『ラ・ラ・ランド /LA LA LAND』☆☆☆☆☆☆☆☆ 批判する人は見方を間違えてると思う。ネタバレ映画レビューブログ

ラ・ラ・ランド /LA LA LAND ☆☆☆☆☆☆☆☆




ラ・ラ・ランド /LA LA LAND

批判する人は見方を間違えてると思う。

【ストーリー】

何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。

【キャスト】

ライアン・ゴズリング:セバスチャン(セブ)

エマ・ストーン:ミア

ジョン・レジェンド:キース

ローズマリー・デウィット:ローラ

ソノヤ・ミズノ:ケイトリン

J・K・シモンズ:ビル

【スタッフ】

監督/脚本:デイミアン・チャゼル

2016年 128分

ラ・ラ・ランドはミュージカル映画が苦手な人ほど見て欲しい。

ラ・ラ・ランド /LA LA LAND

この映画がつまらなかったと言っている人は幾つかに分類される。

①ミュージカル映画が大好きで、過去の物もほとんど見ている人。

②音楽に詳しい人。演奏や技術の部分で。

③世の中を斜に構えてる人。

④ハッピーエンドしか受け付けない人。

ざっとこんな感じかなと。


ミュージカル映画が大好きで、過去の物もほとんど見ている人。

これはしょうがない。

人は誰しも最初に衝撃を受けた作品を越えられないものである。

過去を美化していると言っていいかもしれない。

特にミュージカル映画となると、普通の映画と比べると作られている本数自体が少ない。

さらにその中で名作と呼ばれる映画は相当に出来がいいのだ。『雨に唄えば』や『ウエスト・サイド物語』なんて学校で見せられるぐらいに。

なので、過去と比べられるとこの映画は分が悪い。


②音楽に詳しい人。演奏や技術の部分で。

これもしょうがない。何なら可哀想だ。

どうしてもライアン・ゴズリングの演奏が気になる人がいるのだ。

でも気持ちは分かる。野球やってた人が野球ドラマで俳優の投げ方に違和感を覚えるのと一緒で、ストーリーとかは置いといてそっちに目がいってしまう。

ただ、ライアン・ゴズリング本人が弾いてるからこそ写せる映像がある。プロが弾けば良かったという意見は的外れだと思う。

ビッグバンドに混ざって楽しそうに弾いている表情を見てくれ。これも実際に弾いているからこその表情なのだ。

なので、目を瞑って見てほしい。というか努力を評価してくれとも思う。


③世の中を斜に構えてる人。

こういう人は話題になった作品を基本的に否定するので無視。粗探しが好きなのだ。

楽しめないのは好みがあるからしょうがないけど、否定はするな。


④ハッピーエンドしか受け付けない人。

ハッピーエンドじゃないから嫌だという人がいるが、世の中ハッピーエンドにならない事の方が多いでしょ?

というか、これはこれでハッピーエンドなんじゃないのかな?と思います。


この映画は上記以外の方みんなにおすすめです。

という事は8割か9割ぐらいの人は楽しめるはず。

ストーリーも分かりやすく、ただの恋愛ミュージカルかと思いきや、夢と現実の厳しさを伝えつつ綺麗に締めくくります。

ミュージカル映画ではあるが、急に歌って踊っての部分は序盤こそ多いものの中盤〜終盤は少なく、

ラストのシーンで、あっっそういえばミュージカル映画だった。と忘れてたほどでした。

それが良いか悪いかは置いといて。なので普段ミュージカルは見ない人や苦手な人こそ見てほしい映画です。

個人的に好きなシーンは歌って踊っての部分ではなく、

ジャズピアニストを目指すライアン・ゴズリング演じるセブが、好みではないバンドのピアノマンとして初めて演奏するシーン。

このバンドのリーダー(ジョン・レジェンド)も本当にやりたい音楽ではないんだと思う。

ジャズにMPCやシンセサイザーなんて。

それでも彼には彼なりの理由でこの音楽をやる理由がある。それをセブに伝える場面。

「”ジャズを救う”なんて誰も聴かなきゃ始まらない。お前は救ってないぞ。

ライトハウスで老人相手に演奏してた。若い客はいたか?

ケニー・クラークやモンクにこだわるが、彼らは革命児だ。

革命を起こすなら伝統に固執するな。過去にしがみつくなよ。ジャズは未来だ」

この場面は熱くなった。

ラ・ラ・ランドはライアン・ゴズリングが悪いんじゃない。

ラ・ラ・ランド /LA LA LAND

エマ・ストーンが良すぎたのだ。

なんたってアカデミー賞主演女優賞を受賞したのである。

これは男目線だからかもしれないが、見た人全員がエマ・ストーンに恋をする。

抜群に可愛いのだ。

コーヒー屋の店員も、青いドレスも。

身近な可愛さが魅力だと思う。

ハリウッドの女優さんだと、例えばアン・ハサウェイやスカーレット・ヨハンソンなど可愛い女優さんはたくさんいる。

ただリアルに感じないのだ。

作り物めいている気がして。

そこでエマ・ストーンである。

こんな可愛い人は当然身近にはいない。

でも何故か身近に感じる。

田舎感があるというか。

いそうだなと。

これは不思議な魅力だと思う。

さらにミュージカルの部分でもライアン・ゴズリングよりも明らかにセンスがある。

これはライアン・ゴズリングが可哀想だ。

何も悪くない。

カッコイイ。

ピアノの演奏も自分で弾いてるし。

上手い下手は置いといて。

『ラ・ラ・ランド /LA LA LAND』のまとめ

ラ・ラ・ランド /LA LA LAND

素直な気持ちで見てほしい映画だ。

華やかで明るくて楽しくて悲しくて。

様々な感情が楽しめる。

エンディングは賛否両論あるが、賛否はあっていいと思う。

僕はこのエンディングで良かったと思っている。

ハッピーエンドじゃないと言う人がいるが、これもハッピーエンドじゃないかなと。

確かにライアン・ゴズリングとエマ・ストーンがくっつけば綺麗な終わり方だっただろう。

でも、二人は本来の夢を叶えたのだ。

本物のジャズバーを開く。

女優になるという。

それぞれの夢に向かう過程ですれ違い、別々の道を歩むことになっただけで。

監督のデイミアン・チャゼルは過去の様々なミュージカルへのオマージュをこの映画に込めているが、

それを知らなくても十分に楽しめる映画です。

夢を追う苦悩と、好きなことをする事の喜び。

散々エマ・ストーンを褒めておきながらだが、ライアン・ゴズリングがビッグバンドに混ざってピアノを弾いてる時の表情を僕は忘れられない。

ちなみに、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの共演は3回目。

PrimeVideoで配信中。 

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*本ページの情報は2018年11月時点のものです。
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