最後はちょっと驚いた。
【ストーリー】
麻薬に汚染され、警察組織にも腐敗がはびこる街ニューヨーク。刑事ジョン・シャフトは、黒人学生殺害の容疑でウォルターを逮捕する。しかし、ウォルターの父親は有名な不動産王で金の力で保釈、そのまま海外逃亡してしまう。それから2年、ウォルターが極秘に帰国してきたところを再逮捕することに成功したシャフトだったが、またしても保釈が成立。金に動く司法制度に絶望したシャフトはついに、組織を離れ孤独な戦いを開始するのだった。
【キャスト】
サミュエル・L・ジャクソン:ジョン・シャフト
ヴァネッサ・ウィリアムズ:カーメン・ヴァスケス
ジェフリー・ライト:ピープルズ・ヘルナンデス
クリスチャン・ベイル:ウォルター・ウェイド・Jr
バスタ・ライムズ:ラサーン
ダン・ヘダヤ:ジャック・ロセリ
トニ・コレット:ダイアン・パルミエリ
リチャード・ラウンドトゥリー:アンクル・ジョン・シャフト
【スタッフ】
監督:ジョン・シングルトン
製作総指揮:ポール・ホール/スティーヴ・ニコライデス/アダム・シュローダー
原作:アーネスト・タイディマン
脚本:リチャード・プライス/ジョン・シングルトン/シェーン・サレルノ
音楽:デヴィッド・アーノルド
2000年 99分
<allcinema ONLINEより>
シャフトは黒いジャガーのリメイク。なんと続編も。
この映画は1971年に制作された『黒いジャガー』のリメイクです。
黒いジャガーは2本の続編が作られ、ドラマシリーズも作られた人気作品。
さらにこんな作品でもあります。
ブラック・パワー・ムービー(黒人パワーを肯定的に捉え、黒人の観客層にアピールする映画)の中でも中心的な評価を受けている作品である。
<Wikipediaより>
っで、『シャフト』
困った。
特に書く事がない。
失礼だけど言わせてもらいます。
めちゃめちゃ古臭い。
テレ東のお昼がよく似合う。
多分、黒いジャガーを観た人なら懐かしいって感じで楽しめるのだろう。
ただ、そうじゃない平成生まれの僕にはキツかった。
冒頭から嫌な匂いはプンプンしていた。
当時へのオマージュが込められてるのか、古さを全面に出してくる。
そこに現れるは粗暴な黒人警官。
生意気な白人犯人。
黒人売人。
汚職警察官。
これだけで推測出来る内容だ。
懐かしさを楽しむ映画を見るには僕はまだ若すぎた。
ただ、こんな作品でも続編が製作中みたいです。
主演は変わらずサミュエル・L・ジャクソン。
Netflixが製作に携わるみたいなので、、、おそらく地雷案件でしょう。
予告はもう見れるので、気になった人は是非!
シャフトのストーリー(ネタバレ)
ある高級レストランで黒人が殺される。
駆けつけた警官のシャフト(サミュエル・L・ジャクソン)は、被害者と揉めていた白人のウォルター(クリスチャン・ベイル)を逮捕する。
ウォルターは逮捕をされるが余裕の表情だった。
ウォルターの父親は不動産王で金持ち、そして犯行現場を目撃したウェイターのダイアンも脅していた。
政治力に物を言わせた裁判で、判事は保釈を認める。
ウォルターは保釈中に国外に逃亡するのだった。
2年後、アメリカに帰ってきたウォルターを緊急逮捕したシャフト。
だが、またも裁判では保釈されてしまう。
ウォルターを有罪にするには、唯一の目撃者のダイアンが必要だった。
だが、ダイアンは身を潜めていた為、行方が分からなかった。
ウォルターもダイアンの存在が邪魔だった為、街を牛耳るピープルズ(ジェフリー・ライト)に殺しを依頼する。
シャフトは様々な伝手を使い、ダイアンの行方を探し当てる。
ピープルズも汚職警官や部下を使いシャフトの後を追う。
ダイアンの確保したシャフトだったが、ピープルズに乗り込まれる。
だが、ピープルズを返り討ちにし、ダイアンを守るのだった。
裁判当日、余裕の表情で現れるウォルター。
それを見るシャフトとダイアン。
裁判所に入る直前、ウォルターは被害者男性の母親に撃ち殺されるのだった。
シャフトのラスト!えっっっ!?撃ち殺すの??
ストーリーはめちゃくちゃ雑にまとめました。
詳しく書くような話じゃない。
差別主義の白人が黒人を殺害する。
暴力人情警官シャフト登場。
街を牛耳る黒人ギャングと差別主義白人が手を組む。
シャフトがギャングを殺害。
差別主義白人は被害者の母親によって殺害。
ただ、これだけの話です。
最後は驚いた。
まさか被害者の母親が犯人を殺すなんて、、、
この映画は、事件唯一の目撃者の証言が必要になり、彼女を探すのがメインです。
シャフトとギャング&白人が彼女を巡って争います。
それほど重要な役割だったのです。
差別主義の白人を牢屋にぶち込むため。
その為にシャフトは警察を辞める覚悟で違法な捜査をしています。
ギャングの伝手を使い情報を集めたり。
時には、汚職警官ではあるものの、同業者を殺しています。
そこまでしてでも、シャフトは犯人を牢屋に入れたかった。
何故なら被害者は黒人だから。
シャフトの周りには黒人の仲間が沢山いた。
彼らはそのコミュニティを大事にしていた。
だから、殺すのではなく、捕まえたかったのだ。
正式に裁かれるべきだと考えていたのだ。
それなのに、、、
シャフトが被害者の母親を群衆の中から招きます。
「証言する人もいるから、今度の裁判は大丈夫」的な事を言います。
頷く母親。
なのに、、、撃つなよ!!!
我慢できない気持ちは分かるけどさ、、、
シャフトもあーあみたいな表情してるけど、、、止めろよ!
薄々気づいてたんだけどなって表情なんだよ!
このラストは衝撃だった。
そして、あまり気分良くはなかった。
『シャフト』のまとめ。
主演のサミュエル・L・ジャクソンはシャフトにぴったりです。
口が悪く、すぐに手が出るけど、情に厚い。
この頃は凄い痩せている事に驚く。
差別主義者でボンボンの白人はクリスチャン・ベイル。
小物感が満載です。
情けなく、怖くなく、頭も良くない。
街を牛耳るギャングにはジェフリー・ライト。
小物以下です。
でも、このキャラはちょっと良かった。
こんなにもギャングなのに悪さを感じさせないキャラは見れないかも。
最後の呆気なさも扱いの悪さを物語っています。
なかなか豪華なキャストですが、この映画を救う事は出来なかった。
ストーリーの薄さ、キャラクターの薄さ、最後の呆気なさ。
懐かしさを楽しむ以外の楽しみ方が見つからなかった。
PrimeVideoで配信中。
『シャフト』のキャストの他の映画。
サミュエル・L・ジャクソン:『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』
クリスチャン・ベイル:『マネー・ショート 華麗なる大逆転』/『ザ・ファイター』
ジェフリー・ライト:『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』/『クライシス・オブ・アメリカ』
*本ページの情報は2019年2月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。