ハートフル映画なんだろう。多分。
【ストーリー】
1977年ミネソタで、母親を事故で失いおばに引き取られた少年ベン(オークス・フェグリー)は、母の遺品の中に実父につながる手掛かりを発見する。その50年前の1927年ニュージャージーで、聴覚障害のローズ(ミリセント・シモンズ)は両親の離婚後、厳しい父親と暮らしていた。いつも一人ぼっちの彼女は、憧れの女優の記事をひそかに集めており……。
【キャスト】
オークス・フェグリー:ベン
ミリセント・シモンズ:ローズ
ジュリアン・ムーア:リリアン・メイヒュー
ミシェル・ウィリアムズ:エレイン
ジェイデン・マイケル:ジェイミー
トム・ヌーナン:ウォルター
コーリー・マイケル・スミス:ウォルター
【スタッフ】
監督:トッド・ヘインズ
製作総指揮:ブライアン・ベル
原作:ブライアン・セルズニック
脚本:ブライアン・セルズニック
音楽:カーター・バーウェル
2017年 117分
<シネマトゥデイより>
ワンダーストラック=驚きと幸せの一撃。
この映画のタイトルのワンダーストラック。
意味は「驚きと幸せの一撃」
全くもってよく分からないタイトルだ。
そしてワンダーストラックに全くハマらなかった。
何が驚きと幸せの一撃だ!一ミリもそんな所なかったじゃないか!
雷が落ちて耳が聞こえなくなるというとんでもない理屈には驚いたけど。
耳聞こえないのに普通に言葉を話すし。
相手の声も都合の悪い時だけ聞こえないていにするし。
もしかして最後のジオラマの事か?
あれは本当に凄かった!多分CGじゃないはず!
でもそれがどうしたって感じだし。
ワンダーストラックって本が出てくるけど、別にキーになっている訳でもなく。
カンヌでは上映後に3分間のステンディングオベーションがあったみたいだ。
意識高い系の人が好きそうな映画ではある。
映像が美しいよね、無声映画の質感が、字幕を出さない所もいいよね、、、
映画を芸術と捉えられる人なら楽しいかもしれない。
映画は楽しい物だと思っている僕には良さが分からなかった。
ワンダーストラックは過去と未来の交錯。っで?
ワンダーストラックは2つの時間軸が交互に移される。
ローズ(ミリセント・シモンズ)が主役の1927年の物語。
ベン(オークス・フェグリー)が主役の1977年の物語。
ローズは耳の聞こえない少女で、厳しい父親に育てられていた。
ローズはそんな状況に耐えかね家出をする。
憧れの女優で母親のリリアン・メイヒュー(ジュリアン・ムーア)に会う為だ。
舞台にこっそり忍び込み会いに行ったはいいが、メイヒューに拒絶される。
行き場を失ったローズは兄を頼りに博物館に行く。
そこで仕事を得たローズは大人になり結婚をし子供も授かる。
ローズの息子のダニーは博物館のジオラマ設計主任になる。
ダニーは調査の為に湖に行き、調査の協力を頼んだ図書館員が持っている小屋を借りた。
その図書館員とダニーは愛し合う。
だがダニーは体が弱く調査の数年後に死んでしまったのだった。
ベンは狼に追われる夢でうなされてていた。
彼の母親は図書館員で最近交通事故で亡くなったばかりだった。
叔母の家に泊めてもらっていたが従兄弟とは折り合いが悪く居心地の悪い思いをしていた。
元々住んでいた近くにある家の明かりが灯っている事に気づいたベンは慌てて家に行く。
だが、そこにいたのは従兄弟だった。
久しぶりに元の家に戻ったベンは部屋を見ているとワンダーストラックという本を見つける。
そこには栞が挟まっていて、「エレイン 待っているよ 愛を込めて ダニー」と書かれていた。
母親のエレインは父の話を全くしてくれなかった。
ベンが問いただしても、その時が来たらと濁すばかり。
その栞に書かれた電話番号に電話をすれば何か父親への手がかりが掴めるかもしれないと考えたベン。
だが、電話の最中に雷が電線に落ち、コードを伝ってベンは感電してしまう。
起きたら病院にいたベンは命に別状はないものの、耳が聞こえなくなっていた。
そんな彼は病院から抜け出し父親を探しに行く。
手がかりの本屋は移転してしまっていたが、移転先で偶然耳の聞こえないおばさんと出会う。
彼女の名前はローズ。
ローズはベンが持っていたワンダーストラックの本を見て何かに気づき、母親が死亡した記事を見せると確信を持った。
そこからベンに自分の息子でありベンの父親でもあるダニーの話を聞かせてあげました。
文章だと伝わりづらい映画だ。
そしてワンダーストラックのストーリーは面白くない。
過去と現在が交錯する話しなんだけど、90分間交わらない。ちなみにこの映画は117分。
そして交わった所で何か大きな衝撃がある訳ではない。
ベンは父親を探しに行ったけど、結局死んでいましたってだけだ。
そこに何か壮大なドラマがあった訳でも、ベンに言葉を残しているとかもない。
ただ、ダニーが父親だったって事実があっただけ。
90分間も引っ張っといてそれはないだろ。
それまでめっちゃつまらないのを我慢して見てきたのに、、拍子抜け。
ローズの話はもっとつまらない。
母親に会いに行ったら迷惑がられたってだけ。
簡単に言うとこれだけです。
耳の聞こえない設定だからずっとセリフはない。
ローズ以外の人が話していてもバックの音は流れるけど会話は無音で字幕すら入らない。
ローズは手話も覚えていないから手話での会話も何か分からない。当然字幕も出ない。
これは1927年の無声映画の雰囲気とローズの世界を表す為の手法なんだろうけど不親切すぎたかなと思う。
その言葉が分かった所で何か大きな変化がある訳ではないんだけど、見ていて退屈だった。
この映画は空気感、時代感を上手く表現しているのかもしれない。
でも、それがどうしたと思ってしまう。
こだわりは分かったけど、それが楽しさに繋がるかは別でしょ。
ワンダーストラックの凄い所はラストのジオラマ。
キャストは良かったんだけど、映画に入り込めなかったのであまり印象に残っていない。
ジュリアン・ムーアの一人二役は良かったけど!
ただ、何より凄いと思ったのはラストシーンのジオラマ。
これがストーリーに大きく影響を与えている訳ではないけど、単純に凄い!
足元気おつけて!ってこっちがハラハラする。
そんなシーンが印象に残っている時点で全く映画に集中していない事がわかる!
『ワンダーストラック』のまとめ
画で見せる映画が好きな人は楽しめると思います。
ストーリーは大分物足りないですが、特に不備がある訳でもありません。
ただ、引っ張りすぎたなとは思いますが、、
1927年の無声映画が終わり、トーキー映画が始まるという看板を見た時のガッカリしたローズの表情。
耳の聴こえない人はそうなのかとハッとした。
これは演じているミリセント・シモンズが実際耳が聴こえない人だからの説得力のある表情だった。
PrimeVideoで配信中。
『ワンダーストラック』のスタッフとキャストの他の映画
監督:トッド・ヘインズ:『キャロル』
ジュリアン・ムーア:『ジュリアン・ムーア おすすめ映画ランキングまとめ』
ミシェル・ウィリアムズ:『マンチェスター・バイ・ザ・シー』/『ブルーバレンタイン』
*本ページの情報は2018年11月時点のものです。
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