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M・ジョーダンはバスケ、C・マンソンは人殺し、僕はしゃべる。
【ストーリー】
タバコ研究アカデミーのPRマン、ニック(アーロン・エッカート)は、日々マスコミ相手に、禁煙VS.喫煙の激戦を繰り広げていた。彼の天敵のフィニスター上院議院(ウィリアム・H・メイシー)は、タバコのパッケージにドクロ・マークを記載する法案成立を熱望。そんな折、彼は大ボス(ロバート・デュヴァル)の命を受けハリウッドに飛ぶ。
【キャスト】
アーロン・エッカート:ニック・ネイラー
マリア・ベロ:ポリー・ベイリー
デヴィッド・ケックナー:ボビー・ジェイ・ブリス
キャメロン・ブライト:ジョーイ・ネイラー
ロブ・ロウ:ジェフ・マゴール
アダム・ブロディ:ジャック・バイン
サム・エリオット:ローン・ラッチ
ケイティ・ホームズ:ヘザー・ホロウェイ
ウィリアム・H・メイシー:フィニスター上院議員
J・K・シモンズ:BR
ロバート・デュヴァル:ザ・キャプテン
コニー・レイ
トッド・ルイーソ
ジェフ・ウィツキー
【スタッフ】
監督:ジェイソン・ライトマン
製作総指揮:ピーター・シール
製作総指揮:イーロン・マスク/マックス・レヴチン/エドワード・R・プレスマン/ジョン・シュミット/アレサンドロ・キャモン/マイケル・ビューグ/
原作ジ:クリストファー・バックリー
脚本:ジェイソン・ライトマン
音楽 :ロルフ・ケント
2005年 93分
<シネマトゥデイより>
サンキュー・スモーキングはジェイソン・ライトマンのデビュー作!
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以前このブログでも紹介した『マイレージ、マイライフ』のジェイソン・ライトマンのデビュー作です。
傑作コメディです。
コメディですが全く下品じゃない。
物凄いスマートなコメディ。
サンキュー・スモーキングはタバコ業界のロビイストの話し。
ロビイスト?
特定の主張を有する個人または団体が政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動である。
<Wikipediaより>
日本にはない職業なので、馴染みが薄いかもしれない。
でも、楽しめるから安心してください。
ディベートの文化が根づいているアメリカで、職業としてロビイストを選んでいる主人公。
まあ口が立つし、頭も切れる。
「M・ジョーダンはバスケ、C・マンソンは人殺し、僕はしゃべる」
これは最後のセリフ。
単純にカッコいい。
タバコ業界の為に戦っているというよりも、言い負かす事に楽しみを見出している。
見る人によっては嫌な奴と思うかもしれない。
でも、好きな人は好きなはずだ。
どう考えてもタバコが体に良い影響を及ぼすはずがない。
周りにも迷惑をかける。
でも、彼は擁護しなければならない。
こんな絶望的な状況でも、意気揚々と話す様は憧れすら抱いてしまう。
サンキュー・スモーキングのストーリー(ネタバレ)
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タバコ研究アカデミーの主席スポークスマンのニック(アーロン・エッカート)は日々、タバコの健康被害を訴える団体などから、業界を守るために舌戦を繰り広げていた。
ついたあだ名は情報操作の王。
嫌煙家の上院議員フィニスター(ウィリアム・H・メイシー)はタバコのパッケージにドクロマークをつけようとしている事をニュースで知り、売上低迷を防ぐために映画の力を借りる事を思いつく。
ハリウッドに飛び、映画プロデューサーとタバコのシーンを盛り込む事で合意したニックは意気揚々と地元に帰る。
あるテレビ討論番組中、ニックは脅迫を受ける。
すると後日誘拐されたニックは体中にニコチンパッチを張られ、命の危険に晒されるのだった。
さらに、ニックを取材していた美人記者のヘザー(ケイティ・ホームズ)によって、ピロートークで話していたオフレコの数々が記事になってしまい、ニックは会社からクビを宣告される。
意気消沈したニックだったが、息子のジョーイによってやる気を回復する。
ジョーイはニックの事を尊敬し神だと思っていた。
だからこそニックを焚き付けたのだ。
ニックはフィニスターが開いたドクロマークについての公聴会に出席する。
そこで、見事にフィニスターを言い負かしたニックは再び仕事に戻るように上司に言われる。
だが、ニックはその申し出を断り、自身の会社を立ち上げるのだった。
サンキュー・スモーキングは不謹慎だけどニヤニヤしてしまう。
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ストーリーはだいぶ端折りました。
タバコ業界の為に喋る→命の危険に晒され、記者にも裏切られる→会社をクビに→最後は勝つ。
王道ストーリーです。
なんて分かりやすい。
なんて面白い映画なんだ。
ただ、サンキュー・スモーキングは人によっては不快に思うでしょう。
ロビイスト達はめちゃめちゃ不謹慎なのだ。
ニックがロビー活動をするタバコ業界の他に、アルコール業界、銃器業界のロビイストが毎週会合を開く。
名付けて”MOD特捜隊”(Merchant of Death 死の商人達)
自分たちの業界が年間何人殺しているかなどを自虐的ではあるが自慢する。
これを笑えるか笑えないかで、サンキュー・スモーキングを楽しめるかどうかが決まる。
ロビイスト達は自分の業界の事をどう思っているかの本心は描かれない。
ただ、全員が仕事としてロビイストを全うしているのだ。
それが才能だから。
サンキュー・スモーキングは非常に勉強になる。
論理のすり替え、言い回し、誰を味方につけるのか。
やっている事が正しいか正しくないかは見る人の価値観によって変わる。
だけど、話すことを仕事としている人は勉強になる映画です。
サンキュー・スモーキングのアーロン・エッカート。
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サンキュー・スモーキングのアーロン・エッカートは完璧なはまり役。
普通にしていても漂ってくる胡散臭さ。
息子を見る時の優しい目。
相手を言い負かす事に楽しみを見出している悪戯心。
トゥー・フェイスしか知らない人はサンキュー・スモーキングを見てください。
他にも地味に豪華なキャストが脇を固めます。
マリア・ベロやJ・K・シモンズやロバート・デュヴァルなど。
失礼かもしれないけど派手ではない。
でも、それがサンキュー・スモーキングのトーンによく合っていた。
『サンキュー・スモーキング』のまとめ。
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ロビイストの映画?
って人もとりあえず見てください。
何も知らなくても楽しめますから。
ただの職業映画ではなく、父と子の絆にもグッときます。
ニックが攫われた後にやられた事はサンキュー・スモーキングならではで笑えた。
ニコチンパッチを体中に貼られるなんてね。
他の映画では見る事は出来ないでしょう。
ジェイソン・ライトマンの作品で1番好きな映画です。
U-NEXTで配信中。
『サンキュー・スモーキング』のスタッフとキャストの他の映画
監督:ジェイソン・ライトマン:『マイレージ、マイライフ』
マリア・ベロ:『ヒストリー・オブ・バイオレンス』
*本ページの情報は2019年2月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。