ブラックが過ぎる。
【ストーリー】
子供向けテレビ番組で人気の着ぐるみキャラクターを演じるスター、レインボー。彼はある日、賄賂がらみの疑惑が発覚し、番組を解雇されてしまう。レインボーの恋人で番組のディレクターも務めるノラは、急遽代役探しを余儀なくされる。こうして抜擢されたのは、クリーンなイメージのスムーチー。彼の演じる派手な紫のサイは瞬く間に人気者となり、子供たちの心を掴んでいった。その上、恋人ノラまでもスムーチーに奪われたレインボー。そこで彼は復讐の鬼と化し、スムーチーの暗殺を計画するのだが…。
【キャスト】
ロビン・ウィリアムズ:レインボー・ランドルフ
エドワード・ノートン:スムーチー
キャサリン・キーナー:ノラ
ダニー・デヴィート:バーク・ベネット
ジョン・スチュワート
パム・フェリス
ダニー・ウッドバーン
ハーヴェイ・ファイアスタイン
クレイグ・エルドリッジ
【スタッフ】
監督:ダニー・デヴィート
脚本:アダム・レズニック
音楽:デヴィッド・ニューマン
2002年 109分
<allcinema ONLINEより>
デス・トゥ・スムーチーは納得の日本未公開!
デス・トゥ・スムーチーはキャストは豪華なのに日本未公開!
でも納得です。
ロビン・ウィリアムズ/エドワード・ノートン/キャサリン・キーナー
そして監督はダニー・デヴィート。
何とも言えない豪華さだ。
好きな人は好きな、、うん。これ以上言うのは止めよう。
デス・トゥ・スムーチーが何で日本未公開だったのかは正確には分からない。
ただ、恐らく公開していても流行る事はなかっただろう。
何故なら日本人が苦手(多分)なブラックコメディだからだ。
しかもブラック成分が多め。
ピンクのサイの着ぐるみが主人公。
それにレインボーカラーのキラキラした服装の敵役。
そこに加わるマフィア達。
子供番組のMCは裏金をもらい逮捕。
子供番組でチ○コの形をしたクッキー。しかもズル剥け。
パンチドランカーのお友達は射殺。
ナチの集会。
下品でリアルな下ネタ。
この他にも細かいブラック要素が満載。
このコメディ映画は完全に大人向けだ。
でも、テイストはホームアローンを見ている時と近い。
この絶妙なアンバランスさを楽しめるかどうか、、
この文化は日本にないなとは思います。
デス・トゥ・スムーチーのストーリー(ネタバレ)
子供向け番組で絶大な人気を誇っていたレインボー・ランドルフ(ロビン・ウィリアムズ)
彼はFBIの囮捜査によって裏金を貰っている所を逮捕される。
番組ディレクターのノラ(キャサリン・キーナー)は急遽代役を探す事に。
そこで白羽の矢が立ったのがスムーチー(エドワード・ノートン)
スムーチーは人気はなかったが、クリーンなイメージという事で起用を決断する。
ピンクのサイの着ぐるみを纏ったスムーチーはあっという間に大人気に。
一方番組を奪われたランドルフはスムーチーに恨みを抱くように。
スムーチーとノラは番組作りで衝突を繰り返す。
あまりにも純真無垢なスムーチーにノラは戸惑うが、そこに惹かれ出す。
スムーチーの人気にあやかろうとマフィアの連中が怪しい動きをしだす。
マフィア達はスムーチーを使って金を稼ごうとスケートショーを企画する。
だが、純粋無垢なスムーチーは金稼ぎの為のショーを拒否。
マフィア達はスムーチーを脅す為に様々な事をする。
そこにランドルフも加わりスムーチーを襲いに行く。
だが、そこでもスムーチーの純粋さによりランドルフは救われ和解する。
最後、スムーチーは慈善事業の為に無償でアイスショーを開く。
そこに現れたのが殺し屋。
芸能代理人がスムーチーを殺して、新しいキャストを売り出そうと計画したのだ。
スムーチーが撃たれる寸前、ランドルフが殺し屋を見つけ何を逃れたスムーチー。
殺し屋はスムーチーに恩のあるマフィアに制裁を受けました。
デス・トゥ・スムーチーのストーリーを見ても良さは伝わらない。
上の文章を書く前から分かっていた。
こんなん文字じゃ伝わらん!
だからだいぶ端折ってます。
手抜きです。
コメディのあらすじほどつまらない物はないでしょ。
デス・トゥ・スムーチーは純粋無垢のスムーチーと捻くれ倒したランドルフの対決が描かれる。
対決と言うよりもランドルフの一方的な復讐だ。
自ら失脚し、勝手に恨み、復讐する。
身勝手だ。
番組中に出てくるクッキーをチ○コの形に変える。
こんな復讐ある?
スムーチーをナチの集会に騙して呼び出し写真を撮らせて失脚させる。
こんな復讐ある?
結局どれも上手くいかず焼身自殺を計る。
こんな敵キャラいる?
そんな敵キャラのランドルフが最後は助けてくれる。
なんて分かりやすいストーリー。
これはやっぱり好みが分かれる映画だ。
番組ディレクターのノラのノリは最高ですが。
デス・トゥ・スムーチーにエドワード・ノートン?
主演はエドワード・ノートン。
最近は緩いキャラを演じる事も多くなったけど、この映画公開当時に見ていたら違和感を感じていただろう。
ネオナチのリーダーでファイトクラブの運営者ですよ?
そんな彼がピンクのサイの着ぐるみですからね。
しかも純粋無垢。
終盤までやっぱり違和感あるなーって思ってちょっと残念な気持ちになってました。
でも、最後。
殺し屋を追い詰めて撃ち殺そうとするシーン。
完全に目が狂気を秘めてました。
やっぱりエドワード・ノートンだなーと思わせる。
それまでののほほんとした雰囲気とのギャップが凄くて、、
このシーンを撮りたいが為に彼を起用したんだろうな。
綺麗だけど汚い部分があるってセリフ。
やはりただのコメディじゃない。
でも、デス・トゥ・スムーチーではロビン・ウィリアムズが一枚上手だった。
やっぱりコメディ向きだ。
そして時たま怖さも覗かせる。
顔も良く動き、コミカルなステップを踏む。
これらを完全なオジさんが完璧に演じてるだけでクスリとくる。
スムーチーの完璧な引き立て役を演じてました。
忘れちゃいけないのがキャサリン・キーナー!
最高です。
絶妙な色気。
粗暴な仕草。
軽いノリ。
『40歳の童貞男』の時も思ったけど、絶妙な色気なんだよなー。
デス・トゥ・スムーチーのまとめ
空気感は大人のホームアローン。
でもだいぶブラック。
良い意味でいつものキャストのイメージとのギャップが楽しめます。
エドワード・ノートンの着ぐるみはこの先見れないでしょう。
ただ、間違いなく誰もが楽しめる映画ではないです。
見る人が見たら開いた口が塞がらない呆れた表情をするでしょう。
「敵に回すサイを間違えたな」
この最後の捨て台詞を笑えるか笑えないか。
きっと笑えない人が多いんだろうな。
U-NEXTで配信中。
『デス・トゥ・スムーチー』のスタッフとキャストの他の映画。
監督:ダニー・デヴィート:『バットマン リターンズ』
エドワード・ノートン:『エドワード・ノートン おすすめ映画ランキングまとめ』
キャサリン・キーナー:『40歳の童貞男』/『ゲット・アウト』
*本ページの情報は2019年1月時点のものです。
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