあヒドイ。
よくこれで公開しようと思ったな。
誰も止めなかったのか?
それとも粗さを楽しむ映画なのか?
香港の町並みを楽しめばいいのか?
クリス・エヴァンスの広東語を褒めればいいのか?
まじでいい所を探す方が難しいぞ!
あっ1つありました。
監督の趣味を全面に押し出したダコタ・ファニングの衣装。
変態ですね〜完全に。
ミニスカートにロングブーツ。
この映画に一番近いのはSPECです。
日本のドラマの。
あれを2時間でまとめようとして失敗した感じです。
そりゃ無理だ。
まあ粗さが際立つ分、最後まで突っ込みながら見れるある意味楽しい映画ではあります。
あと一つ気になったのが、タイトルの”PUSH”
これは能力の一つなんです。
相手の記憶を操作出来るんですが、、主人公の能力じゃない!
そんなに活躍しない能力だし、、なんでこんなタイトルにしたんだろ。
PUSHの謎。超能力者が逃げまくる組織。それがディヴィジョン。

ストーリーの説明が難しい。簡単にまとめます。
超能力者の開発研究をしている政府組織ディビジョン。
かつて父親をディビジョンに殺されたニック(クリス・エヴァンス)の元に未来が見える能力がある女の子キャシー(ダコタ・ファニング)が訪ねてくる。
ニックは父親が殺される前に、女の子が尋ねてくる事を伝えられていた。
彼女を助けるようにとも言われていた。
ディヴィジョンから大事な物を盗んだ女(カミーラ・ベル)がいる。
それでディビジョンに囚われているキャシーの母親が助けられるのだと言う。
という事で、ディビジョン対ニック達が大事な荷物を巡りバトルをする。ちなみに上海のマフィア達も参戦する。
最後はニック達が荷物を無事に確保して終了。
めちゃめちゃ端折った。もお破綻しまくりなのだ。
突っ込んでいきます。
①母親は?
目的だった母親の救出。しません。荷物を手に入れて終了。
手段が目的になってるって!お母さんは?顔も出ないの?凄い能力者だけど捕まってるんだよね?
それが何でか気にならないの?目的を知りたくないの?助けたくないの?
②政府組織ディビジョン
超能力者の開発や人体実験を行ってるんだけどさ、逃げられすぎじゃないかね。
めちゃめちゃ潜りの能力者がいるんですよ。しかも香港に。
これが本当に不可解でして。みんな手を貸してくれるんです。しかも調度良い能力を。
物を変化させる能力。身を隠せる能力。記憶を消せる能力などなど、、
どんだけ逃げられてるんだよ!
どんだけ都合良い能力者が逃げてるんだよ!
③未来が見える能力の曖昧さ
未来が見える能力者が出てくるんだけど、これがまああやふやな訳でして。
未来を誰かに話すと変わってしまうかもしれないから絵に書いて見せる。この時点で、???
結局伝えてる訳だから未来変わるんじゃないの?とか。
未来が見えるので、敵の潜入先に行って殺そうとするんですよ。でも逃げられるんです。
読まれたか!みたいになってたけど、それは読めないのとか、、、
能力の強さに差があるってだけで片付けるには大分無理のある設定でした。
未来が見える人を2人も出すからこうなるんだよ。
④クリス・エヴァンス謎の効果音付き打撃。
クリス・エヴァンスの能力は物を念じただけで動かせる能力。
こいつがまあポンコツ能力者で最初はサイコロを転がす事すら苦戦します。一旦そこは置いておこう。
終盤、同じ能力者の敵と打撃戦になるのだが謎のエフェクトが多発するのだ。
敵を攻撃する度に能力使ってますよ!みたいな不思議な効果音とエフェクト。
いやいや、こいつの能力は物を動かすんじゃないの?
何で打撃戦で変な能力が開花されてんの?
しかもお互いあまりその打撃が効いてないし。笑いました。
意味わからん事が多発です。他にも色々あったけど覚えきれない。
見終わってから調べて見たら便利な一覧があったので添付します。
ウォッチャー:未来予知能力。関係する人間の知識・経験が変化する影響で、予知できる未来も常に変化するため、ウォッチャーのビジョンは頻繁に変更される。変更される結果を予測する力量も問われる。
ムーバー:念動力(サイコキネシス)。物質に直接接触しないで操作する能力。高レベルになると空気中の分子レベルで操作を行い保護フィールドを作成することが出来、自身の肉体の攻撃能力を強化することもできる。
プッシャー:記憶操作能力。他人に偽の記憶や感情・思考の注入を行う能力。高レベルになるとより多くの人数の操作を同時に行う事が出来、軍隊のように戦わせる事も可能となる。能力発動中は目の色などの印象が変わる。
ブリーダー:音による振動を放出する能力。ソニックバイブレーション。振動と音量により人や物を破壊する。
スニファー:サイコメトリー能力。匂いから物体に接触した人物の過去と現在を特定する。
シフター:一時的に物体の外観を変更し錯覚させる能力。劇中では500ドル札の大きさのただの紙を本物の500ドル札に見せていた。効果が持続する時間は能力者次第。
ワイパー:ターゲットの記憶の一部を削除する能力。
シャドー:ターゲットをスニファーなどの能力者からブロックする能力。高レベルになるとひとつのビル全てを隠す事ができるようになる。
スティッチャー:ターゲットの肉体を再構築する能力。癒すことも壊す事も自由に行える。
<wikipediaより>
いやいや、大分後付け!そんなん聞いてないって!
あと、この映画は何か展開に困ったら能力者を作ってという足し算で作っていったのかな?
それぐらいちょうど良い能力者が現れるのだ。
御都合主義のオンパレードである。
PUSHのダコタ・ファニングの格好に監督の趣味が出てる。

主演のクリス・エヴァンスは本当にキャプテン・アメリカの役があって良かったですね。
この映画だとまじで魅力ないです。
以前ブログで紹介した『フェイクシティ ある男のルール』でもそうでしたが、キャプテンになる前は何でこの人が主役なんだってぐらい特徴がない!髪型もダサい!アクションもひどい!
ダコタ・ファニングが唯一の見所。
すっかり大人になりました。
多分この時15歳。
派手な髪色にミニスカートにロングブーツ。
監督!ちょっと性癖がバレますよ!あからさますぎですよ!
こちらが注意したくなるような格好です。
一見の価値ありです。
女性は興味ないと思いますが、、、
『PUSH 光と闇の能力者』のまとめ

ポテチを食べ、コーラを飲み、吹き替えで突っ込みながら見るのが一番ちょうど良いでしょう。
スマホもいじっていいです。
真剣に見るような映画ではないので。
まあ派手な超能力バトル物が好きな人は楽しめるんじゃないでしょうか。
大声で人を殺せる能力がなんか間抜けで笑えます。
サングラスをかけてるんだけど、能力を使う時は外します。
いや、目は関係ないじゃん!!!!!
U-NEXT/PrimeVideo/Netflixで配信中。
『PUSH 光と闇の能力者』のスタッフとキャストの他の映画
監督:ポール・マクギガン:『ラッキーナンバー7』
クリス・エヴァンス:『フェイクシティ ある男のルール』/『ルーザーズ』
ダコタ・ファニング:『マイ・ボディガード』
*本ページの情報は2018年10月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。