『マイ・ボディガード』☆☆☆☆☆☆☆ 彼は死の芸術家だ ネタバレ映画レビューブログ

マイ・ボディガード ☆☆☆☆☆☆☆




マイ・ボディガード

人は芸術家になれる。料理でも何でもいい 要はどれだけその道に秀でているかだ 彼は”死”の芸術家だ これは生涯の名作になる 

【ストーリー】

生きる希望を失った男ジョン・クリーシー(デンゼル・ワシントン)は、メキシコシティでボディガードの職を得る。実業家の娘ピタ(ダコタ・ファニング)を護衛することになった彼は、聡明な彼女と次第に心を通わせ合うようになるが…。

【キャスト】

デンゼル・ワシントン:ジョン・クリーシー

ダコタ・ファニング:ピタ・ラモス

クリストファー・ウォーケン:ポール・レイバーン

ラダ・ミッチェル:リサ・ラモス

マーク・アンソニー:サムエル・ラモス

ジャンカルロ・ジャンニーニ:ミゲル・マンサーノ

レイチェル・ティコティン:マリアナ・ゲレロ

ミッキー・ローク:ジョーダン・カルフス

【スタッフ】

監督:トニー・スコット

製作総指揮:ランス・フール/ジェームズ・W・スコッチドープル

原作:A・J・クィネル

脚本:ブライアン・ヘルゲランド

音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

2004年 146分

<シネマトゥデイより>

あれ、マイ・ボディガードって、、ボディガードの話だよな?と思ったら、、、

マイ・ボディガード

マイ・ボディガードは面白い!分かりやすい!ザ・トニースコット!そんな映画です。

何も前情報なしで見たので最初は戸惑った。これってアクション映画じゃないの?と。

攫われそうになった女の子を無敵のデンゼル・ワシントンが守り抜く!みたいな!

全然違う!絶対に前情報無しで見た方がいい!

何で水泳の鬼教官になってんだ?

パパの代わり?

ダコタ・ファニング可愛い。

奥さんとそういう関係になるのかな?

などなど、めっちゃヒューマンドラマ!しかも良質の!

デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングの関係がいいのだ。

ダコタ・ファニングの無邪気さ。いや、無邪気さを装っている。

彼女は友達が欲しかったのだ。

子供だけど観察力はすっかり大人だ。

それで徐々にデンゼル・ワシントンの心が開かれていく。

自殺までしようとした男の心が。

まさに劇中に言われた”新しい命を与えてくれた”存在だったのだ。

ただ、ここまでで約1時間。

心配になるでしょ?いつまでヒューマンドラマなの?アクション映画見たいんだけど、、

って思ってたら、無事にダコタ・ファニングが攫われてアクションスタート!

無敵のデンゼル・ワシントン登場!待ってましたー!

分かりやすいストーリーに映像に音楽。マイ・ボディガードは誰が見ても楽しめるやつ!

マイ・ボディガード

“中南米では60分に1件誘拐が起きている””犠牲者の70%は生還できない”←衝撃すぎる

舞台はメキシコ。誘拐が当たり前の国で裕福な家庭はターゲットになりやすくボディガードを雇うのが当たり前なのだ。←衝撃的すぎる②

サムエル(マーク・アンソニー)はボディガードを雇わないと誘拐保険が更新出来ないので、安いボディガードを雇う事にする。

そこで紹介されたのがクリーシー(デンゼル・ワシントン)。元米軍の対テロ暗殺部隊に所属していたが現在は酒浸り。ちなみに生きる気力も無い。

クリーシーはサムエルの娘であるピタ(ダコタ・ファニング)の学校までの送り迎え兼ボディガード。

最初は仕事はボディガードだと心を閉ざし、ピタの会話を全てシャットアウト。友達じゃないと。

そしてある夜クリーシーは自殺を図る。だけど銃が不発。雷管がいかれていたのだ。

ボディガードの仕事を紹介してくれた古くからの友人であるポール(クリストファー・ウォーケン)に電話をかける。

「昔よく言ったな 銃弾こそ真実だ」

という事で、死ななかったクリーシーは生きる気力に満ちる。

ピタとも仲良くなる。今まで笑わなかったクリーシーが笑顔を見せる程に。

だが、そんな新しい命を与えてくれたピタが目の前で誘拐される。誘拐した相手は警察の服を着ていた。

クリーシーも反撃したが2発撃たれ瀕死の重傷を負う。

ピタの誘拐事件は身代金の受け渡しに邪魔が入った為、ピタは殺されてしまっていた。←衝撃的すぎる③

病院に入院していたクリーシーだが、病院を移動する。何故なら警察を2人殺しているから。警察は腐敗してるし。

インターポールのミゲル(ジャンカルロ・ジャンニーニ)、記者のゲレロ(レイチェル・ティコティン)、ポールが協力者だ。

今回の誘拐事件は”ラ・エルマンダー(兄弟団)”政府の幹部や汚職警官の組織で、クリーシーとピタはその犠牲になったのだ。

そこからはエルマンダーのボス、誘拐の実行犯を拷問し関係者の名前を吐かせ殺していく。

新たな事実として、サムエルと弁護士がピタの誘拐をお願いしていた事が発覚。保険金目当てです。

だが、うまくいかず娘が帰ってこない。クリーシーに詰められたサムエルは自殺する。

最後は誘拐の実行犯のボスの弟を追い詰め兄に連絡させる。

すると「ピタは生きている。弟とお前の命と交換だ」となり無事にピタは生還。

クリーシーは追い詰めてる間に重傷を負っていて、生き絶える。

相手のボスはインターポールのミゲルによって射殺される。めでたしめでたし。


最初からテンション高めの音楽と映像!メキシコやばい!治安悪すぎ!

ストーリーは本当に分かりやすく、誰が見ても楽しめるでしょう。特に男は!

ただ、少し不満もありまして、、こんな名作に言うのもなんだけど。

この映画は146分と少し長め。長さを感じさせないように音楽や映像を工夫しているんだけど、、

ドラマパート長くない?

ダコタ・ファニングは抜群に可愛い。

デンゼルワシントンとの関係性が変わっていくのも良い。これらの過去があったから自分の命を捨ててでも助けに行ったってのも分かる。

全部わかった上で長いと思う。約50分だ。

それなら、僕は彼の過去の方が知りたかった。

クリストファー・ウォーケンとの過去を。

2人で何をしていたのか。何で酒に溺れたのか。どうして生きる気力を失ったのか。どうして父親代わりと言われた時に、あそこまで響いてしまったのか。

これらの方が知りたいと思ってしまった。

後はラストシーン。これは願望に近いけど。

最後まで無敵のデンゼル・ワシントンが見たかったな。

既に撃たれていたので死ぬのを分かっていたからだろうけど、あっさり敵の車に乗り込んでしまって生き絶えるってのがなー。

これはこれでいいのは分かる!

でも、何かあるんじゃないかと期待してしまうでしょ。

最後まで完璧にこなしてきたんだもん!

クリストファー・ウォーケンが助けに来てくれるのも期待してたけど、それもなし、、

インターポールも最後の美味しい所だけもっていって無能だし、、

誰かデンゼル・ワシントンを助けてくれー!と思わずにはいられなかった。

マイ・ボディガードにおける無表情のデンゼル・ワシントンの怖さよ。

マイ・ボディガード

デンゼル・ワシントンの喜怒哀楽の全てが観れるマイ・ボディガード

その中でも怒った時の怖さね。

そりゃ吐くよ。何が兄弟団だ。あの顔に見られたら無理。

無表情で指を切り取るからね。デンゼルは。

ケツにC4爆弾だって突っ込むんだから。

しかも全部吐いたのに容赦無く殺すしね。

怒らせたら怖い黒人ナンバーワンです。

だからこそ序盤のダコタ・ファニングとのやり取りが際立つ。

見終わってから思い出すのは彼女とのやり取りだもんなー。

水泳の鬼教官のデンゼルだもんなー。

でもちょっと長いなって思ってしまったんだよなー、、、


ダコタ・ファニングは言うことなし。可愛すぎる。なんだあの青い瞳は。なんだあの走り方は。

彼女はこの映画の為に3ヶ月で水泳とピアノとスペイン語を覚えたそうです。

天才だけど努力家です。絶対。エルよりダコタ派です。

『マイ・ボディガード』のまとめ

マイ・ボディガード

誰が見ても分かりやすく楽しめる映画です。

ただ、アクション映画だと思ってみると若干物足りない(これは僕です)

これはジャンルでいうとドラマ!アクションではない!

父親の長い祈りの意味も今思えばぐっとくる!

最後に忘れちゃいけないのがクリストファー・ウォーケン。めちゃめちゃカッコイイ。

もっと活躍して欲しかったけど、、あれぐらいがちょうど良いかも。顔のくどさがね。

ちなみにトニー・スコットとデンゼルワシントンは全部で5作品でタッグを組んでいる。この作品は2作品目。

“中南米では60分に1件誘拐が起きている””犠牲者の70%は生還できない”これを冒頭に言っといて、

“A SPECIAL THANKS TO MEXICO CITY, A VERY SPECIAL PLACE”これを最後に持ってくる。

最後にこんなん言われてもメキシコ行くの怖くなったわ!ある意味特別って意味ですよね。

PrimeVideoで配信中。 

『マイ・ボディガード』のスタッフとキャストの他の映画

監督:トニー・スコット:『アンストッパブル

デンゼル・ワシントン:『2ガンズ』/『デンジャラス・ラン』/『ザ・ウォーカー』/ 『クライシス・オブ・アメリカ』/『インサイドマン

ダコタ・ファニング:『PUSH 光と闇の能力者


*本ページの情報は2018年10月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。